鶴の湯から戻って今夜の宿、「蟹場温泉」にチェックイン。
玄関の脇にも蟹がいるが、付近の沢に蟹が多く住むので「蟹場温泉」と名づけられたそうな。
小さなロビーのフロントでチェックインをすると、午前中に預けた荷物はすでに部屋に入れてくださったとのことで左手の新館2階へ。
例によって部屋にはすでに布団が敷かれているが、トイレ洗面の付いたこちらの部屋は12畳と広く、内装もとてもきれい。
窓からは広い駐車場の向こうに温泉棟が見えるので、早速長い廊下を通って温泉へ。
まず一番手前には女性用露天があるので覗いてみると
脱衣場のすぐ前に屋根のないお風呂。洗い場もなくかなり無理に作った感じで、雨脚も激しかったのでこちらはすぐにパス。
次に廊下の途中の岩風呂を覗いてみると
こちらはこじんまりと家族風呂と言ったほどの大きさ。
ここでもいいがもう一つのお風呂を見てから決めよう、と廊下の突き当りの木風呂へ行くと、ここが一番大きな内風呂。
脱衣場に骨董品級の洗濯機があって驚いたが
浴室は床、壁、天井とすべて木製、窓も大きくて見るからに気持ちがいい。
透明なお湯は分析書には単純温泉とあるが、少し硫黄の香りがしてお湯の中には溶き卵のような湯花も見える。38℃とぬるめながら長く入っていると温まって、ここは入り心地も気持ちいい!
食事は18時から食事処で。
他のテーブルとの距離もしっかり。
名前にちなんでだろう、蟹グラタンが付くのがご愛敬だが、他は山菜メインで味付けもいい。
秋田らしくきりたんぽ鍋が付いて、地味だけれど軽めの食事が我々にはちょうどいい。
ところでこの宿で一番有名なのは「唐子の湯」という露天風呂。
混浴だが夜の8時から1時間だけ女性専用になるので食後に行ってみた。
唐子の湯へは宿から出て50mほど外を歩かなければならない。
かなり激しく降る雨の中、水たまりもできた暗い道をしばらく行くと
小道からもう湯舟が見えるが、屋根のかかった部分はないし、雨でもうかなりぬるくなっている。
内湯とは泉質がちがうらしいので残念だが、今夜はもう無理とあきらめ、木風呂に入りなおしたのは言うまでもない。
翌朝もすっかり気に入った木風呂に行くと、朝は43℃ほどもあっておかげでしっかり目が覚めた。
朝ごはんもシンプルだけれど、イワナが開きになっているのはちょっと珍しい。
チェックアウト後もまた荷物を預かっていただいた蟹場温泉さん。
これで1泊10,100円は今回宿泊した3か所で一番お安かったが、一番お部屋が良かった。
乳頭温泉にまた来たらきっとまたここを選ぶだろう。
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