4月3日 続き
景福宮を出たらまた西村に戻り、大通りに突き出た屋根が見えたらその先は通仁市場。
狭いアーケードの両脇に八百屋やら惣菜屋やらが並ぶいたって庶民的な商店街だ。
時間は1時をちょっと回ったところだが、ここにやって来たのはこの商店街が面白い取り組みをしているから。
そこでまず向かったのは200mほどのこの商店街のちょうど真ん中あたりにある「顧客満足センター」なるところ。
1階にはトイレなどがある休憩所だが、この2階に上がるとテーブルがたくさん並び、食事をしている人たちでごった返している。
この中、右手にある事務所のようなところに行って5,000ウォンを出すとプラスチックのお弁当容器と銅銭のようなコインを10枚渡される。後は商店街の中でこのコインを使って好きなお惣菜を弁当箱に詰めてもらうというのがここの「お弁当カフェ」なる仕組み。
それでは早速お弁当を作りに行こう、と下に降りてみると
狭い商店街の通路は高校生ぐらいの若い子たちで大にぎわい。
景福宮にも制服姿の団体がたくさんいたが、どうも修学旅行生たちが大挙して押し寄せている様子。
若い子たちはどうも肉系のボリュームあるおかずに群がっているようだが、おばさん2人は珍しいものはないかと商店街を端まで一巡してみる。
商店街の中でコインを使える店には小さな看板が立っているが、お惣菜系のお店にはほとんど看板がある感じ。
いろいろ並んでいる中からほしいものを指さしてお弁当箱を渡せばおばちゃんが適当に入れてくれて、1ポーションは大抵コイン2枚だから100円といったところ。
20枚のコインをほぼ使い切り、2つの弁当箱がいっぱいになったところで「顧客満足センター」の2階へ戻り、最後のコインでスープを一つもらってテーブルに着く。
我々の弁当箱の中身はチャプチェにトッポギ、スンデにキムパ。マンドゥやナムルも入れてもらって、デザートのイチゴまで付けられた。
お味は正直、ものすごくおいしいわけではない。が韓国の代表的なお惣菜がいっぺんにいろいろ食べられて、なによりあれこれ選びながら歩くのはとても楽しい。
この仕組み、日本でも函館などの海鮮市場ではやっているが、お惣菜がたくさんあるデパ地下あたりでもやってくれないだろうか。受けると思うのだが。
お腹を満たして落ち着いた後は改めて商店街をもう一回り。
ホヤまである魚屋さんの魚の並べ方が独特だったり
まるで雑草のような様々な山菜が無造作に積まれていたり。体にいいらしい韓方もただの木の枝や根っこのようだが、それぞれ何に効くのやら。
雑穀や豆類、それらを使った餅もいろいろあって、やっぱり市場はおもしろい。
さて、ここらでゆっくり座って食後のコーヒーでも飲もうか、とまた別の路地を覗くとちょっと気になる店を発見。
ショーウィンドーに美しくディスプレーされているのは韓国らしい真鍮の食器だが、中はどうもカフェらしい。
と言うことで早速入ってみると
カウンターの中にも真鍮食器がずらり。
どうやらここは真鍮食器メーカーの経営のようだが、店内も落ち着いてとてもいい感じだ。
すぐにお茶とお茶請けの乾燥ナツメが出されたがこれがおいしい。
そしてきれいな蓋つきの器で出てきた Citron Tea とは、しまった、柚子茶のことであったか。
柚子茶は甘すぎることが多いけど、ここも例によって器の底にママレードがたっぷり。
真鍮の器は熱くなるので周りには布が巻かれ、スプーンが添えられている。
ところで韓国の食器、ちょっとしゃれたレストランでは真鍮のことが多いが、これは王朝時代、毒殺を恐れた王族や貴族階級が毒を探知するという銀器を使っていた、その流れで今も金属製を好むとか。
しかし銀にしても真鍮にしても磨くのが大変そう、と使役される側の庶民は考えてしまうのであった。
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景福宮を出たらまた西村に戻り、大通りに突き出た屋根が見えたらその先は通仁市場。
