8月14日
今朝の起床は5時半。タジク時間ではまだ4時半だが、これから向かうパミール高原は1時間早いキルギス時間で動いているので、まだ真っ暗な中、懐中電灯の明かりで支度をする。
ランガールを出てしばらく行くと深い谷がアフガニスタンの奥へと続いて行く地点がある。
これこそワハーン山脈とヒンドゥークシュの間を中国へと続く本来のワハーン回廊。緑の谷がちらりと覗いたが、タジキスタン側からはワハーン山脈に遮られ、その山さえ今日は天気が悪くて雲がかかっている。
荒涼として悪路が続くが
対岸には馬で荷物を運ぶ人も見える。どこからどこまで、何を運んでいるのだろうか。
やがて道はパミール川を離れ、北へ向かう。アフガニスタンとはとうとうお別れだ。
標高2800メートルだったランガールからパミール高原へと上る道。
途中の検問所あたりからは雪になってすごく寒くなってきた。
検問所自体は撮影厳禁だが、こんな荒涼としたところに駐在する若い兵士たち、ご苦労なことだ。
だらだらとしたのぼりで何の標識もないハルゴッシュ峠は4344メートル。ここも真っ白。
この峠をすぎ、ランガール出発から3時間半でホルグからまっすぐ東に走るパミール・ハイウェイに合流。
予想より悪くなかったとはいえ、未舗装の川沿いの道から曲がりなりにもアスファルト舗装のハイウェイに入って運転手たちはうれしそうだ。
行程は右手のはず、と思っていると車は左手に向かい、少し先で脇道に入って小さな村に着いた。
子供たちが遊んではいるが、なんとも荒涼とした村。ロンプラによれば「タジキスタンで一番寒い村」とか。
この家の一室を借りてインスタントラーメンの昼食となったが、毛布を掛けたゆりかごに眠る赤ちゃん、この子の両親も出稼ぎだろうか。
村の近くにはブルン・クル(山の中の湖)。
村を出てハイウェイを東へ向かえば
トゥス・クル(塩の湖)、サシク・クル(くさい湖)と高原には湖がたくさん点在する。
中国からのトラックが止まるというアリチュール村は西チベットの漢族の村を思い起こさせる。
その先にある小さなアク・バリクの泉は聖なる泉。
真っ青に澄んだこの泉の魚は取ってはいけないのだそうだ。
しばらく行くとまばらな草原にユルタが見えた。
ホームステイの看板が出ているのでちょっと立ち寄ってお茶をさせてもらう。
ユルタとはキルギス族の遊牧移動テント。
木組みの上にフェルトをかぶせているが、近くで見ると独特の装飾が美しい。
茶わんを重ねてひもで吊った収納も素敵だ。
おいしいパンとカイマックに感激していると
子供たちがおずおずと入ってきた。イラン系でエキゾチックなタジク族とは明らかに違う、なじみ深いモンゴル系のキルギス族の世界に入ったことを実感。
お母さん、お茶をごちそう様。
やがて羊をたくさん連れたキルギス帽のおじさんに遭遇すると、その向こうに広がる町が今日の目的地、標高3560メートルのマルガブ。
少しづつ標高を上げてきたし、3600メートル程度の高地は何度も経験があるので甘く見ていたら、峠での寒さが災いしたか、具合が悪くなってしまった。
今日は幸いにしてホテルの個室、夜はお茶をもらっただけで早々と寝てしまった。
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今朝の起床は5時半。タジク時間ではまだ4時半だが、これから向かうパミール高原は1時間早いキルギス時間で動いているので、まだ真っ暗な中、懐中電灯の明かりで支度をする。
ランガールを出てしばらく行くと深い谷がアフガニスタンの奥へと続いて行く地点がある。
これこそワハーン山脈とヒンドゥークシュの間を中国へと続く本来のワハーン回廊。緑の谷がちらりと覗いたが、タジキスタン側からはワハーン山脈に遮られ、その山さえ今日は天気が悪くて雲がかかっている。
荒涼として悪路が続くが
対岸には馬で荷物を運ぶ人も見える。どこからどこまで、何を運んでいるのだろうか。
やがて道はパミール川を離れ、北へ向かう。アフガニスタンとはとうとうお別れだ。
標高2800メートルだったランガールからパミール高原へと上る道。
途中の検問所あたりからは雪になってすごく寒くなってきた。
検問所自体は撮影厳禁だが、こんな荒涼としたところに駐在する若い兵士たち、ご苦労なことだ。
