蟹場温泉を8:50に出て、バスで15分のアルパこまくさへ。
今日は幸いにして雨が止んだので、秋田駒ヶ岳に登る計画。
八合目までは土日にだけ運行するバスがあるので、情報センターなどのあるこの建物の中で往復切符を買っておく。
このバスが運行する日はここから先は一般車両進入禁止。なのでここの駐車場を利用する人も多くて、出発する時にはほぼ満席になった。
バスは細い道をグングン上がって25分で八合目に到着。
こちらの避難小屋にはきれいなトイレがあり、小さな売店もある。
用意を整えたら早速出発。
土曜日なので歩く人は結構いて、しかしめったに山を歩かない者としてはある程度周りに人がいてくれた方が安心。
初めはなだらかな道、途中からは整備されているけれどかなり段差のある岩の道が続いて
視界が開けると八合目の小屋やバス道が眼下になった。
秋田駒ヶ岳は夏に花がたくさん見られるので名高いそうだが、9月末ではさすがにもう遅い。
それでもヤマハハコやウメバチソウの花が残っていて、色鮮やかな実もいろいろ見える。
これはアプリによるとマイヅルソウの実。夏に見たあの小さな花がこんなに大きな実をつけるとは。
登りが緩やかになったところで田沢湖が見えてきて
左手には秋田駒ヶ岳の最高峰、1637mの男女岳が時々頂上を霞ませながら見えている。
やがて道が平らな木道になると、まわりは秋らしい紅葉の色になった。
この辺り、夏にはチングルマの群落が見られるらしい。
さらに少し行った所で水たまりのように浅い阿弥陀池が見えてきて、ここまで出発からちょうど1時間。
この池のほとりに男女岳への登り口があるので行ってみると、結構な急階段で思ったより大変。元気な学生たちに追い抜かれながら、それでも15分で山頂へ。
雲が多いし、風が強くて寒いけれど
池の全景が見えるし
田沢湖も見える。
阿弥陀池の端には避難小屋があるので、山頂から降りたら風の当たらない壁際でお昼ご飯。
おにぎりは朝のお櫃の御飯と梅干、のりで握ってきた。いぶり卵は鶴の湯の売店で見つけたもの。これが燻製の香りに塩味もほのかに付いてすごくおいしい。デザートは蟹場温泉のお着き菓子のおまんじゅう。これまた皮がもちもちしてうまい。
しばらく休んだら来た道を戻ったが
往路よりも雲が晴れて田沢湖とその周りがよく見えた。
八合目の小屋にちょうど3時間で戻り、30分ほど待ってバスでアルパこまくさへ。
ここから乳頭温泉に戻るにはバスを乗り換えなければならないが、ちょうど1時間あるのでアルパこまくさ内で一休み。
実はここには「自然ふれあい温泉館」という源泉かけ流しの温泉があるので、汗を流すのにちょうどいい。
入浴料は550円。
他にお客さんのいない浴室は広々ときれいで、40℃と適温のお湯は薄く濁って硫黄の香り。
そして露天風呂の壁の欠けた所からは
お湯に浸かりながら田沢湖が望めるという素晴らしさ。
あいにくの曇天だったけれど、天気が良かったらさぞ絶景だろう。
今年はにわか山ガール(?)と化した友人と自分。
次はやっぱり花の季節にここに戻ってきたいと思った。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。