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Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

大分温泉の旅 9 鉄輪温泉「陽光荘」

2021-01-11 15:24:13 | 国内旅行

別府駅前からタクシー15分でやってきたのは鉄輪温泉。
そのいでゆ坂の途中にあるのが2泊する「陽光荘」。
  
  
玄関を入ると思いがけず学生かと思うような若いお兄さんが現れ、宿代を前払いするとこれまた予想外に若い(失礼!)女将さんが部屋に案内して館内の説明を丁寧にしてくれた。古い宿なのでてっきりおばあちゃんが現れると思い込んでいたのだ。

館内は複雑な造りで思いがけない所に階段があったりするのだが、案内されたのは2階。
 
ミシミシと音を立てる廊下に面してふすまで仕切られた部屋が並び、鍵は南京錠1つ。
しかし廊下はよく掃除されてピカピカだ。

我々の部屋は角部屋の8畳間。
 
押し入れもなく布団が積まれているが、シーツなど真っ白でバリバリに糊が効き、下敷きマットもあって全く問題なし。
 小さなテレビがあるがこれがなんと、2時間100円のコイン投入方式。最近の宿では全く珍しい。
ちなみにエアコンもコイン式だが今回は不要。というのも暖房器は別にあって、これは温泉熱を利用しているのか、スイッチを入れなくてもとても暖かかった。

 部屋にはこのほかに鍋釜や茶わんが備えられていて、それというのもこの宿が自炊宿だから。
 
部屋の目の前にある、これが炊事場で、もうもうと湯気が上がっているのは温泉の湯気。そのため館内には硫黄とも違う独特の温泉のにおいが充満している。
玄関の看板に小さく書いてある通り、ここは鉄輪地獄という源泉の上に宿が建てられているのだそうで、各部屋はこの炊事場を囲むような造りになっているのだ。
 
温泉成分がびっしりと付いた釜には常にお湯が沸いていて、蓋の付いた釜で地獄蒸しと呼ばれる蒸し料理が作れる仕掛け。この宿にはこの釜が27もある。

この宿を選んだのはもちろんこの地獄蒸しがしたいため。
そのためべっぷ駅市場で買い物をしてきたし、宿から10分ほどの所には大きなスーパーがあるので飲み物などはそこで仕入れてきた。
 
炊事場の横には大きな冷蔵庫があるし、食器類もふんだん。
 
流しにはきれいなまな板やよく切れる包丁も完備。食材は大きな皿かざる、ボールに入れ、
 
釜の底に簀の子を敷いた上に載せて蓋をする。炊事場には調理時間の目安もちゃんと書いてあるので
 
あとは待つだけ。

というわけで初日の晩の夕食はイトヨリとアサリのアクアパッツァ。これがおいしくないわけがない。
 
鮮やかな紫のカリフラワーは加熱したら緑になるかと思ったが蒸すと色が変わらず、その代わりカボスの汁をかけたらリトマス試験紙のようにピンクになった。

翌日は大きなエビに、長芋と玉ねぎも蒸してみた。
 
丸のままの玉ねぎ蒸し、肉みそがぴったり。

さらに朝食にはホットケーキミックスを使って蒸しパン。
 
卵は一晩蒸して置いたら中が茶色くなり、ほのかな塩味が付いてうまーい!
地獄蒸しはほっておいても焦げる心配もないし、楽しくて仕方がない。

食事の後はお風呂。この宿にももちろん温泉の浴室が大小2つあってこまめに男女入れ替えになっているが、入りたいと思う時間はいつも小さい方が女性用。
 なので宿の内湯は結局1回しか入らなかったが、この他に少し離れた所にある別館には貸切風呂が3つもあるそうで、この宿だけでも入りきれない。

宿には我々の他にも宿泊客が結構いたようだが夜も静か。
夜の炊事場は独占状態、朝には何人か男性を見かけたが皆さん一人旅で楽しんでいらっしゃる様子。
この宿の不満はただ一つ、トイレが遠くてしかも男女分かれていない所だが、普段でもお安い宿代がGo Toのおかげで2泊で5400円、その上1000円のクーポンに近所のひょうたん温泉の入場券付きで、これで文句を言ったらバチが当たる。

この宿、次は1週間ぐらい連泊したい。


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