Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

マレー半島縦断 21 マラッカ海峡モスク

2023-01-22 12:34:50 | 東南アジア

11月15日

夜中、すごい物音で目を覚ました。
気が付くと外は豪雨、すさまじい雷鳴で建物が振動していたのだ。
ここまでの雷は初めて、さすが熱帯と感服する。

朝には雨も上がったので、昨晩行って気に入った茶店へ。
するとお向かいに市場があるのに気が付いた。
  
 
場内は8時過ぎで既に営業が終わってしまっていたけれど、場外では揚げパン屋さんやココナッツ屋さんがまだお仕事中。
本当にローカルの小さな市場、もう少し早く来ればよかった。

目当ての茶店ももうお客さんでいっぱい。昨晩人気で行列の出来ていたお粥を食べようとやって来たのだが、なんと朝はやっていない。
そこでずっと空いているすぐ隣の茶店に入ってシンガポール・ビーフンを所望。
 
こちらはまた一段とローカルで常連客しか来ないという風情だが、若いお兄さんが作ってくれたビーフン7.5リンギット(約230円)、あっさりとした味付けでおいしかった。

朝食が済んだらそのままGrabを呼んでマラッカ島にあるマラッカ海峡モスクへ。
島とは言え橋でつながっている所だけれど、公共交通機関はないのでこういう時Grabは本当に便利。

 2006年に完成したというこちらのモスク。
 
警備員の他に人影はないが、スカーフをかぶって中へ。

 
すっきりとした礼拝堂内は特に見るものもないが
 
正面にはマラッカ海峡が広がっている。遠くに見えるのはタンカーだろうか。

 
この島は最近になって開発が始まったようで、モスクの周りは新しいアパートなどがあるだけ。しかしその住宅地にもあまり人けはなくて、他に見るものもないので30分で撤収。
ここは夕陽の名所ということだが、連日午後や夜には雨が降るこの時期ではきれいな夕焼けは望めない。

街中へ戻ったらホテルをチェックアウトして、まだちょっと早いけれどマラッカ最後の食事なので名物のチキンライスを食べに行く。
しかし一番有名な店は店舗改装中でお休み、もう一軒気になった店もまだ開店していない。
そこでジョンカー・ストリート入り口の開いている店に入ってみると
  
  
チキンはスチームとローストがあるので半々にしてもらい、これが名物の丸いご飯は3つにしてもらって24リンギット。
チキンはまあまあだけれど特筆することもなく、ご飯は鶏だしも感じなくていまいち。
なぜか店の人がピーナッツをサービスに配ってくれたけれど、名物はこんなものなのか、他の店なら違ったのか。

まだ時間があるので近くにある「鄭和文化館」という所に入ってみた。
 
入ると正面に鄭和の胸像が迎えてくれて
 
館内は思ったよりも広くて展示も充実。鄭和は宦官だったので去勢のための道具まで展示してある。

 鄭和はその生涯に7度の大航海をし、何十隻ものその船団には毎回28,000人ほど同行したとか。
となると長い航海中、食料はどうしたのかが気になる所だが、そこはさすが中国、燻製や塩漬けなど食品保存技術がすでに発達し、船内で野菜や家畜を育て、釣りもしたというからヨーロッパの大航海より食糧事情はずっと良かっただろう。
 
船内の生活場面に麻雀があるのも面白い。

  
鄭和の航海はあくまで通商目的で平和的なものだった、と強調されているのはいささか中国の宣伝臭さも感じるが、ポルトガルが武力でマラッカを強奪したのとは明らかに違う。だからこそ河辺にまで鄭和の石碑があるのだろう。

 これでマラッカ観光も終わり、この街を離れよう。


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コメント (2)
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