狭いアーケードの両脇に八百屋やら惣菜屋やらが並ぶいたって庶民的な商店街だ。
時間は1時をちょっと回ったところだが、ここにやって来たのはこの商店街が面白い取り組みをしているから。
そこでまず向かったのは200mほどのこの商店街のちょうど真ん中あたりにある「顧客満足センター」なるところ。
1階にはトイレなどがある休憩所だが、この2階に上がるとテーブルがたくさん並び、食事をしている人たちでごった返している。
この中、右手にある事務所のようなところに行って5,000ウォンを出すとプラスチックのお弁当容器と銅銭のようなコインを10枚渡される。後は商店街の中でこのコインを使って好きなお惣菜を弁当箱に詰めてもらうというのがここの「お弁当カフェ」なる仕組み。
それでは早速お弁当を作りに行こう、と下に降りてみると
狭い商店街の通路は高校生ぐらいの若い子たちで大にぎわい。
景福宮にも制服姿の団体がたくさんいたが、どうも修学旅行生たちが大挙して押し寄せている様子。
若い子たちはどうも肉系のボリュームあるおかずに群がっているようだが、おばさん2人は珍しいものはないかと商店街を端まで一巡してみる。
商店街の中でコインを使える店には小さな看板が立っているが、お惣菜系のお店にはほとんど看板がある感じ。
いろいろ並んでいる中からほしいものを指さしてお弁当箱を渡せばおばちゃんが適当に入れてくれて、1ポーションは大抵コイン2枚だから100円といったところ。
20枚のコインをほぼ使い切り、2つの弁当箱がいっぱいになったところで「顧客満足センター」の2階へ戻り、最後のコインでスープを一つもらってテーブルに着く。
我々の弁当箱の中身はチャプチェにトッポギ、スンデにキムパ。マンドゥやナムルも入れてもらって、デザートのイチゴまで付けられた。
お味は正直、ものすごくおいしいわけではない。が韓国の代表的なお惣菜がいっぺんにいろいろ食べられて、なによりあれこれ選びながら歩くのはとても楽しい。
この仕組み、日本でも函館などの海鮮市場ではやっているが、お惣菜がたくさんあるデパ地下あたりでもやってくれないだろうか。受けると思うのだが。
お腹を満たして落ち着いた後は改めて商店街をもう一回り。
ホヤまである魚屋さんの魚の並べ方が独特だったり
まるで雑草のような様々な山菜が無造作に積まれていたり。体にいいらしい韓方もただの木の枝や根っこのようだが、それぞれ何に効くのやら。
雑穀や豆類、それらを使った餅もいろいろあって、やっぱり市場はおもしろい。
さて、ここらでゆっくり座って食後のコーヒーでも飲もうか、とまた別の路地を覗くとちょっと気になる店を発見。
ショーウィンドーに美しくディスプレーされているのは韓国らしい真鍮の食器だが、中はどうもカフェらしい。
と言うことで早速入ってみると
カウンターの中にも真鍮食器がずらり。
どうやらここは真鍮食器メーカーの経営のようだが、店内も落ち着いてとてもいい感じだ。
すぐにお茶とお茶請けの乾燥ナツメが出されたがこれがおいしい。
そしてきれいな蓋つきの器で出てきた Citron Tea とは、しまった、柚子茶のことであったか。
柚子茶は甘すぎることが多いけど、ここも例によって器の底にママレードがたっぷり。
真鍮の器は熱くなるので周りには布が巻かれ、スプーンが添えられている。
ところで韓国の食器、ちょっとしゃれたレストランでは真鍮のことが多いが、これは王朝時代、毒殺を恐れた王族や貴族階級が毒を探知するという銀器を使っていた、その流れで今も金属製を好むとか。
しかし銀にしても真鍮にしても磨くのが大変そう、と使役される側の庶民は考えてしまうのであった。
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このローカルな市場がお弁当カフェで韓国人にも大人気になったんだって。
この企画を考えた人はすごいよね。