Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

フランクフルト発ルフトハンザ、ビジネスクラス

2018-05-20 01:01:20 | 機内食・映画・美術展
ドイツでの仕事も無事終了、午前中は市内で遊んで、夕方の飛行機に乗るべく早めにホテルを出た。

 
フランクフルト空港はさすがルフトハンザのハブだけにすごい数のカウンターがあり、ファーストやビジネスはちょっと離れた所に専用カウンターがあって、こちらは待たされることもなく素早くチェックイン完了。

ところがこの先の出国審査がひどくて、EUパスポート保持者は自動化ゲートで簡単に通れるがそれ以外のパスポートは長蛇の列、これを通過するのに40分以上もかかって、結局空港に着いてからラウンジに落ち着くまで1時間もかかってしまった。

 と言うことでやっとたどり着いた搭乗ゲート近くのルフトハンザ・ラウンジ。
 
ハブなのでちょっと期待していたのだが、質実剛健な造りに食べ物も必要最小限で、今時はもっと上級クラスにならないと豪華さを求めてはいけないらしい。

お腹は空いていなかったのだが、つい好奇心と貧乏人根性で野菜カレーを取ってしまった。
 
見た目がとてもおいしそうだったのだが、食べてみたらこれが何と、ほとんど何の味もしない。英語のblandという言葉がこれほどぴったりのカレーは初めてでびっくり。
カスタードのデザートもいまいちで
 一番よかったのはかわいい飛行機型グミだったかも。

 時間になって乗り込んだのは往路と同じB747-400。
 
今度のアメニティはエコバッグに入っていて、これはちょっと珍しい。
チープだけれど実用性は一番あるかもしれない。

食事前の飲み物には珍しくノンアルコールビールなど頼んでみた。
 ハーブ入りとあったので好奇心が働いたのだが、飲んでみたら普通のビールの味。
と言っても普段ビールを飲まないのであてにならない評価だが、少なくともイランのノンアルコール・ビールよりはずっとビールらしいだろうと思う。

食事はエビの前菜に魚のメイン。
 
パンと魚に添えられた大麦のリゾットのようなものがおいしい。
 ヨーグルトムースをいただきながら、さて映画、映画。

本日一本目はアガサ・クリスティなど選んでみた。
 Crooked House 
「ねじれた家」の映画化で、これはポワロやミス・マープルが出てこない作品。
出演者はどこかで見た顔だな、と思うとBBCのドラマに出ている人たちで、グレン・クロースとテレンス・スタンプの超ベテラン2人も出ているがいかにも地味な配役。
なので日本での公開はなさそうだが、クリスティ作品の雰囲気がちゃんと出ていて、ケネス・ブラナ―の「オリエント急行」よりもずっといい。
ヒーロー役の若い男優にもう少し華があればもっと好かった。


続けて2本目。
 Darkest Hour 「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」
ゲイリー・オールドマンが化けまくってチャーチルを演じ、アカデミー主演男優賞を取った映画。
素の顔がわからないほどの特殊メイクがすごいし、おそらくは本人のしゃべり方の癖などを研究しつくしただろう、前篇出ずっぱり、しゃべりまくりでご苦労様、という感じ。

しかしチャーチルは日本人にはあまりにもなじみがないし、ドイツとの開戦前夜の話も今のようにきな臭い時期にどうなんだろう。
和平交渉を模索した政治家たちが悪役のような扱いになっているのがいささか気にかかる。


着陸2時間前には2食目の食事で、今度は和食を選択。
 ドイツで積み込んだ和食だが、これが意外に悪くなくて、特にご飯が日本発よりこちらの方がおいしいのはなぜなんだろう。

残り時間を気にしながら3本目。
 The Post 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」 
明らかにスピルバーグがトランプの就任を意識して作った映画で、どうもこの人の場合は批判性というよりタイムリーさ、話題性を意識しているんじゃないかと勘ぐりたくなるところがある。

大統領の権力に屈せず問題ある内容の機密文書を公表するジャーナリストたちの話だが、それなら最初に取り上げたニューヨーク・タイムズこそ主役になるべきだと思うし、ブンヤの描き方もアカデミー作品賞を取った「スポットライト」の方が迫力があった。
今回はそれにワシントン・ポストの女性社主の話を絡めていて、本来はこちらが主軸なのではないかと思うのだが、メリル・ストリープとトム・ハンクスという2人のスターを使ってしまったためにあぶはち取らずになってしまった感じ。
メリル・ストリープは相変わらずうまいので、なおさらこの人に絞った映画にしてほしかった。


と、映画が終わった所で無事羽田に到着した。


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コメント (4)
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