Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 17 チェヘル・ソトゥーン宮殿

2014-07-16 18:08:00 | 中近東/北アフリカ
5月2日 続き

マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォラーを堪能した後はイマーム広場を出て、道一本隔ててアリ・ガープ宮殿の裏にあるチェヘル・ソトゥーン宮殿へ。
  
入口を入ると大きな池があり、その向こうに背の高い柱が印象的な宮殿がある。
1648年、アッバス2世が迎賓館として建てた宮殿だが、現在の建物は1706年に火事の後で再建したものだそうだ。

   
柱は全部で20本だが、池に映る柱を合わせて「40本の柱」が宮殿の名前とか。
このテラスの天井も象嵌細工が見事。天井の中央と正面入り口の上部には鏡がはめ込まれ
 窓の透かし彫りもすばらしい繊細さ。

そして中に入ると
 
内部の壁は鮮やかなフレスコ画で埋め尽くされている。
 
上部の大きな縦型の絵は戦争の画面、横長の絵は宮廷の宴会場面になっていて
 その下には小さなミニアチュールの絵が並ぶ。 
 
これらの絵はサファビー朝時代から様式の変化があり、さらにその後の加筆や修復で様々な手が入っているので一様ではなく面白い。本格的な修復はパーレビ1世の時代から始まったそうだが、イラン革命後もこれが維持されているのは幸い。
イスラムでは人物画を否定するところが多いようだが、さすがペルシャは違うのだろうか。

午前中から素晴らしい建築を3つも見てさすがに少し疲れた。
ここで昼食休憩、とガイドさんが連れて行ってくれたのはイマーム広場のバザールをちょっと入った所。
  
建物の外階段を2階に上がったところにある Naqsh-e Jahan Traditional Banquet Hall。
  
  
ステンドグラスを多用した室内がとてもきれいだ。

 せっかくなのでイスファハンらしいものを、と注文したお料理。
 まずはベリヤニ。インドのビリヤニに名前が似ているが全くの別物。羊の肉と内臓を細かいミンチにして調理し、パンにくるんで食べる料理だが、肉と内臓のミックスにして口に入れるとコクがあっておいしい。
  
シチューのような一皿は羊肉のザクロソース煮込み、なすとブドウの葉包みの料理はトルコなどと同様のドルマだが、これもザクロジュースが使われていてかなり甘い、というか甘すぎる。
 これはケバブだったはずだが味の印象はなし。

インテリアが素敵なレストランだが、お料理の方は正直たいしたことはない。

お腹が膨れた後はぶらぶらとイマーム広場を囲む店など覗いてみる。
   
アーケードには真鍮の道具屋さんがあったり
 
タイルや七宝の店があったり
 
版木が美しくディスプレイされたブロックプリントのお店も素敵だ。
購買意欲をそそられるが、昼休みで閉ざされた店が多かったのは幸いだったかも。

ここで一休みのために一度ホテルに戻ると、なんと部屋を変われと言う。
昨晩の大きな部屋は特別だったようで
 
今度の部屋は何の変哲もない狭いツイン。ちぇ~、窓からはアルメニア教会が見えて景色は前よりいいけど。

気を取り直してちょっと外へ散歩。
 
発見したイタリアン・ジェラートの店は中に入ると奥にサフランアイスのフリーザーがあって、これが本物のサフラン使用、ピスタチオごろごろでうまい!しかもアイスとメロンジュースでたったの120円、お姉さんも親切で感激。

すっかり機嫌も直った(単純)ところで、また観光に出かけよう。


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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2014-07-16 23:10:20
ペルシャ人の器用さ、ヨーロッパ人にはとても真似できない細かさです。
モスクのブルーの美しさにうっとり。
どれがペルシャンブルーなのかと思って画像検索してみたら、トルコ石に近いちょっと薄めのブルーのようですね。
私は濃い方のブルーだと思い込んでました。
レストランの最初の写真にはベッドのようなものが写っているけれど、お昼寝用?
往々にして、観光客受けする造りのレストランの味は今ひとつも所が多いですよね。
イランのサフランは質が良いので有名ですよね。
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タヌ子様、 (Lunta)
2014-07-17 11:38:13
ペルシャはほんとにモザイクタイルとか細密画とかちまちましたものが多くて、こういう物が好きな者にはたまりません。
ブルーは翌日に行ったモスクにあふれていましたが、乾燥した土地では水の色や緑は天国の色なのでしょうね。
レストランに並ぶ台はこの上に上がり、あぐらをかいて食事をします。慣れないとちょっと食べにくいのですが、イランの人はこのスタイルの方が落ち着くみたいです。
サフランは実はあまり得意ではなかったのですが、イランのものはさすがに香りが違いました。
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