1月18日 続き
大鰐温泉での泊りは大湯会館のすぐ隣に建つ「ヤマニ仙遊館」。
表通りのすぐ脇に建つのは昭和に建てられた棟、玄関は通りからは引っ込んだ所にあって、こちらは明治30年に建てられた登録有形文化財。
玄関を入るとダンディでちょっとクールなご主人が迎えてくださり、屏風の前の立派な応接セットでチェックイン。
その脇には赤い絨毯が印象的な階段があって、途中から2つに分かれたその先の廊下の突き当りの部屋に案内された。
二方が廊下になったお部屋は8畳、すでに布団が敷かれていても広々。
すぐ下を平川が流れ、目の前の橋は青柳橋。
川の方から見ると壁の旅館名に貫禄がある。
部屋に洗面、トイレはないが扉を出たすぐの所にあり
桜の木の壁紙に洗面ボールもおしゃれ!
浴室はロビーの屏風の裏からちょっと階段を降りた所にあり
扉は無機質な感じで脱衣場もいささかそっけない。
洗い場の広い浴室には4,5人でいっぱいになりそうな小判型の浴槽が一つ。
無色透明でにおいもないお湯は43,4℃とちょっと熱めで、ナトリウム・カルシウム・塩化物硫酸塩泉のお湯は良く温まる。ただし以前入った駅前入浴施設の鰐の湯ほど強烈に火照ることがないのは同じ大鰐温泉の混合湯でもちょっと違うのだろうか。
玉川温泉の強酸性湯の後では優しいお湯もまたうれしい。
ちなみにこの浴室、自分が泊まったすぐ後から改装が始まり、3月から大正レトロ風呂に生まれ変わったとのこと。どんな風に変わったのだろう。
夕食は玄関を出て、すぐ目の前にある蔵の中のレストラン「Wany」で。
厨房のある1階から2階に上がると古い写真や道具類が飾られ、テーブルの脚も古いミシンの脚だったり。
さらに3階にはこちらのお宿に泊まったことがあるという太宰治コーナーもあり、吹き抜けになった造りもかっこいい。
テーブルにすでに並べられていた食事、まずはサラダの生ハムがとてもおいしくて
青森らしい貝味噌焼きにお造り、青森のホタテはなぜこんなに違うのだろう。
メインはお目当ての大鰐温泉もやしがいっぱい入った鍋に大鰐産の豚肉をしゃぶしゃぶ。
鍋用のうどんが用意されていたが、後から運ばれてきた「まっしぐら」というお米がつやつやとおいしそうなのでこれを雑炊にしたら、これはたまりません。
お腹いっぱいになって蔵の外に出ると、夜の旅館は一段と素敵。
しかし雪の降り積もる町は寂しすぎる。
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