えらく久しぶりにドイツに出張、しかも現在お世話になっている会社はバイトのおばさんにもビジネスクラスを使わせてくれる。
太っ腹でありがたい会社だ。
今回は羽田からルフトハンザのフランクフルト行き直行便。
普段はJL派なのでスタアラのANAの羽田ラウンジは初めて。
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広いけれど作りはJLのラウンジの方がしゃれている気がする。
ただし食べ物の品ぞろえはこちらの方がちょっといいかも。ヌードルバーがあるのはうらやましい、今回はいただかなかったけれど。
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小さな高菜のおにぎりやサラダ、デザートにANAのロゴ入りコーヒー味フィナンシェをいただいたらもうおなか一杯。
乗り込んだのはB747-800。
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2-2-2の座席配列は隣同士が少しハの字型になっていて、特に足元はお隣さんのすぐ横、フルフラットになるけれど間にパーティションもないのがちょっといや。
本日のビジネスクラスはほぼ満席。
お客さんは日本人が4割といったところ。自分の隣もずっとメールを見ている外人のおっさんだった。
座席前の下段にはお水とアメニティのバッグ。
でもこれ、今どきのビジネスのアメニティにしてはペンケースのような入れ物でいささかチープ。トルコ航空はエコノミーでも同じようなものをくれたぞ。
と、こんなものをチェックしつつ、ウェルカムドリンクのジュースを飲んでいるうちに離陸。
14時の出発から2時間して遅い昼食のサービス。
レストランスタイルのサービスで前菜は3種類から選択。
野菜の盛り合わせにしたらこれがなかなかの充実ぶり。真ん中に乗っているキヌアはいかにも今どきのベジタリアン向けという感じがする。
メインはメニューに「牛肉のたたき」とあったので選んだが、これはただのステーキ。味は悪くないがちょっと焼きすぎで疲れちゃう。
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デザートにはチョコレートムースをお願いしたら、食後にもチョコレートがこんなに来た。ドイツ人、どんだけチョコレートが好きなんだか。
さすがにエコノミーに比べてずっといいお食事をいただきつつ、早速映画鑑賞開始。
一本目はぜひ見たかった、これ。
I, Tonya 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
アルベールビルとリレハンメルに出たトーニャ・ハーディングはもちろんリアルタイムで知っているし、ナンシー・ケリガンとの一件は本当に大スキャンダルだったのでよく覚えている。あれから20年以上、どんな風に映画化しているのか興味があった。
内容は子供時代からトーニャがいかにひどい環境で育ったかを説得力満点に見せて、セリフなどFやSで始まる4文字言葉が付かないことの方が珍しい。
ホワイトトラッシュの典型で、特に鬼母の迫力がすごい。この鬼婆を最後までいい人になどしないところがいい。
トーニャへのインタビューという形を取っているので、トーニャ側からの「真実」だろうし、あるいはまた金のためにこの企画を受けたのではないかと勘繰りたくもなる。しかし半分でもこの映画で描かれているような生い立ちだとしたら、スケート界から永久追放されたトーニャ・ハーディングには同情したくなる。
スキャンダラスな題材だけれどかなりよくできた映画。
鬼母を見るだけでも見る価値あり。
2本目。
Phantom Thread 「ファントム・スレッド」
50年代のイギリスを舞台に、王族や貴族を顧客に持つ中年のデザイナーが若いミューズを見つけて、その彼女のためにそれまでの生活スタイルを崩される話。
あらすじを読んだ時に実在のデザイナーの話なのかと思ったが、ダニエル・デイ・ルイスが演じるのは架空の人物。しかしこの偏屈なデザイナーをダニエルが非常に魅力的に演じていて、これで引退を表明しているようだがまだまだセクシーさは健在。
相手役のヴィッキー・クリープスはなじみのないルクセンブルグ出身の女優さんだが、おとなしそうでいて我の強さを感じさせるところなど抑えた演技でうまい。
彼女の着る衣装が素敵で、アカデミーの衣装デザイン賞を受賞したのもむべなるかな。
しかしストーリーの方はどうなんだろう。
彼を独占しようと彼女が仕組んだ一件のラスト、まさかああなるとは思わなかった。てっきり彼女の妄想でどんでん返しがあるのかと思ったら終わってしまって肩透かし。
生活スタイルを崩したくない男に同情しすぎなんだろうか。
フルフラットの座席を倒してみたがやはり眠れないので、3本目の映画を選択。
Suburbicon 「サバービコン 仮面を被った街」
ジュリアン・ムーアが好きで、ジョージ・クルーニーが白人至上主義の郊外住宅を皮肉っているようなので見てみたが、これは失敗。
映画の紹介にはサスペンスなどとあるが、これはブラック・コメディではないのか。が、そのわりには全く笑えない。
中流白人たちの夢の郊外住宅地に黒人一家が越してきて、それを近所の住人達が露骨に嫌がらせを始めて追い出そうとする。
一方、その隣に住む白人一家には強盗が入り、足の不自由だった妻が殺されてしまう。
この2つの家族の出来事、関連があるのかと思うとまったくなく、特に黒人一家の話はなぜ必要なのかさっぱりわからない。
聞くところでは元々あったコーエン兄弟の脚本にあとから黒人一家の話が付け加えられたそうで、現在のご時世からクルーニーが社会派っぽい色を加えたかったのかもしれないが、ストーリーとしてもかみあわないし、もう一つの話のトーンとも合っていない。
元の脚本をティム・バートンか、いっそジョン・ウォルターズあたりがコメディとして撮ればもっと面白くなったかもしれないのに。
最後まで退屈はせずに見られたが、これは失敗作だろう。
ところでルフトハンザの映画、ビジネスクラスはボーズのヘッドフォンでこれが優秀。
ノイズキャンセリングが良く働いて、おかげで英語のセリフもよく聞き取れる。さらに英語版に英語の字幕を付けることもできて、これが助かるのだ。
そうこうしているうちにフランクフルトが近づいて2回目の食事。
今度は和食を選んだらこれが予想外においしい。
全体に味付けが濃いしご飯がぱらぱらで食べにくいが、おかず類が充実していてかなりいい。
最後は担当のお姉さんに丁寧にご挨拶いただいて、11時間半の空の旅は終了。
