10月5日 続き
アパートを出た中央広場の真ん中には高い時計塔を持つ旧市庁舎がある。
入り口前の石畳には中央に洗礼者ヨハネの首が描かれた市の紋章。
ヴロツワフは1000年以上もの歴史を持つ町で、この市庁舎も14世紀から16世紀にかけて作られたものだが、チェコやらハプスブルグ・オーストリアやらプロシア、ドイツと統治国が次々に代わってその度に紋章も変わり、現在の紋章が制定されたのは1997年ということらしい。
市庁舎の内部は現在は博物館になっているので入ってみると
一番奥の部屋では古いランプの特別展を開催中。
周りには執務室だったのか、部屋がいくつもあって、
見事な細工の扉があり、フレスコ壁画が残っている部屋もある。
さらに2階に上がると大広間があって、いかにもゴシックらしい天井が見事だが
紋章の入った窓がかわいい。
鋳鉄好きの心をくすぐる細工もいっぱいあるし
銀器やガラスの展示などもあって、地味だけれど予想よりも見どころのある博物館だった。
17時の閉館になったので外に出て建物の南側に回ると
こちら側には凝った出窓や彫刻がいっぱい。
さらに回り込んで建物の東面を見ると
こちらはまた様式が変わって違った顔を見せる。
この周りにはアパートの窓からも見えた通り、カラフルな建物が並んでとてもきれい。
しかし通りに掲げられた写真を見ると1945年の第二次世界大戦直後は悲惨な状況。
当時この町はドイツ領の東端にあたり、町の75%が廃墟になったのだとか。
現在のように美しく復興したのは1980年代以降らしい。
この後はスーパーに買い出しに行って、夕食はアパートのすぐ下のレストランへ。
オープンキッチンでカジュアルな感じの店だが
アミューズの姿から期待した通り
飽きもせず頼んだジュレックも、カボチャのスープも
リゾットもビーフサラダもとてもおいしかった。
デザートにはアイスクリームを2つ頼んで、85.5ズロチ(約2600円)のお値段にも大満足。
食後にまた市庁舎を見てみると
ライトアップされた姿もまた素敵。