7月15日
Hotel Palace Heights は朝食付きなので、7時過ぎにレストランへ。
フロントに続くレストランの窓外には緑が見えて、コンノートプレイスのどまんなかとは思えないさわやかな景色。
予想通り、まだ誰もいないレストランにビュッフェの用意はできていて、しかしいささか寂しい品ぞろえだなと思っていたらメニューを渡された。
そこでフルーツに加えてプレーン・パラタを注文。ヨーグルトも付いてきて、これがおいしいんだな。
このホテルのレストラン、「Zaffran」はおいしいと評判がいいらしい。
食後はチェックアウトして荷物を預け、ホテルの前にたくさんいるオートリキシャの一台を拾ってクラフト・ミュージアムへ。
ここはたぶん3回目だけれど、何年振りだろうか。
最近まで無料だったそうだが、現在外国人の入場料は200ルピー、インド人なら20ルピー。
中庭にはグジャラートで見た素焼きの馬や面白い門扉、その他にも大きなブロンズ像などが並び
建物の壁にはインド各地の様々なスタイルの壁画が描かれていてこれがプリミティブな壁画好きにはたまらないのだが、その前にあちこちワンコが寝ていて、このゆる~い雰囲気もたまらない。
素焼きの馬たちの間を通って博物館に入場するが、ここから先は残念ながら写真撮影禁止。
入ってすぐの展示室は最近改装されたらしくて、エアコンも入り快適。
様々な少数民族の工芸品が見やすく展示されていて、さすがにクラフト・ミュージアムも変わった、と思った。
ところが改装が済んでいるのはこの最初の一室だけ、後はまだ作業中のようで、奥の方の一角などは工事中。
この博物館の目玉とも言える布地類の展示室など20年前にはじめて来た時のままで古色蒼然、照明は暗いし、エアコンがないので見学しているうちに汗だくになる。
しかしここに収められているのはまさにミュージアム・ピースの織りや染め、超絶技巧の刺繍の数々で、朝一で入ったので誰もいない中、ため息をつきながら堪能させてもらった。
見学を終えたらこの敷地内に4年前にできたCafe Lotaへ。
ここと、この隣のギフトショップは改装されてとてもおしゃれ。
ここで2年前にもお会いしたデリー在住の青蓮さんとサントーシーさんにまたお付き合いいただいたのだ。
朝8時から営業のこちらのカフェ、11時ではまだ朝食メニューしかオーダーできなかったのだが
普通は左のお好み焼きの様な姿のウッタパムが、ここではラギという穀物入りのひどく健康そうな色合いで香ばしい。
豆粉の皮でチーズを巻いたチッラという一皿も美しく、しかし一番驚いたのは
このバナナパンケーキ。
バナナが極薄にスライスされて、まるでケーキのよう。
美術館でこのようなものが食べられるとは、インドも確実に進化している。
食事とおしゃべりを楽しんで、青蓮さんとはここでお別れしたが、サントーシーさんには午後もお付き合いいただいた。
コンノートプレイスの近くで買い物に付き合ってもらい、さらにこの近くで以前一度入れなかったことのある階段井戸へ。
アグラセン・キ・バオリはコンノートから歩いてでも来れる位置にあるが、だれがいつ作ったかなど、詳しいことはわからないらしい。
入口を入った右手には崩れかけたモスクがあり、左手を見ると
おお、立派な階段井戸だ。思っていたよりずっと大きく、保存状態も良好。
階段の一番下まで降りてさらに奥を覗き込むと
水槽の下にわずかに汚い水が溜まっている。
グジャラートで見て以来、大好きな階段井戸だが、このアグラセン・キ・バオリも期待以上。
それにしてもここは入場無料のせいか、ジモティーらしき若い子たちに大人気で、こんなに人が来ているとは思ってもいなかった。
日本ならば立ち入り禁止になりそうな囲いもない高い所にも平気で上って盛んに写真を撮っているが、聞くところによれば危ない所でのセルフィーに夢中になって死んでしまう「セルフィー自殺」はインド人が一番多いのだとか。さもありなん。
サントーシーさんには早い夕食まで付き合っていただいて、ホテルのすぐ隣にあるThe Embassyへ。
ここは1948年創業の老舗だそうで、内部は落ち着いたインテリアに客層の年齢もかなり高い。
銀座の煉瓦亭とか資生堂パーラーのような感じだろうか。
まだディナーにはかなり早い時間だったのでタンドーリ料理はできないとのことで
