Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

トレッキング中の食事のこと

2011-10-27 17:27:14 | チベット文化圏
トレッキング中の最大の楽しみ、それは食事。

これまでも何度か登場している通り、我々の一行には日本語の堪能なコックさんと、3名のキッチンスタッフがついた。

なぜコックの他に3名もスタッフが必要かというと
 こんな風に食材から調味料、鍋釜一式、肩に担いで運ばなければならないから。
朝食を終えると荷物を片付けて昼食場所に先回り、昼食を終えるとまた宿泊地に先回りして夕食の用意、とトレッキングのキッチンスタッフは重労働なのだ。

コックさんはしかしもちろん体力が優れているだけではない。

朝食からして
  
トーストだけではなくパンケーキやら
 
チャパティにシナモンロールまで。卵もオムレツ、目玉焼き、ゆで卵にスクランブルと毎日目先を変えてくれる。

お昼がお弁当の場合は
  
きちんと握られたおにぎりだったり、揚げパンだったり。

 
座って食べられる場合にはそうめんや天ぷらうどんまで出る。

宿泊する宿はどこも自分たちの台所の他にトレッキングスタッフのためのスペースを確保しており、
 そこでこんな風に食事の用意をする。

まずはトレッキング初日の夕食から本格的なチキンカツにおかかのかかった青菜のおひたしが出てきてびっくり。
  
疲れて食欲のない日にはさっぱりした酢の物にお味噌汁を用意してくれる。

  
  
餃子にのり巻き、精進揚げにちらしずしと、一体ここはどこなんだ。

なんでも作れるコックさんだけれど、持ち歩く食材は基本的に日持ちのするお野菜ばかり。
何日かするとお肉が食べたくなり、ローマンタンで宿に羊がぶら下がっていたので所望すると
  
買い上げた半身を豪快にさばいて
  
焼き肉やカレーに。

帰り道のシャンボチェでは宿の前を走り回っていた鶏さんを所望。
 
すぐに羽をむしられて鶏肉に変身。

「どうやって食べたいですか」と聞かれたので唐揚げがいいとか、焼き鳥がいいとか、レバーや砂肝が好き、とかみんなで好き勝手言ったら
 唐揚げの他に本当に焼き鳥が登場。しかもちゃんと串に正肉、レバー、砂肝がささっている。
まさか串までカトマンズから運んできたのかと思ったら、なんと荷物を運ぶ竹かごから作ったというから恐れ入る。

まだ若いのになんでもできちゃうコックさんだが、聞くと日本食が専門で、ほかの国のグループにはそれぞれ専門のコックがいるらしい。

そう言えば道中ほとんどずっと一緒だったイタリア人グループは出発の荷物に巨大なチーズを入れていたし、そちらのキッチンをのぞいた添乗員によると「今夜はピザ焼いてましたよ」

さらにおもしろかったのはこれまた道中一緒だった韓国人グループで、食卓には常にキムチが乗っているし、お昼は辛ラーメンを食べている。
日本語の話せるグループリーダーに冗談で「梅干しとキムチ、交換しません?」と言ったら
  
本当に韓国料理がまわってきた。
韓国人のおじさんたちは白いご飯にキムチがないとパワーが出ないんだって。

ムスタンのトレッキングはキッチンスタッフなしでももちろん可能だが、その場合は食材が乏しい場所なのでローカルの茶店や宿でインスタントラーメン、モモ、パスタばかりになってかなりつらそう。だからグループはみんなスタッフを連れて行くのだろう。

 最後の日にはケーキまで焼いてくれるネパールのトレッキング・キッチンは本当にすばらしい。


 
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コメント (12)
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