12月18日
京都に1泊した翌朝、目の前の駅から東海道線で15分、山崎駅へ。
駅の隣にはちゃんとデイリーヤマザキがあるのには笑ったが
ここに来たのは trintrinさんに教えていただいた「みうらじゅん マイ遺品展」を一緒に見るためで、これが今回の関西遠征の二番目の目的だったのだ。
駅にある矢印の通りに進むと線路を渡ってすぐに天王山入り口。
この山崎こそ明智光秀と羽柴秀吉の「山崎合戦」の現場、わずか270mの天王山が京都に近いこんな所にあるとは、不勉強にして今まで知らなかった。
結構な急坂を上ること10分弱で「大山崎山荘美術館」のゲート前に到着。
開館時間のちょっと前に着くとすでに何人か待っている人たちがいて、途中にはポスターの写真を撮っている人もいたり、同じMJ(みうらじゅん)信奉者としてはうれしくなる。
ゲートをくぐった後も上り坂が続き、途中にある山小屋風の休憩所を過ぎて
MJバージョン飛び出し坊やに導かれつつさらに行くと
和洋折衷の建物が現れる、これが「大山崎荘」。
館内に入ると早速みうらじゅんの「遺影」と本人直筆のあいさつ文に迎えられるが、展覧会初日の開館間際、本人のテープカットがあるかと思ったらそれはなくてちょっと残念。
本館内の展示は残念ながら撮影不可。しかしほぼ同世代のMJ、小中学生の頃からマニアックな仏像ファン、コレクターだったことがよくわかってますますリスペクト。
本館は建物そのものも素敵なのだが、これも撮影不可。
展示品のない所はいいのかと思ったらここも本当はダメだったらしい(すいません、撮っちゃった)。
この山荘は関西の実業家でニッカウヰスキーの創業にも携わったという加賀正太郎氏が自分で設計して1917年に建てたとのこと。
2階のカフェにつながるベランダは撮ってもいいというので出てみると
桂川、宇治川、木津川が合流するところが眼下に見えて、その手前のあたりで山崎合戦があったらしい。
右下にはガラス張りの長い通路が伸びていて
こちらは階段が地下の円形の展示室に下りて行く。安藤忠雄が設計したというこの部分にはモネの水連やルノワールなど9点が展示されているが、MJの展示との落差が激しくて「フーン」で終了。
さらに建物の裏手にもう一つ安藤忠雄設計の増築部分があって、こちらのMJコレクションのみは撮影可。
般若心経の一文字づつを街頭で集めたコレクションとか、MJの菊人形とか
冷蔵庫に貼りまくられた水道屋のマグネット広告はよく見ればこっそりMJが紛れ込んでるし、同好の士の皆さん、喜んで写真を撮りまくり。
飛び出し坊やのコレクションでは自分の彦根の収集品も一緒に記念撮影させていただいた。
見学を終えて建物の外に出ると、正面の庭園内にも入ることができる。
するとガラス通路の先端部分が見えたので近づいてみると、中から見た彫像の後ろ姿が見えた。
印象派作品の並ぶ展示室前にあったこの作品、誰の作かと近くで見るとなんと顔はみうらじゅん、ボディーはMegumiというMJ作品で大爆笑。
まったくこんなに笑った美術展は初めて。しかもこれが開館25周年記念という大山崎山荘美術館、現在のオーナーだというアサヒビールにもリスペクトを捧げたい。
MJコレクションを堪能した後は京都に戻り、trintrinさんと祇園へ。
まずは「いづ重」で前回買って気に入った海草巻きをピックアップ。
これは帰りの新幹線でのお昼用。
さらに「いづう」へ回ると店頭には大行列。
店内にはほんの数席しかないので、こちらは事前に予約をして持ち帰るのが正解。
で今回こちらで求めたのは鯖ずしならぬ弥次喜多寿司。
包み紙も美しいこちら、おにぎり弁当なのに税抜き2700円もする。いかなるものか、と好奇心で帰宅後にいただいてみると
御飯は寿司飯の中に俵型は酢じめの鯛、三角の方は焼き穴子が入っている。
ご飯も具もおいしいけれど、いかんせん具の量が少なすぎてコスパが悪すぎる。
いづうはやっぱり鯖ずしに限るか。
と最後の最後まで楽しんだ年末の関西。
これも貴重な情報を提供して一緒に遊んでくださったtrintrinさんのおかげ。ありがとうございました。
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