季節の野菜(カリフラワー)のカレーと、チキンティカとグリーン・ピースのカレーを注文。
野菜カレーはスパイスが香りながらさっぱり、チキンカレーの方はクリームシチューのように濃厚で、どちらも素材の味がよく出たおいしさ。インドでもお上品な所は辛くしないものなのか、全体にとてもマイルド。
ハンカチのように薄いルマリ・ロティやピクルスも美しくて、大ベテランぞろいのウェイターもいかにも老舗らしい。
これで1500ルピー(約2500円)。こういう所があるのもインド。
この後はホテルに預けた荷物をピックアップして、またオートリキシャを拾ってメトロのシバジ・スタジアム駅まで、10分、50ルピー。
ここから初めてエアポート・エクスプレス線を使って空港に行こうと言うわけだが
荷物のX線検査もある地下鉄駅はピカピカながらだだっぴろくてガラガラ。
窓口で切符を買うとこんなかわいいトークンが来て、空港までこちらも50ルピー。
ホームにはガラス扉がついていて安全。
やって来た車両は香港のエアポート・エクスプレスにそっくりで、空港までは3駅、20分で到着。
このメトロは早いし安いしきれいだし、言うことなし。
シバジ・スタジアム駅で簡単にオートリキシャやタクシーをつかまえられることもわかったし、これから空港からの移動はメトロに決定。
よく見ると天使か悪魔のような翼の付いた銀色の旅人達に迎えられて、空港では今日の飛行機で到着した3名と合流し、ここからは心配不要のツアーの一員となった。
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Hotel Palace Heights は朝食付きなので、7時過ぎにレストランへ。
フロントに続くレストランの窓外には緑が見えて、コンノートプレイスのどまんなかとは思えないさわやかな景色。
予想通り、まだ誰もいないレストランにビュッフェの用意はできていて、しかしいささか寂しい品ぞろえだなと思っていたらメニューを渡された。
そこでフルーツに加えてプレーン・パラタを注文。ヨーグルトも付いてきて、これがおいしいんだな。
このホテルのレストラン、「Zaffran」はおいしいと評判がいいらしい。
食後はチェックアウトして荷物を預け、ホテルの前にたくさんいるオートリキシャの一台を拾ってクラフト・ミュージアムへ。
ここはたぶん3回目だけれど、何年振りだろうか。
最近まで無料だったそうだが、現在外国人の入場料は200ルピー、インド人なら20ルピー。
中庭にはグジャラートで見た素焼きの馬や面白い門扉、その他にも大きなブロンズ像などが並び
建物の壁にはインド各地の様々なスタイルの壁画が描かれていてこれがプリミティブな壁画好きにはたまらないのだが、その前にあちこちワンコが寝ていて、このゆる~い雰囲気もたまらない。
素焼きの馬たちの間を通って博物館に入場するが、ここから先は残念ながら写真撮影禁止。
入ってすぐの展示室は最近改装されたらしくて、エアコンも入り快適。
様々な少数民族の工芸品が見やすく展示されていて、さすがにクラフト・ミュージアムも変わった、と思った。
ところが改装が済んでいるのはこの最初の一室だけ、後はまだ作業中のようで、奥の方の一角などは工事中。
この博物館の目玉とも言える布地類の展示室など20年前にはじめて来た時のままで古色蒼然、照明は暗いし、エアコンがないので見学しているうちに汗だくになる。
しかしここに収められているのはまさにミュージアム・ピースの織りや染め、超絶技巧の刺繍の数々で、朝一で入ったので誰もいない中、ため息をつきながら堪能させてもらった。
見学を終えたらこの敷地内に4年前にできたCafe Lotaへ。
ここと、この隣のギフトショップは改装されてとてもおしゃれ。
ここで2年前にもお会いしたデリー在住の青蓮さんとサントーシーさんにまたお付き合いいただいたのだ。
朝8時から営業のこちらのカフェ、11時ではまだ朝食メニューしかオーダーできなかったのだが
普通は左のお好み焼きの様な姿のウッタパムが、ここではラギという穀物入りのひどく健康そうな色合いで香ばしい。
豆粉の皮でチーズを巻いたチッラという一皿も美しく、しかし一番驚いたのは
このバナナパンケーキ。
バナナが極薄にスライスされて、まるでケーキのよう。
美術館でこのようなものが食べられるとは、インドも確実に進化している。
