Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

プーリアの旅 13 フィスキエット博物館

2018-11-25 16:21:47 | ヨーロッパ
10月18日

5泊もさせてもらったルティリアーノの町ともいよいよお別れ。
最後にこの町の誇る郷土工芸、フィスキエットの博物館を見せてもらうことにした。

場所は町の図書館の中。
  
いかめしい入り口をくぐり、2階に上がると博物館の入り口があるが、ここは普段は閉ざされているのでお願いをしないと見ることができない。

入ってすぐのガラスケースは空っぽで、これはかなり寂しい博物館かと思ったら
 
実はなかなか広い館内に展示品の詰まったケースがずらりと並んで壮観。

フィスキエットとは土笛のことなのだが、よく見ると必ず吹き口がついているものの現在はほとんど置物と化していて、毎年1月にはこの町でプロの作家たちによるコンテストがあり、ここにはその歴代優秀作品が集められていると言うわけだ。

ケースはテーマごとに分けられていて
  
 
オリーブの収穫やオレキエッテ作りなどプーリアらしいものがあったり
 
その制服が人気だと言う憲兵隊の人形もいっぱい。

 
鶏がいっぱいいるのはこれがこの町のシンボルだからで
  
ガラス窓にも、図書館前の広場にも鶏がいる。

 
いかにもイタリア人が好きそうな政治家や聖職者を風刺したものも1ジャンルになっていて
  
元ネタはわからないが、大体何を言いたいかはわかる気がする。
日本でも羽子板やひな人形に時事ネタがある、あれと同じだろう。

たくさんの作家がいる中で、特に作品が多く、特別な展示もされているのは名人と言われるVito Mocciaさん。
  
 
確かに造りも表情も他からは飛びぬけている。

一つ一つ見ていたらきりがないほどここの展示品は面白くて、案内してくださった博物館の方、ケイコさんのご家族に感謝。
せっかくの郷土の誇り、もっと簡単に見られればいいのにと思うが、観光地ではないのでそうそう見学者はいないか。

博物館を出たら車で送ってもらって、30分でプーリアの州都バーリの街中へ。
今日からの宿泊はまたアパートなので、オーナーに引き渡されてケイコさんとはお別れ。
最後の最後まで本当にお世話になった。

さて、そのバーリのアパートはBooking.comで見つけたVUEMME 149
 この格子のはまったドアを開けると1階にはドアマンがいて、古くて一度に3人しか乗れないが一応エレベーターもある。
上階に上がってドアを入ると
 
廊下の右手に調理道具から食器、調味料まで揃ったキッチン。
 
その奥にベッドルームが一つ、廊下の左手にはソファベッドのあるダイニングルーム。
 
さらにその並びにもう2つベッドルームがあって、バスルームも2つ。
120㎡もあるこのアパートでは4人がそれぞれ個室を使えると言うありがたさ。

その上テラスから外を見れば
 
下は車の通らない通りがまっすぐ町一番のショッピング街につながり、右手の突き当りに見えるのは駅と言う便利さ。

てきぱきと親切なオーナーからいろいろと説明を受けて鍵を受け取ったら、バーリ生活の始まり。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする