Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

10年目の手紙

2014-12-28 15:24:05 | 雑談
おととい、スリランカからメールが入った。

送り主はバーベリン・ビーチリゾートのオーナーさん。
そう言えばスマトラ沖地震はクリスマスの翌日だった。
あれからもう10年経ったということで、その日にリゾートに滞在していた宿泊者にその後の報告を入れてくれたわけだ。

スリランカで津波に遭遇して避難するはめになったことは以前に記事にした → くわしくはこちら
今まで経験したことのない大天災、それに旅行先で出くわしてしまったわけだが、この時に滞在していたリゾートの対応が素晴らしくて、おかげでまったく苦労することなく、予定通りに休暇を過ごして、帰ってから家族に「バカ」と怒られた。

このリゾートの対応が素晴らしかったわけは、ここが大資本のチェーンなどではなく、地元出身の家族経営だったからではないかと思う。
そのため大変な状態にもかかわらずスタッフはすばらしい接客を続けてくれたし、安全な避難場所も提供してもらえた。

さらにオーナー一家は意識が高く、数日してお客さんが落ち着くと、地元住民のための寄付を募り、集めたお金は法要にも呼んだ地元のお寺を通して分配すると報告してくれた。

おととい届いたメールによると地元への支援はそれにとどまらず、その後基金を作って幼稚園の開設と大学への奨学金制度を始めたとのこと。学生の中にはもう卒業して地元社会に貢献を始めた者もいるらしい。

この世話になったバーベリンへは津波の6年後に再訪してみた → その時の様子はこちら
リゾートは見事に復興して以前に勝る盛況ぶり、まわりの村にも災害の跡は少なくとも表面上はもう見えず、ほっとしたものだった。

スリランカで津波を経験した時には、その後に自分の国でも大災害が起こるとは夢にも思わなかった。
東北の復興は遅々として思うように進まないようだが、スリランカのその後のように早く復活してもらいたいもの。

そう言えば日本の災害の後は略奪などが起こらなかったと海外から随分お褒めいただいたが、スリランカの津波の後も自分の知る限りでは暴力沙汰などなく、住民の皆さんは静かに助け合っていた。

いろいろな意味で素晴らしいスリランカにぜひまた行きたい。


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コメント (3)
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