Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

プーリアの旅 12 オートラント

2018-11-22 18:03:41 | ヨーロッパ
10月17日 続き

レッチェからまた1時間、本日最後の訪問地はブーツのかかとも端に近いオートラントという町。

イタリア最東端で紀元前からの長い歴史のある町だそうだが、旧市街で存在感を放っているのはオートラント城。
  
15世紀にアラゴン王が建てたもので、その城壁をくぐると
  
車の入らない石畳の小路にはかわいらしい店が並ぶ。
人口6000人のこの町も夏にはバカンス客でいっぱいになるらしいが、10月も半ばではしっとりといい感じだ。

この町で一番の見どころは大聖堂。
 11世紀に建てられたロマネスク教会の正面はどっしりとシンプル。
 
中に入るとフレスコ画や天井も美しいのだが、有名なのは床一面を覆うモザイク画。
 
12世紀にパンタレオーネという修道僧が一人で作ったもので、生命の木を中心に聖書や神話、伝説などを題材に様々なモチーフが描かれているのだが
 
アダムとイブ、カインとアベルなどおなじみのお話しも見えるものの
 
絵ははっきり言ってヘタウマ
  
と言うよりかなり変、でだからこそ面白い。

 側廊にももう一本木があるが、その先のチャペルを覗くと
 
その壁を飾っているのはたくさんの骸骨。
1480年にこの町がオスマン・トルコに占領された際、改宗を拒んだ市民が大量処刑された、これはその殉教者たちの骨なんだそうだ。

さらに地下礼拝堂があって
  
 
こちらはたくさんの柱と壁のフレスコ画が静謐な雰囲気。
いろいろと面白い教会だ。

大聖堂から少し行くと小さな教会があって、こちらは10世紀に建てられたサン・ピエトロ教会。
 
残念ながら扉は閉ざされていたのだが、格子窓から中を覗くと古そうなフレスコがなかなかきれいに残っている。
ここは入ってみたかった。

 
城門の上に出ると小さなヨットがたくさん係留された港があり

小さな湾の向こうにも町が広がっている。

左手に小さなビーチがあるので行ってみると
 10月半ば、もう午後5時になろうというのに泳いでいる人たちがいる。
確かに今日は暑かった。

と言うことで、車に乗る前にカフェで一休み。
 いただいたのはレッチェ風のアイスコーヒー。
グラスの底に入っているのはコンデンス・ミルクのように甘くて濃いアーモンド・ミルクで、独特の風味がおいしい!

これで本日の観光は終了、2時間でルティリアーノに戻り、今夜はホテルで夕食。
メニューは日替わりの定食になっていて、本日は
 
なすのロールと、カヴァテッリというパスタ。
 牛肉のタリアータにも付け合せに野菜がいっぱい。
 
デザートはフルーツとクリームの入ったパイ。

素朴だけれどアグリツーリズムらしい食事で満足。


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コメント
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