だらだらとしたのぼりで何の標識もないハルゴッシュ峠は4344メートル。ここも真っ白。
この峠をすぎ、ランガール出発から3時間半でホルグからまっすぐ東に走るパミール・ハイウェイに合流。
予想より悪くなかったとはいえ、未舗装の川沿いの道から曲がりなりにもアスファルト舗装のハイウェイに入って運転手たちはうれしそうだ。
行程は右手のはず、と思っていると車は左手に向かい、少し先で脇道に入って小さな村に着いた。
子供たちが遊んではいるが、なんとも荒涼とした村。ロンプラによれば「タジキスタンで一番寒い村」とか。
この家の一室を借りてインスタントラーメンの昼食となったが、毛布を掛けたゆりかごに眠る赤ちゃん、この子の両親も出稼ぎだろうか。
村の近くにはブルン・クル(山の中の湖)。
村を出てハイウェイを東へ向かえば
トゥス・クル(塩の湖)、サシク・クル(くさい湖)と高原には湖がたくさん点在する。
中国からのトラックが止まるというアリチュール村は西チベットの漢族の村を思い起こさせる。
その先にある小さなアク・バリクの泉は聖なる泉。
真っ青に澄んだこの泉の魚は取ってはいけないのだそうだ。
しばらく行くとまばらな草原にユルタが見えた。
ホームステイの看板が出ているのでちょっと立ち寄ってお茶をさせてもらう。
ユルタとはキルギス族の遊牧移動テント。
木組みの上にフェルトをかぶせているが、近くで見ると独特の装飾が美しい。
茶わんを重ねてひもで吊った収納も素敵だ。
おいしいパンとカイマックに感激していると
子供たちがおずおずと入ってきた。イラン系でエキゾチックなタジク族とは明らかに違う、なじみ深いモンゴル系のキルギス族の世界に入ったことを実感。
お母さん、お茶をごちそう様。
やがて羊をたくさん連れたキルギス帽のおじさんに遭遇すると、その向こうに広がる町が今日の目的地、標高3560メートルのマルガブ。
少しづつ標高を上げてきたし、3600メートル程度の高地は何度も経験があるので甘く見ていたら、峠での寒さが災いしたか、具合が悪くなってしまった。
今日は幸いにしてホテルの個室、夜はお茶をもらっただけで早々と寝てしまった。
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中は暖かかったポン?
写真をみると、ソーラーパネルなんぞが刺さっているポン(笑)
文明がどんどん入ってくるポン~
素晴らしい!
荒涼とした風景の中にポツンと立つユルト。
中はカラフルで、ゆったりとした空間なんですね。
でも、こんなところで、子供たちは何をして遊ぶのかしら?
ソーラーパネル・・・ポン太さんの観察眼に脱帽。
モンゴルにはまだ行ったことがないのですが、テントの造りはゲルもユルタも同じだと思います。
中に入ると驚くほど広くて、ストーブを炊けばとても暖かいです。
ソーラーパネルは電燈と携帯電話の充電のためには必需品ですね。
タヌ子様、
僻地に行くと食堂さえありませんので、ツアーでは旅行社が食糧を持参します。インスタント食品やら缶詰やら用意して、お茶を出してくれるところだけ確保。
ツアーを軽蔑する人もいますが、こと僻地旅行に関してはツアーは安心だしありがたいです。
荒野の中のユルトに泊まるのも楽しそうですけど。
そこで、昨年、雲南省で長崎県の方とご一緒になり、こちらのブログを紹介されました。
いいですよね~~奥地は!
「ワハーン」という言葉のひびき、デリケートな国境ライン、なんとも興味深い地です。
最後まで楽しみにしてますねーーー。
長崎の方と言うと島の人かな~。
今年はこのワハーンのコースが大人気だったようですね。
道路や宿のコンディションは年々良くなっているようですので、来年ぜひまたトライしてみてください。
旅行記はまだちょっと続きます。
ワハーンは残念でしたが、その方ご推薦で8/1出発の「ザンスカール」へ行ってきました。
ホント素晴らしかったですよ。
それと、ブロクの中で紹介していた「鶴田真由のインシャラ」
を図書館から借りて今読んでいます。
ザンスカールは私も今まで行った中でトップ5に入るほど好きなところです。
ラダックからの新しい道路が完成したら変わってしまうでしょうから、今年行けてよかったですね。