Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

プーリアの旅 5 チステルニーノ

2018-11-05 19:45:41 | ヨーロッパ
10月15日 続き

お昼少し前、ケイコさん夫婦の車に拾われてまたお出かけ。

目指すはイトリア谷。
世界遺産で、プーリアでほぼ唯一有名なアルベロベッロもここにあるが、へそ曲がりなのでその町には行かない。

しかし谷に入ると
 
オリーブ畑の中、あちらこちらに特徴的な石の三角屋根が見えてくる。
トゥルッリと呼ばれるこの建物は元々畑の中の物置小屋だったようで、住居として密集して建てられているのはアルベロベッロだけのようだが、三角屋根は周辺でもたくさん見られるのだ。

そんな景色の中を走ること1時間15分で目的地、チステルニーノの町に到着。
旧市街のすぐ外にある公園の見晴らし台に立つと

イトリア谷の景色が一望。

チステルニーノとは「オストゥーニの向かい」と言う意味だそうだが、そのオストゥーニの町はここからは見えず、遠くに見える白い町はロコロトンド。
 
眼下の三角屋根の間をおもちゃのような列車が行くが、これは乗り継ぎが悪くて利用を断念した私鉄のSud-Est線。

この公園の背後には屋上に聖ニコラの立つ塔と聖母教会があって
 
ここからが旧市街。
 間の細い道を少し行けば
 
すぐに時計台のある中央広場に出てしまって、ここから四方にまた細い小路が出ている。

ところでこの町に来たかった理由の一つは壁にも書いてある通り、お肉。
 
Macelleriaとはお肉屋さんで、店先で選んだ肉を焼いてもらって、その場で食べられるので有名とのこと。
残念ながら食堂は夜のみ営業の肉屋が多いのだが
 ケイコ義父おすすめの一軒は昼も営業していたので、旧市街入口にあるこちらで早速お昼。

 
カラフルな唐辛子が下がる店先の冷蔵ケースの中にはお目当てのボンベッテが何種類もあるので、全種類一つづつ焼いてもらうようお願い。
 
屋内席もあるが、店の脇のテラス席で待つことしばし。
 これが豚肉巻のボンベッテ。
中に巻かれているのは生ハムやらルッコラやら、ちょっとピリ辛の味付けの物もあるが、ペコリーノなどチーズを巻いたものが多くて全部で9種類。
正直各種チーズの違いはあまりわからなかったが、どれもシンプルな味付けで肉を食べていると実感できる。
でも一番おいしかったのはボンベッテならぬレバー焼きだったかも。

ボンベッテは1kg15ユーロの量り売り。
これにポテトとサラダ、飲み物を入れて一人2800円ほどで超満腹。

食後はカロリーを少しでも消化すべく、旧市街の散策へ。

中央の広場から脇に入ると
  
どこも白い建物同士は頭上でつながっていたり
  
トンネルアーチで下をくぐり抜けたり。

玄関が2階にある家が多くて
  
これも白い階段が絵になる。

  
鉢植えなどきれいに飾った家も多く、シエスタ時だからか、カメラを持ってうろつく観光客が我々の他に2,3組いるだけで静かながら、ちゃんと住人の存在が感じられる町。

   
  街灯や古い水道栓にも萌える。

  
地図も持たずにうろつくうち、旧市街の反対側にある16世紀の総督邸にもすぐ出てしまうが、複雑に入り組んだ小路は地図を見ても無駄。適当に迷子になるのが正しいと思うが、小さな町は1時間もかからず一回りできてしまう。

このかわいい町を堪能したら、次へ向かおう。


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コメント (3)
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