Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西部ヒマーチャルの旅 8 サチ・パス越え

2016-09-20 18:29:13 | インド
7月26日 続き

バイラガルを出ていよいよ今回の旅のハイライト、サチ・パスへ向かう。

村を出る細い道は杉林の中を行くが、この先には人家は見えなくなる。

2150メートルから次第に標高を上げ、
 
3500メートル近くなった水の流れる岩場に来ると
  
今回の旅で最初のブルーポピーを発見。この花、まるで高度計のように3000メートル以上になると現れ、よくぞこんなところにという岩場を好んで咲く。

 
狭い道ながら通る車はほとんどないので、初めのうちこそポピーを見つけるたび停車して撮影会をしていたが、しょっちゅう出現するのでそのうち素通り(笑)。

やがて高い木もまばらになってくると、今度は一面のお花畑が出現した。
 
色とりどりで文字通り百花繚乱。

このあとも含めて、この日に見られた高山植物の数々はこちら↓


花の撮影に夢中になっていたが、気が付くとこの野原で遊牧をしている人たちがいた。
  
短い夏の間だけここにテントを張って生活をしている若いカップル、にこやかにカメラに収まってくれたが、照れて2人並んでは撮らせてくれなかった。

ここからしばらく行くと警察のチェックポスト。
 ここは警戒厳重で撮影は厳禁、一人一人パスポートの写真と照会してまるで国境のよう。

これを通過すると道はさらに高度を上げて、見下ろすとチェックポストの青いビニールシートが眼下に見える。
 
 
このまわりも花畑でブルーポピーもいっぱい。

しかしここを過ぎるとやがて緑は見えなくなり
 
低い雲の中を突っ切って出ると岩山の峰が目の前にあって
 
このすぐ下がサチ・パス、公称4420メートル、手元の高度計では4200メートル。
赤い祠の建つこの峠は高さはさほどでもないが雪が多く、一年の中でも通行できるのは6月末から9月上旬までの2ヶ月ちょっととか。
 
峠の向こうはパンギ渓谷、今までいたチャンバ側に比べて乾燥しているのがよくわかる。

無事に峠を越えて、1000メートルほど下ると茶店が何軒か並んでいる。
  
 中は雑貨も並ぶ食堂になっていて、本日はこちらでランチ。
 
我々にはおにぎりも付いたお弁当が用意されているが、ドライバーたちの食べるご飯がおいしそうなのでおねだりすると、添乗員女史が一つ味見用にと頼んでくれた。
ひよこ豆のカレーのぶっかけ飯、マイルドな味で結構いける。手を出したのは3,4人だったけれど。

昼食を終えたらまたひたすら下り道。
  
もうほとんど花は咲いていないのでうとうとすると、突然屋根を叩く大きな音にびっくりさせられる。雪解け水が滝になって道路に落ちているところがいくつもあるのだ。

その先では谷がなにやらモコモコしている。
 と思ったら羊の大きな群れで、写真を撮っていると羊飼いのおじさんが山羊を連れて登場。 
  岩の上で仔山羊を抱いてポーズをとってくれるとは、わかってらっしゃる。

 
さらに山羊に囲まれたりしながら山を下って
 出発から8時間半でようやく本日の目的地が見えてきた。


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コメント (5)
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