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太っ腹でありがたい会社だ。
今回は羽田からルフトハンザのフランクフルト行き直行便。
普段はJL派なのでスタアラのANAの羽田ラウンジは初めて。
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広いけれど作りはJLのラウンジの方がしゃれている気がする。
ただし食べ物の品ぞろえはこちらの方がちょっといいかも。ヌードルバーがあるのはうらやましい、今回はいただかなかったけれど。
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小さな高菜のおにぎりやサラダ、デザートにANAのロゴ入りコーヒー味フィナンシェをいただいたらもうおなか一杯。
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2-2-2の座席配列は隣同士が少しハの字型になっていて、特に足元はお隣さんのすぐ横、フルフラットになるけれど間にパーティションもないのがちょっといや。
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お客さんは日本人が4割といったところ。自分の隣もずっとメールを見ている外人のおっさんだった。
座席前の下段にはお水とアメニティのバッグ。
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と、こんなものをチェックしつつ、ウェルカムドリンクのジュースを飲んでいるうちに離陸。
14時の出発から2時間して遅い昼食のサービス。
レストランスタイルのサービスで前菜は3種類から選択。
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デザートにはチョコレートムースをお願いしたら、食後にもチョコレートがこんなに来た。ドイツ人、どんだけチョコレートが好きなんだか。
さすがにエコノミーに比べてずっといいお食事をいただきつつ、早速映画鑑賞開始。
一本目はぜひ見たかった、これ。
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アルベールビルとリレハンメルに出たトーニャ・ハーディングはもちろんリアルタイムで知っているし、ナンシー・ケリガンとの一件は本当に大スキャンダルだったのでよく覚えている。あれから20年以上、どんな風に映画化しているのか興味があった。
内容は子供時代からトーニャがいかにひどい環境で育ったかを説得力満点に見せて、セリフなどFやSで始まる4文字言葉が付かないことの方が珍しい。
ホワイトトラッシュの典型で、特に鬼母の迫力がすごい。この鬼婆を最後までいい人になどしないところがいい。
トーニャへのインタビューという形を取っているので、トーニャ側からの「真実」だろうし、あるいはまた金のためにこの企画を受けたのではないかと勘繰りたくもなる。しかし半分でもこの映画で描かれているような生い立ちだとしたら、スケート界から永久追放されたトーニャ・ハーディングには同情したくなる。
スキャンダラスな題材だけれどかなりよくできた映画。
鬼母を見るだけでも見る価値あり。
2本目。
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50年代のイギリスを舞台に、王族や貴族を顧客に持つ中年のデザイナーが若いミューズを見つけて、その彼女のためにそれまでの生活スタイルを崩される話。
あらすじを読んだ時に実在のデザイナーの話なのかと思ったが、ダニエル・デイ・ルイスが演じるのは架空の人物。しかしこの偏屈なデザイナーをダニエルが非常に魅力的に演じていて、これで引退を表明しているようだがまだまだセクシーさは健在。
相手役のヴィッキー・クリープスはなじみのないルクセンブルグ出身の女優さんだが、おとなしそうでいて我の強さを感じさせるところなど抑えた演技でうまい。
彼女の着る衣装が素敵で、アカデミーの衣装デザイン賞を受賞したのもむべなるかな。
しかしストーリーの方はどうなんだろう。
彼を独占しようと彼女が仕組んだ一件のラスト、まさかああなるとは思わなかった。てっきり彼女の妄想でどんでん返しがあるのかと思ったら終わってしまって肩透かし。
生活スタイルを崩したくない男に同情しすぎなんだろうか。
フルフラットの座席を倒してみたがやはり眠れないので、3本目の映画を選択。
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ジュリアン・ムーアが好きで、ジョージ・クルーニーが白人至上主義の郊外住宅を皮肉っているようなので見てみたが、これは失敗。
映画の紹介にはサスペンスなどとあるが、これはブラック・コメディではないのか。が、そのわりには全く笑えない。
中流白人たちの夢の郊外住宅地に黒人一家が越してきて、それを近所の住人達が露骨に嫌がらせを始めて追い出そうとする。
一方、その隣に住む白人一家には強盗が入り、足の不自由だった妻が殺されてしまう。
この2つの家族の出来事、関連があるのかと思うとまったくなく、特に黒人一家の話はなぜ必要なのかさっぱりわからない。
聞くところでは元々あったコーエン兄弟の脚本にあとから黒人一家の話が付け加えられたそうで、現在のご時世からクルーニーが社会派っぽい色を加えたかったのかもしれないが、ストーリーとしてもかみあわないし、もう一つの話のトーンとも合っていない。
元の脚本をティム・バートンか、いっそジョン・ウォルターズあたりがコメディとして撮ればもっと面白くなったかもしれないのに。
最後まで退屈はせずに見られたが、これは失敗作だろう。
ところでルフトハンザの映画、ビジネスクラスはボーズのヘッドフォンでこれが優秀。
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そうこうしているうちにフランクフルトが近づいて2回目の食事。
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全体に味付けが濃いしご飯がぱらぱらで食べにくいが、おかず類が充実していてかなりいい。
最後は担当のお姉さんに丁寧にご挨拶いただいて、11時間半の空の旅は終了。
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