食事とおしゃべりを楽しんで、青蓮さんとはここでお別れしたが、サントーシーさんには午後もお付き合いいただいた。
コンノートプレイスの近くで買い物に付き合ってもらい、さらにこの近くで以前一度入れなかったことのある階段井戸へ。
アグラセン・キ・バオリはコンノートから歩いてでも来れる位置にあるが、だれがいつ作ったかなど、詳しいことはわからないらしい。
入口を入った右手には崩れかけたモスクがあり、左手を見ると
おお、立派な階段井戸だ。思っていたよりずっと大きく、保存状態も良好。
階段の一番下まで降りてさらに奥を覗き込むと
水槽の下にわずかに汚い水が溜まっている。
グジャラートで見て以来、大好きな階段井戸だが、このアグラセン・キ・バオリも期待以上。
それにしてもここは入場無料のせいか、ジモティーらしき若い子たちに大人気で、こんなに人が来ているとは思ってもいなかった。
日本ならば立ち入り禁止になりそうな囲いもない高い所にも平気で上って盛んに写真を撮っているが、聞くところによれば危ない所でのセルフィーに夢中になって死んでしまう「セルフィー自殺」はインド人が一番多いのだとか。さもありなん。
サントーシーさんには早い夕食まで付き合っていただいて、ホテルのすぐ隣にあるThe Embassyへ。
ここは1948年創業の老舗だそうで、内部は落ち着いたインテリアに客層の年齢もかなり高い。
銀座の煉瓦亭とか資生堂パーラーのような感じだろうか。
まだディナーにはかなり早い時間だったのでタンドーリ料理はできないとのことで
季節の野菜(カリフラワー)のカレーと、チキンティカとグリーン・ピースのカレーを注文。
野菜カレーはスパイスが香りながらさっぱり、チキンカレーの方はクリームシチューのように濃厚で、どちらも素材の味がよく出たおいしさ。インドでもお上品な所は辛くしないものなのか、全体にとてもマイルド。
ハンカチのように薄いルマリ・ロティやピクルスも美しくて、大ベテランぞろいのウェイターもいかにも老舗らしい。
これで1500ルピー(約2500円)。こういう所があるのもインド。
この後はホテルに預けた荷物をピックアップして、またオートリキシャを拾ってメトロのシバジ・スタジアム駅まで、10分、50ルピー。
ここから初めてエアポート・エクスプレス線を使って空港に行こうと言うわけだが
荷物のX線検査もある地下鉄駅はピカピカながらだだっぴろくてガラガラ。
窓口で切符を買うとこんなかわいいトークンが来て、空港までこちらも50ルピー。
ホームにはガラス扉がついていて安全。
やって来た車両は香港のエアポート・エクスプレスにそっくりで、空港までは3駅、20分で到着。
このメトロは早いし安いしきれいだし、言うことなし。
シバジ・スタジアム駅で簡単にオートリキシャやタクシーをつかまえられることもわかったし、これから空港からの移動はメトロに決定。
よく見ると天使か悪魔のような翼の付いた銀色の旅人達に迎えられて、空港では今日の飛行機で到着した3名と合流し、ここからは心配不要のツアーの一員となった。
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私が行った数年前は 地下鉄工事であちこちガンガン
やってました。 まだまだ従来のインドはいっぱいあるでしょうけど、確実に進歩してますね。
それにしても、ミュージアムのワンコには笑えます。
狸田が最後にデリーに行ったのは2003年ポンで、その頃の何の飾りもないトークンと比べて、今のカラフルトークンに驚いたポン
空港に深夜着とかお客様が一緒の時は送迎車を頼みますが、
ひとりの時は私もメトロのシバジ駅を利用します。
空港線は空いててきれいで安くていいですよね。
デリーはすごい勢いで変わりつつある所と昔のまま変わらない所が混然一体となって、そのごちゃごちゃぶりがまたインドらしいですね。
首都の真ん中でも動物が悠々としているのもインドらしさです。
狸田ポン太様、
2003年にもう地下鉄がありましたか。
開通したばかりで乗ったのですね。
今は路線も増えて、利用者もいっぱいですよ。
una@Barcelona 様、
クラフト・ミュージアムのカフェ、ランチやディナーの食事もおいしいらしいですよ。
空港発着の列車は最近どこの国でもできてきて、やっぱり安いし安心ですよね。
デリーのメータータクシーとはもうおさらばです。