12月6日
宿で蒸しパンや生カボスジュースの朝食を取ったら有名な別府地獄めぐりに出発。
しかしその前に朝風呂は宿から徒歩5分のこちら。 鉄輪むし湯。
入湯料は520円に貸し浴衣が220円。
入ると仕切り係のおばさんがいて、その指示でまずは内湯でお尻を洗い、それから浴衣を着て天井のとても低い蒸し湯に入り、木の枕に頭を乗せて横になる。
韓国の汗蒸幕に似ているがあちらほど熱くはなく、中には石菖という草が敷き詰められているのでこれがとてもいい香りでラオスのサウナを思い出す。
横になっていると5分もすれば汗が噴出してきて、8分経つと外から声がかかるがまだ入っていたいと言えば10分まで延長可能。
出ればもちろん汗だく。これを隣の内湯で流して40℃ほどのお湯に浸かれば気持ちいい~。
蒸し湯の目の前にはお地蔵さんや湯かけ上人様がいらっしゃるので軽くお参りして
途中には「渋の湯」や「上人湯」といった魅力的な共同浴場があるけれど今日はパス。 まだ人の少ないいで湯坂を上って行く。
すぐに到着したのが「白池地獄」。
地獄めぐりの1ヶ所目なのでここで7ヶ所入れる2000円の入場券を購入。 ここの地獄はちょっと緑がかった白濁のお湯。
そしてこのお湯を利用しているのだろう、熱帯魚館があり
大きなピラルクやアロワナがいて、バブル時代アロワナを100万円で買ってかわいがってた元同僚がいたな、なんてくだらないことを思い出す。
次は斜め前にある「鬼山地獄」。
こちらのとても熱そうな地獄池の傍にはボルネオの伝統家屋が建っていて それというのも中にイチロウ君という巨大ワニのはく製があるから。このワニ、大正12年生まれで平成8年、73歳までここにいたのだとか。
というわけで現在もここにはワニがたくさん飼育されていて、昭和33年開園の熱川バナナワニ園よりずっと歴史が古い。
イチロウ君は今も3代目がいて、これがいきなり大口開けてバクンとやったもので見学者大喜び。
ここからまたすぐの所には「かまど地獄」。
ここには青みがかった池やら赤い池やら、1ヶ所にたくさんの種類のお湯があって
そこで係の人が線香の煙を吹きかけて水蒸気が付く様子を実験して見せてくれる。その口上がまるで噺家のようにうまい。
ところでここには知る人ぞ知る貸切風呂があって、これに入ることを楽しみにやって来たのだが、受付で聞いてみると「すいません、今はコロナ対策で受け付けてないんです」とのことでがっかり。 大賑わいの足湯にしか浸かれなかったのが無念。
気を取り直して坂を上がり、「鬼石坊主地獄」へ。
ここでは熱い泥が坊主の頭のように出てくるというわけだが、一度閉園されたものが最近復活したそうで、他が昭和感満載なのに比べて全体に落ち着いたシックな造りになっている。 このすぐお隣が「海地獄」。
地獄めぐりの中では一番規模が大きく設備も整っているので ここのカフェテリアでお昼にする。
とり天はこんなに入って300円、平べったい麺のだんご汁もたっぷり入って体が温まる。
園内には名前の通り真っ青な海地獄の他に大きな池もあって景色は一番いい。
赤い池のそばにはオオオニバスや水連の温室もあって、やはりバナナワニ園は別府を真似たのだろう。
出口のそばには「地獄名物 極楽饅頭」があったのでもうおやつ。
親指の先ほどのかわいいお饅頭なのでパクパク。
さて、残る地獄はあと2つ。
しかしそちらは少し離れているのでいで湯坂の入り口まで戻ってバスに乗る。
大きな赤い池は血の池地獄。 そのほんのちょっと先にあるのが龍巻地獄。
大きなお土産売り場を通って先へ行くと
間欠泉があって立派な石段の観覧席がある。
しかし噴き上げたばかりだったのか、しばらく待っても噴き上げる様子がないし、大体高く上がりすぎないように噴気孔の上は石の屋根になっている。
「あと10分です」と言うアナウンスに待つ気をなくして、これで地獄めぐりは終了。
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