Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

21年春の東北 4 泥湯温泉「奥山旅館」

2021-05-02 16:08:53 | 国内旅行

4月15日 続き

横手で北上線から奥羽本線に乗り換え、湯沢駅で下車。
 
ここから今夜泊まる泥湯温泉までは「こまちシャトル」という乗合タクシーで向かうが、他にお客さんはいなくて貸切。

泥湯までは45分かかるが、運転手さんは話し好き。途中、この山の向こうが菅首相の出身地だと教えてくれて、「しかし菅さんは話し方に熱がなくて説得力がない」と地元ながら手厳しい。「でも百合子みたいに演技過剰なのもねえ」と言ったら「小池さんは英語使い過ぎ」って、ごもっとも。

山道をくねくねとのぼって
 泥湯温泉に到着。
 
 この大きな黒い建物が今夜お世話になる「奥山旅館」さん。
このお宿は2016年に一度火事で全焼していて、運転手氏に言わせると「昔の風情はなくなった」そうだが、2019年に作られたばかりとは思えないほどどっしりした外観。

 
玄関を入ると大きなこけしが迎えてくれて、ロビーはこじんまりながらなかなかシック。
 
フロントの横に小さなお土産コーナーがあったが、菅ちゃんマスクケースはただの紙の封筒にしては高くないか。

 部屋はすべて2階で全9室。
  
10畳の部屋は意外にもベッドで、窓下の畳スペースにかわいいちゃぶ台がある。
床の間にこけしはいるがテレビはなし。このあたり硫黄が強すぎて電気製品がすぐにダメになるからだそうだ。
 
おいしいお迎え菓子をいただいたら作務衣とお風呂かごをもって温泉へGo!

 
湯屋はロビーの脇から出て階段を降りるとまず男湯、その前を通った先が女湯。
 
きれいな脱衣場の先にまず内湯があるが、薄く濁って硫黄の香りのするこの「天狗の湯」は45℃はあるだろう、熱くて1分ほどしか入っていられない。
そこですぐにその先の女性専用露天へ行くと
 
「川の湯」という別源泉のこちらはさらに硫黄の香りが強くて、灰色に濁ったお湯は自分の体も見えないほど。湯口では50℃以上もあるが少し離れると適温で、温泉らしい温泉にうっとり。

この露天の脇にはもう一つ扉があって、その先の通路をおそるおそる行ってみると
 誰もいない混浴の露天につながっていた。2つに分かれた浴槽のお湯は内湯と同じ「天狗の湯」。川に面した露天の分温度は下がって入りやすくなっていたが、落ち着かないのですぐに上がってしまった。

ちなみに宿から道路を挟んだ所には大露天風呂があって、そちらは新湯という単純温泉だそうだが
 残念ながら今年はまだ入れるようになっていなかった。

ホカホカに温まった体を冷ましているとやがて夕食の時間。
 
細長い食事処に山菜やキノコが並んでいて
 
後から焼き立ての岩魚や甘い茶わん蒸し、山菜天ぷらが来るが、天ぷらは昨夜の勝ち。
 
珍しい鯉の昆布締めはおいしく、比内地鶏の鍋には地元の三つ葉がたっぷりなのがよかったが、皆瀬牛は差しが入りすぎて無理。
 一番おいしかったのは秋田と言えばの稲庭うどんだが、普通は乾麺の所、これは生うどんとか。乾麺よりモチモチとした食感で、これはお替りしたいほどおいしかった。

ついでに翌朝の朝食も同じテーブルで
 
用意されたご飯の友の他にサラダとパン、手作りのジャム類はセルフ形式。

夕食も朝食も地元の食材を集めたものではあるが、どうも出来合いのものが多くて食事にはちょっとがっかりしたのが正直なところ。
この宿の御馳走は温泉につきる。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする