Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

プーリアの旅 7 モンテ・サンタンジェロ

2018-11-10 18:38:50 | ヨーロッパ
10月16日

今日から2日間はケイコさんにプーリアの見どころを北から南まで案内していただくことになっている。

一日目は早朝7時にご主人とおじさんの車2台がやってきて、分乗したら早速車内で用意された朝食。
 至れり尽くせりとはこういうことを言う。

車はまっすぐな高速道路を北に向かい、途中で一度トイレ休憩。
 
PAにはタラッリやオレキエッテなどプーリアの特産品が山と積まれていて、イタリア人もやっぱりこういうお土産を買うのね、と納得。

土地のほとんどが起伏のあまりないプーリアだが、やがてちょっとした山が見えてきた。
 
ここがガルガーノ岬と呼ばれるエリアで、
 車はクネクネとした山道を登って行くが、雲が低く垂れこめてやがて霧の中に突入した。

しばらく行くうちに山の頂上と思われるあたりまで来ると、驚いたことに家やアパートがいくつも出現して町がある。
ここが目的地のモンテ・サンタンジェロ。大きな駐車場で車を降りると目の前には大きなお城が霧の中にぼんやりと見える。
 
これはノルマン人が建てたものだが
 
その脇の石畳の道を下りて行くと、降りきった所に大きな鐘楼と教会がある。
これが本日一つ目の目的地、サン・ミケーレ聖所記念堂。

眺めているうちに霧が少し晴れてきた。
 
正面の入り口の上にいらっしゃるのがここの主役、大天使ミカエル。
5世紀にここに姿を現したということでここが聖所となり、中世にはフランスのモンサンミッシェルからここに巡礼し、さらにエルサレムに向かったのだとか。

 わかりにくい図だが、正面の入り口から入ると長い階段があり、礼拝堂は地下の洞窟の中にある。
写真撮影は禁止と言われ、カメラをしまって下に降りると礼拝堂内ではミサが行われていて中は信者でいっぱい。
 そこで脇の売店で絵葉書を買った、これが聖堂内。
壁や天井は洞窟の岩肌がそのまま、声が反響して確かに特別な感じがする。

やがてミサが終わると皆さん写真を撮りだしたので、こちらも便乗して撮らせていただく。
 
左手にあるのが一番古いという聖母の祭壇、中央の祭壇には大天使ミカエルの大理石像。
手前の部分は天井が高く広がっていて、さすが立派な聖堂だ。

教会の外に出ると人気の巡礼地らしく、参道にはお土産物屋が並ぶ。
  
 ここもパンが有名だそうだが、さすがにこの大きさでは買うわけにいかない。
そこで買ったのはこれも名物だと言うお菓子
 
ミサで使われる聖餅の間に飴掛けアーモンドが挟まれているもので、なかなかおいしい。

山を下りてくると相変わらず雲が低いが、海辺のマンフレドーニアという町の港が見える。
 
手前に広がるのはひたすらオリーブ畑だ。

ここから1時間半走って、次にやって来たのはアンドリア。
バルレッタ=アンドリア=トラーニ県の県都で人口10万というなかなか大きな町で
 お役所も立派。
ただし街中には落書きなども目立って、治安はあまりいい感じではない。

観光地でもないこの町だが、お役所の裏に回り、案内表示に従ってやってきたのは
  
 お菓子博物館。

と言ってもMucciというお菓子屋さんなのだが
  
 
中はクラシカルでとても優雅。
ここはアーモンドにチョコレートと糖衣をかけたドラジェの名店だそうで、結婚式にここの製品を出すのがこの辺りではステータスらしい。

 
これも優雅なレジで3ユーロを払うと「博物館」の案内をしてもらえて、まずはカウンターでお姉さんがたくさん並ぶ製品の説明。
合間にはもちろん試食があって、ドラジェというと硬くて甘いだけのものだと思っていたが、ここのは糖衣も薄く、中のチョコレートも香りが良くて、さすが名店と言われるだけある。

博物館スペースにはチョコレートを作るための道具が並んでいるが、昔チョコレート会社に勤めていた者には懐かしい。
 
昔のレトロなパッケージがおしゃれだ。

見学が済んだらもちろんお買いもの。
 
みんなであれこれ選んでいたら創業者の4代目が顔を出してくれた。
今も家族経営だそうだが、若くてもなかなかしっかりしていそう。

おいしいお土産を買ったら、そろそろお腹が空いてきた。


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コメント (4)
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