Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

北イタリアの旅 15 ボローニャ前篇

2014-12-22 19:51:06 | ヨーロッパ
11月3日

イタリア滞在、早くも最終日。
現地6日では本当にあっという間だ。

とは言え4泊もしたボローニャをほとんど見ていない。
出発が夕方なのでそれまで観光に走り回る。

まずは最初で最後のカフェでの朝食。
 せっかくのキッチン付きアパート滞在だし、毎朝早くから列車に乗ってしまったのでバールでコーヒーを飲むこともしなかったが、最終日ぐらいは、と宿のオーナーおすすめのこちらへ。
  
するとこれがおしゃれな店で、イケメンのお兄さんがフルーツをいっぱい入れてくれたヨーグルトもおいしい。
こんなイケメンがいるならもっと早く来ればよかった。

エネルギー補給をしたところで、観光の手始めは高いところから。
 
ボローニャのシンボルとも言うべき12世紀に建てられた2本の斜塔。背の低い方は傾きすぎて入れないが、97mのアシネッリの塔は傾きが中心から1.3mということで登ることができる。
  狭ーい入口を入って少し階段を上ったところで切符を買い
 
あとはひたすら498段の階段を上がる。
木製の階段はすり減っているところもあり、最後の方は踏み段の幅がとても狭いが、塔の中は照明が明るいし、両側に手すりが付いているので思ったよりは楽に上れる。
 ただし下を見下ろすとヒッチコックの「めまい」みたいだ。

そしててっぺんまで上がると、おお、さすがにいい景色。ボローニャの旧市街が一望、その向こうに新市街のビルも見える。
 
隣の低い塔の先も足の下だ。

 
2本の塔の影の向こうには他の塔もいくつか見えるが、12世紀にはこの町に200本近い塔が建っていたそうで、Wikiから借りた絵を見るとマンハッタンも真っ青。町の有力者たちが見栄を張りあってこんなことになったらしい。

 
マッジョーレ広場の先、山の上にはマドンナ・ディ・サン・ルカ教会が見える。その下に続くのは世界一長いポルティコだそうで3.8キロもあるとか。時間があれば歩いてみたかった。
それにしても今日もいい天気。この1週間はほとんど雲を見なかった。

塔を下りたら上からも見えたマッジョーレ広場へ。
 
市庁舎とその前に立つネプチューンの銅像
 サン・ペトロニオ大聖堂を今度は日の光の下で見るが、ここは今日も外を見るだけ。

 ポルティコの下を歩いてやってきたのはアルキジンナシオ宮殿。
 
現在は市立図書館になっているが、ここは1563年から1805年までボローニャ大学であった建物。
ボローニャ大学と言えばヨーロッパ最古、1088年には創設されたという名門なので 
 
 
廊下から階段、天井までびっしりと装飾。 
 
壁を埋め尽くす紋章は大学に在籍した学生たちの家紋だそうだ。

この建物の2階、 この入口の向こうにあるのが
  
17世紀に作られた解剖学教室。中央には大理石の解剖台、周りの座席は階段になっていて、壁はすべて杉材。
 
壁には有名な医学者たちの像、天井にはアポロンととても美しい教室で
  正面の2つの像が皮を剥かれた姿なのが解剖学教室らしい。

この素晴らしい教室、実は第二次大戦時に爆撃を受けて破壊され、その後再建されたが、できる限り元の材料を使って再現されたのだそうだ。

 さらにこの教室の先、美しい廊下を歩いて行くと
  
ここも紋章だらけの大講堂。  

こういう重厚さはヨーロッパならでは。


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コメント (3)
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