Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカール再訪 4 サスポル&アルチ

2018-08-14 17:43:21 | チベット文化圏
7月18日 続き

マンギュからはレー方面に戻り、アルチの向かいにあるサスポル村へ。

この村の崖の途中には壁画に覆われた小さなお堂があって、ここも11年ぶり、3度目の訪問。

以前は幹線道路沿いに車を停め、村の中を通って崖を上ったのだが、今はなんと崖のすぐ下まで自動車道ができている。
しかも崖の上からはヨーロッパ人のグループが下りてくるところで、以前は知る人ぞ知るお堂だったが有名になったらしい。

 すぐ下まで車で来ても、標高3000mの高地に着いたばかりではこの崖のぼりがきつい。
それでも息を切らしながら目指す洞窟入口までたどりつけば

相変わらずのどかなサスポル村の全景が見え、洞内に入れば

びっしりと壁画。ここにはじめて来た時の感動は忘れられない。

以前来た時には天井の岩が今にも崩れそうな危うい状態だったが、今回は一部セメントで固められて修復の跡が見える。
  
 崖そのものも一部工事がされていて、オランダの援助が入った様子。日本も技術援助したとのことで、これでこのお堂も一安心。

ということでまた写真を撮りまくるが
  
 
以前の物と比べてみると結局同じ所ばかり同じように撮っている。進歩がない。

崖を降りたら川を渡り、対岸を少し行ったアルチへ。
こちらはラダックでも一番の見所なので
 
駐車場には車があふれ、参道の土産物屋は以前からあったが、カフェやレストランが増えている。

到着したのがちょうどお昼、アルチ・チョスコルはお昼休みとのことなのでホテルへチェックイン。
 今回のお泊りはHotel Samdupling。
 
部屋は明るく、お湯もちゃんと出る。

しばらく休んで、涼しくなった16時にお寺さんへ。
 
毎度おなじみ、素晴らしい細密画の見られる三層堂に
 
圧巻の曼荼羅に覆われたドゥカン。2つ並んでいるのはロツァヴァ・ラカンとジャムヤン・ラカンだが、この2堂の壁画はへたな修復で見所がない。

11年ぶりにアルチに来て驚いたのは内部に蛍光灯の明かりが点いたこと。
以前は真っ暗で懐中電灯がなくてはほとんど何も見えず、それも雰囲気があってよかったが、やはり明るいと全体がよく見え、なにより以前はかすかにしか見えなかった三層堂の二層目、三層目まで見える!

そもそもアルチは自分がチベット仏教圏の壁画巡りをするきっかけになった所なので初恋の人のようなもの。
今回が4度目の訪問になるが、何度来てもやはりここはすばらしくて飽きることがない。

内部は写真撮影厳禁なので
 
表の彫刻を撮ってマンギュの扉の枠と似ていることを確認したり
  
 
これも大好きなチョルテンの中を覗いたり。

そして以前来た時にはなかったこの本。
 重いし、2500ルピーもしたけど買ってしまった。
写真も印刷も質がいいし、解説もしっかりしているので納得だが、壁画をすべて網羅した本があったらいくらでも出すんだけどな。

ホテルの裏手には村が広がり、その一番高い所にツァツァプリ・ゴンパがある。
 
ここも見ようと上って来たが、鍵番のおばさんがどこかに出かけてしまって本日は空振り。
明朝また来ることにして、おとなしくホテルに戻る。

 夕食はホテルの食堂で。
 
べジ・モモをお願いしたら何の野菜だろうか、シャキシャキした歯触りの葉野菜が絶妙の味加減で、これは今回の旅で一番おいしいモモだった。
デザートはそこいらじゅうにたわわに生っているアンズ。

午後8時過ぎにようやく暗くなって、長い一日が終わった。


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コメント (6)
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