イタリア旅行記の途中だが、マイル消化のために思い立って山口県に行ってきた。
むろん日本未踏県制覇のためである。
まったくと言っていいほどご縁のないところであるため出かける前にいろいろ調べてみると、山口のご当地グルメはういろうだと言う。
ういろうというお菓子は実は全国いろいろなところにあって少しづつ違うらしいのだが、一番有名な名古屋のういろうは実はちょっと苦手。あのもそもそとした食感がどうもあまり好きではないのだが、名古屋のういろうが米粉を使っているのに対して、山口のういろうはわらび粉を使っているので食感が違うという。
ならば試してみなければ、と到着した山口宇部空港の到着ロビーに早くもお店を見つけたので一つ購入。
これは「たまや」というお店のひとくち生ういろう。
近寄ると試食に一つくれて、おいしかったので買おうとすると10個入りだと言うのを「一つだけでいいんだけど」と言うと嫌な顔もせずにバラ売りしてくれた。本当に一口の小さなサイズで一つ60円。
確かにプルプルとした食感で、甘さは水ようかんぐらいだろうか。
次に購入したのは「豆子郎」の生ういろう、右から小豆、抹茶、この季節限定の栗の3種類。
こちらは細長くて、栗は160円、その他は110円。
食感はたまやさんよりもモチモチしていて、甘さは控えめ。
包んでくれたお姉さんは試食用の小さいのを二つも入れてくれたが、普通だったら「おまけしますね」とか言うところ、黙ってこっそり入れてくれた。なんと奥ゆかしい。
山口市の郊外、湯田温泉にある渋いお店は「松田松栄堂」。
ここはお店の裏で作っているういろう専門店で、店頭にいるのは品のいいおばあちゃん。
4種類ある生ういろうのうち栗(68円)を選ぶと、「この栗は缶詰の栗を使ってますよ、もう生栗は終りだから」と実に正直。しかし粒々の栗と小豆の入ったういろうはプルプルが半端なく、ほとんどわらび餅。もう一つの夏ミカンも実に爽やかで、生ではないがこの店にしかなかったラムレーズン(!)はむちゃくちゃラムが効いていてこれが小豆ととても合う。
ちなみに生ういろうと普通のういろうのちがいは「包装の違いだけ」。
生ういろうはすぐに固くなってしまうので賞味期限が1、2日しかなく、これを密封して1週間ほどと日持ちをよくしたのが普通のういろう、とこれはどこの店でも言われた。山口の人は正直者なのだろうか。
ついでにういろうは冷蔵庫に入れるのもご法度だそうだ。
最後は老舗、「御堀堂」の黒糖を使った黒ういろう。
小さいのが簡易包装の生で、一つ100円。
こちらのはもちもちした水ようかんといった感じで、上品な甘さは一番和菓子らしいかもしれない。
ということで食べ比べてみた結果、自分の好みは一番が松田松栄堂で、結局は作りたてがおいしさの秘訣と言うことだろうか。
二番は御堀堂だけれど、どこのお店のものも甘さが控えめで食感も食べやすく、名古屋のういろうよりも万人受けすると思う。
ところで山口銘菓のういろうはどうも「山口市」のお菓子らしく、萩や下関でも土産物屋にあることはあったが、賞味期限の短い生ういろうが手に入るのは山口市内だけのよう。
ういろうを買うだけでもなんとなく県民性がほの見える山口旅行記はいずれまた。
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むろん日本未踏県制覇のためである。
まったくと言っていいほどご縁のないところであるため出かける前にいろいろ調べてみると、山口のご当地グルメはういろうだと言う。
ういろうというお菓子は実は全国いろいろなところにあって少しづつ違うらしいのだが、一番有名な名古屋のういろうは実はちょっと苦手。あのもそもそとした食感がどうもあまり好きではないのだが、名古屋のういろうが米粉を使っているのに対して、山口のういろうはわらび粉を使っているので食感が違うという。
ならば試してみなければ、と到着した山口宇部空港の到着ロビーに早くもお店を見つけたので一つ購入。
これは「たまや」というお店のひとくち生ういろう。
近寄ると試食に一つくれて、おいしかったので買おうとすると10個入りだと言うのを「一つだけでいいんだけど」と言うと嫌な顔もせずにバラ売りしてくれた。本当に一口の小さなサイズで一つ60円。
確かにプルプルとした食感で、甘さは水ようかんぐらいだろうか。
次に購入したのは「豆子郎」の生ういろう、右から小豆、抹茶、この季節限定の栗の3種類。
こちらは細長くて、栗は160円、その他は110円。
食感はたまやさんよりもモチモチしていて、甘さは控えめ。
包んでくれたお姉さんは試食用の小さいのを二つも入れてくれたが、普通だったら「おまけしますね」とか言うところ、黙ってこっそり入れてくれた。なんと奥ゆかしい。
山口市の郊外、湯田温泉にある渋いお店は「松田松栄堂」。
ここはお店の裏で作っているういろう専門店で、店頭にいるのは品のいいおばあちゃん。
4種類ある生ういろうのうち栗(68円)を選ぶと、「この栗は缶詰の栗を使ってますよ、もう生栗は終りだから」と実に正直。しかし粒々の栗と小豆の入ったういろうはプルプルが半端なく、ほとんどわらび餅。もう一つの夏ミカンも実に爽やかで、生ではないがこの店にしかなかったラムレーズン(!)はむちゃくちゃラムが効いていてこれが小豆ととても合う。
ちなみに生ういろうと普通のういろうのちがいは「包装の違いだけ」。
生ういろうはすぐに固くなってしまうので賞味期限が1、2日しかなく、これを密封して1週間ほどと日持ちをよくしたのが普通のういろう、とこれはどこの店でも言われた。山口の人は正直者なのだろうか。
ついでにういろうは冷蔵庫に入れるのもご法度だそうだ。
最後は老舗、「御堀堂」の黒糖を使った黒ういろう。
小さいのが簡易包装の生で、一つ100円。
こちらのはもちもちした水ようかんといった感じで、上品な甘さは一番和菓子らしいかもしれない。
ということで食べ比べてみた結果、自分の好みは一番が松田松栄堂で、結局は作りたてがおいしさの秘訣と言うことだろうか。
二番は御堀堂だけれど、どこのお店のものも甘さが控えめで食感も食べやすく、名古屋のういろうよりも万人受けすると思う。
ところで山口銘菓のういろうはどうも「山口市」のお菓子らしく、萩や下関でも土産物屋にあることはあったが、賞味期限の短い生ういろうが手に入るのは山口市内だけのよう。
ういろうを買うだけでもなんとなく県民性がほの見える山口旅行記はいずれまた。
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