Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

モロッコ周遊 11 エッサウィラの夜

2012-06-17 16:07:15 | 中近東/北アフリカ
5月1日 続き

ホテルのフロントでお勧めのシーフード・レストランを聞いてみる。

「一軒、港にいい店があるけど、たぶん予約でいっぱいだと思うよ」

そこまで人気があるならダメもとで覗いてみよう、と港に足を向ける。

 
ホテルを出て右手に歩くとすぐに大きな広場、そこから海の方へ向かって後ろを振り返ると市壁に囲まれた旧市街の街並みが見える。
メーデーの祝日ということもあって、広場から港までたくさんの人が散歩している。

 
港への出入り口はローマ風の「海の門」。
エッサウィラはフェニキア時代から港として栄えたというから3000年近い歴史がある。
と言っても現在の港は小さな漁港だ。

 
大勢の人が歩く方へ一緒に行ってみると、桟橋には地べたに魚を並べて売っている。
久々に見る新鮮な魚に興味津々だが、頭上を舞うたくさんのカモメの爆撃が怖い。

なによりもそろそろおなかが空いてきたが、どうもそれらしいレストランは見当たらない。
と友人の一人が
 「あれじゃない?」
ということでぐるりと桟橋を回って反対側に来てみるとどうもこれがお目当てのレストランらしい。
 Chez Sam
なぜか店の前では犬がお出迎え。


新鮮な魚の並ぶケースの前を通って無愛想なマネージャーに席はあるかと聞いてみると、あっさりとテーブルに案内された。
 さすがに窓際ではないが、帰ってくる漁船も見える良いテーブル。
早めの時間に来たのがよかったようで、じきに店内はぎっしり満席になった。

さあ、それでは魚だ、とフランス語メニューと格闘しつつ、想像力フル回転でオーダー。
  
モロッコ産白ワインとともに出てきたつきだしからいいお味で、これは幸先がいい。

  
まずはどうしてもこれが食べたかった魚のスープ。いろいろな魚の身が溶け込んだスープはエビ味噌のコクが濃厚で、期待以上においし~。
小エビのトマト煮もエビがわんさか入って、これでオードブルサイズ。

 
エビとアボカドのカクテルも、いわしのファルシーもオードブルだが、我々には十分な量。

メインのメニューに「タコのタジン」というのがあったので頼んでみると
 米が入ってトマト味のリゾットが出てきた。タコも柔らかくて食べやすい。

そしてグリルも一つ頼んでみよう、と魚の名前などわからないので適当に頼むと
 むっちりと弾力のある白身が出てきた。
この魚、この時にはなんだかわからなかったが、翌朝の市場で見るとどうもアンコウだったらしい。
しっかりした味でおいしかった。

すべて4人でシェアして満腹、満足。お支払いは確か一人1000円ちょっとだったと思う(うろ覚え)。
いや~、いい店紹介してもらってよかったね~。

食後は腹ごなしとデザートを求めて旧市街の入り口をちょっと散歩。
 まだ大勢の人が歩いていて安全な感じだが、本屋など冷やかして遊んでいるうちに店が閉まり始めた。
この町の夜は意外に早いらしい。

  
かわいらしいお菓子の並ぶ店があったのでここでテイクアウト。
  
ホテルのバーに戻ってコーヒーを頼み、さあ、食べようと箱を開けたら
 「おや、買ってきたのかい」とホテルからもお菓子が来た。

食べてみるとどれも形は違えどマジパンにナッツが入って同じような味。
悪くはないが甘いし、シリアのお菓子の方がおいしかったな~。

などとだべりつつ、エッサウィラの快適な夜は更けて行った。


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コメント (3)
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