4月16日
泥湯温泉の夜はだいぶ気温が下がったのだろう、昨日は熱すぎて入れなかった内湯が今朝はちょうど良く、ゆっくり硫黄泉を楽しむことができた。
朝食もゆっくりいただいたが、定時制のこまちシャトルは出発が11時と遅い。
そこで10時にチェックアウトをした後、宿の周りをちょっとお散歩。
本当は徒歩30分ほど先の川原毛地獄に行こうと思っていたのだが、宿の人に聞いてみると「道の除雪は終わっているけれど雪崩の危険があるから行けません」とのこと。
確かに宿の先で道は封鎖されている。
まだ雪がたくさん残る中、フキノトウはもう花が咲いているけれど
宿の玄関先はもう硫化ガスの噴き出す危険地帯。何年か前にはここに入り込んでしまった子供とそれを助けようとした両親が亡くなってしまったそうで、慰霊碑も立っている。すごい所に宿があるものだ。
少し先には泥湯温泉のもう一軒の宿、小椋旅館があるが、激渋のこちらが営業中かどうかはさだかならず。
集落には他にも何軒か建物があって別荘なんて文字も見えるが、これらはすべて廃屋になっている。やっぱりここで営業を続ける奥山旅館ってすごい。
ロビーで新聞など読んでいるうちにシャトルが来てくれたので出発。
今度の運転手さんも面白い人で、以前バイクでこちらの温泉に入りに来た時は「気が付いたら隣をクマの子が走っていてびっくりした」とか、湯沢の周辺はサクランボが名産だけれど「半分は種だからね」とか、笑い転げているうちに駅に着いてしまった。
泥湯まで普通にタクシーとして乗ると1万円ぐらいかかるそうなので、一人2000円で行けるこまちシャトルは時間の制約はあるが助かる。
湯沢からは奥羽本線で新庄まで、新庄から陸羽西線で最上川沿いを余目まで。
さらに余目で羽越本線に乗り換えて鶴岡に降り立った。
鶴岡には何度か来ているけれど、同行の友人は街の観光をしたことがないのでバスで街の中心へ。
まずは庄内藩の藩校、致道館をちょっと覗く。
城下町に藩校が残っている所は多いけれど、歴史を知らないとどこも同じに見えてしまう。
藩校のお向かいにあるのが鶴ケ岡城址公園。ここでまた花見ができるかと目論んでいたのだが
見事にすべて散ってしまって地面に花びらが残っているだけ。
そこで公園はさっさと通過して隣の致道博物館へ。
ここは前にも来たことがあるが庄内藩主の隠居所や明治時代の建物が移築されていて
白い時計塔のある旧郡役所が目立つ。
ブルーの建物は旧鶴岡警察署。
ここは前回来た時には解体工事中だったので、完成した姿が見られてうれしい。
中はほとんど空っぽなのだが、狭い階段を2階に上がると
ベランダから遠くに月山が見えてきれい!
まるで兜のような茅葺き屋根は出羽山麓の農家。
屋根裏では蚕を飼っていたかなり立派な家で中には農具などが展示されているが、主人夫婦の部屋など布団一枚でいっぱいという狭さなのが面白い。
この隣の美術展覧会場では磯貝吉紀さんと言う人のドールハウス展をやっていたので覗いてみた。
こういうちまちましたものは大好き。
手先の器用な日本人向きでもあるだろう。
ロンドンのお店シリーズなどもあって楽しかった。
この後はちょうどいい時間のバスがなく、普通の住宅街を30分ほど歩いて駅まで戻った。
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