Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

初夏の岩手 1 須川高原温泉

2012-06-28 18:50:05 | 国内旅行
おなじみ「大人の休日パス」、今回は東北スペシャル、4日間乗り放題で13000円なので岩手に行ってきた。

「大人の休日パス」が出るたびに行かなければ損をするような気分になってでかけてしまう、JR東日本の術中にどっぷりはまっている。

まずは駅弁を食べながら新幹線に乗って一ノ関まで。
 東京駅限定という「銀の鈴弁当」。
見た目よりおかずがぎっしり入って850円はコスパがいいが、なぜか販売者が福岡県久留米市のお店。

東京を出る時は小ぬか雨が降っていたが、東北に入ったらだんだん天気が良くなってきた。

 
一ノ関駅前からは一日に2本しかない須川温泉行きのバスに乗り込む。平日とは言えお客さんは10人以上。みんな中高年、ほとんどの人は山歩きの準備をしている。

バスは厳美渓を通り、山道をぐんぐん登って、90分で須川温泉へ。

 
今夜泊まる須川高原温泉はかなり大きな宿。バスが到着したとたんてきぱきと案内されるが、従業員はみな若く、部屋に案内してくれたお兄ちゃんなんて高校生みたい。

宿には旅館部と自炊部があるが、本日は節約をして自炊部のお部屋。
 ビニール袋に靴を入れて案内される廊下はいかにも自炊の宿だが
  
6畳の部屋は壁も畳もきれい。流しにガスコンロ、冷蔵庫も室内にあって、トイレは外だがこれもきれいでまったく問題なし。

一息入れたところでさっそく温泉へ。
と言っても宿の風呂ではなく、隣のお宿へ。
 宿の前からはまったく見えないが、道を曲がるとそこは岩手と秋田の県境、秋田側に5分で栗駒山荘という第三セクターの宿がある。
  
真っ黒い建物は内部もオシャレだが、フロントに宿でもらったチケットを渡せばここのお風呂も無料で入れる。

 フロント脇のお風呂入口で靴を脱いで素足で中へ。
人気の温泉らしく大きな脱衣場からお風呂場へ。
(浴室の写真は栗駒山荘のHPから)
 浴槽は横が10メートルはありそうな大きさで全面は大きなガラス窓。ここからの眺望も素晴らしいが、この窓の外には
 
内湯とほぼ同じ大きさの露天風呂。遮るものが何もない景色は今の季節は新緑で気持ちいいの一言。
眼下にはこの写真のように道路が見えるのでおそらくは車からもこちらが見えるはず。でもこの気持ちよさを損なうぐらいならちょっとぐらい見えたっていいじゃないか。

お湯は白濁した中に白い湯花が舞い、ぷーんと硫黄の香りがしてこれまたとてもいい。
入った時には大勢いたお客さんも夕方になって帰り始め、この露天も独占状態となったのは何とも贅沢。
ただこのお風呂、西をむいているので夕方には日差しが直撃。朝風呂の方がいいかもしれない。

と日焼けが心配になったので栗駒山荘を出て、次は須川高原温泉の大露天風呂の方へ。
 
宿の玄関を出た左手、ちょっと車庫か物置のような簡素な建物だが
 
奥には10メートル四方ほどのプールのようなお風呂がちゃんと男女別にある。
  
お湯が青く見えるのはコンクリの床が青く塗られているからで、実は栗駒山荘のお湯もこちらからの引き湯。滔々とお湯が流れる樋は硫黄で真っ白、酸性のお湯なのでなめると酸っぱく、肌はつるつるする。

さらにこの宿には館内に設備が整い、屋根付き露天もある大浴場。
 

もう一つ自炊部にある霊泉の湯という中浴場も10人以上は入れそうなほど大きい。
  
ここは熱いので気を付けて、と案内の時にさんざん言われたが、湯温は45度ぐらいだろうか、入れない熱さではなく、同じ源泉なのに新鮮さが違うのか、ここも硫黄の香りはするものの、お湯は透明で湯花も見えない。

なんでも須川温泉は湧出量が毎分6000ℓと国内第二位だそうで、おかげでどの風呂も大きく、宿泊客が大勢いる割になぜかかちあうこともなく悠々と入浴できたのは実に気持ち良かった。

露天を満喫した後は6時半に食堂へ。
部屋は自炊部にしたものの、食事は旅館部のものにしてもらったら
 
お刺身にアユの塩焼き、てんぷらに豚肉の陶板焼きと、期待以上の内容。茶わん蒸しに甘い栗の甘露煮が入っているのは秋田風だろう。

 窓からは夕景の鳥海山。

これをたたえる周りのお客さんも東北訛りが多いが、後ろのテーブルの家族は津波をかろうじて逃れ、今は仮設住宅に住むという。笑いながら隣のご夫婦に津波の様子を話していたが、体験者の話はあまりにもリアル。
こういう話を聞くためにも東北には来た方がいい。

  
翌朝のバイキングもおかずが豊富で、ごはんがすすむ、すすむ。

栗駒山荘のお風呂まで入れる食事つき自炊部プランはこれで税込8025円。
温泉の良さはもちろん、実にコストパフォーマンスの高い宿であった。


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コメント
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