3月19日
朝、今日も快晴の中、バーイー郊外の林芝空港へ向かう。
途中、窓の外にまるでピラミッドのような形の山が見える。
「あれは何?」と聞くとドライバーが「ナムチャバルワ!」とトランシーバーに向かって叫んで急遽写真ストップ。
なるほど特徴的な山の形、遠くからとは言え、最後にこの山が見えてよかった!
やがて林芝空港に到着。
せっかく仲良くなりかけた楽しいチベット人ドライバーさんたちとはここで早くもお別れ。
2006年10月にできたという林芝空港はまだピカピカ。今日も成都行きの一便しかなく、要するにあまり使われていない。
乗客はそれほど多くないと思うが、荷物のチェックが厳しくて時間がかかる。
チェックインの列にぼーっと並んでいると、隣のカウンターにおじさんが大きなかごを預けた。中にはムクムクと黒い毛のチベット犬の子犬が3匹。
するとそれを見ていた中国人のスルーガイド、「チベット犬は今すごく人気があって、一匹100万元ぐらいします。この間は上海で白いチベット犬が300万元で売れました」って、犬一匹が4500万円!桁が一つ違うんじゃないだろうか。恐るべし、金満中国。
中国国際航空のB757は時間通りに出発してチベットを離れる。上空からもナムチャバルワが良く見える。
1時間半ほどで到着した成都は今日ももやっている。
成都は湿度が高いので、それで成都の女性は肌がきれいだといわれているそうな。
成都の街は来る度にビルも車も増えて大きくなっている。
今日はこの街で一泊。午後半日時間があるが、すでに成都には何度も来た事のあるお客ばかりということで旅行社も頭を悩ませたらしい。
そしてつれて来られたのが金沙遺址博物館。
不勉強にして知らなかったが、ここは2001年、住宅建設中に発見された遺跡で、出土物から今から3000年ほど前、三星堆につぐ長江文明の遺跡とわかったのだそうだ。そこで住宅建設は中止、30万平方メートルの広大な遺跡公園が作られたということらしい。
入場料は80元(1200円)もする施設だが、広い園内には幼稚園の遠足をはじめ、中国人観光客も大勢来ている。
まずは遺跡館へ向かうと
発掘現場が大きな屋根に覆われて保存されている。西安の兵馬俑大博物館を思い出す。
ここから出土したものを見るために次はこれまた大きな陳列館へ。
この博物館は2007年にできたのだそうで、出土品の研究がまだ進んでいないのか、解説はあまり詳しくないが、展示の仕方は見事。
小さな出土品をおしゃれにディスプレーし、ビデオやタッチパネルを多用して実に見やすく楽しい。
この博物館で一番有名なのは左の「太陽神鳥」という金の円盤。これがいまやパンダと並んで成都のシンボルマークになりつつある。
右の金のマスクは確かに三星堆とのつながりを感じさせる。
さらに
石の虎とか、小さな鳥とか
この宇宙人のようなものはなんだろう。
後ろ手に縛られた捕虜の石像がたくさんあるのも何か呪術的な意味があるのか、とても面白い。
博物館好きとしては大満足して出口を出るとそこには大きなミュージアム・ショップ。これも期待して入ると、なんと展示物の絵葉書などがまったく売っていない。英語の手軽な解説書もサンプルはあるものの「すいません、在庫切れです。」一生懸命探してくれたから許すけど
こんなもの売るならせめて絵葉書を売ろうよ。
夜は成都で一番有名と思われる「陳麻婆豆腐」で夕食。
一階はかなり庶民的な感じの食堂だが、そこよりも2階のレストランの方が混みあっている。
ここで麻婆豆腐や麻婆茄子をはじめずいぶんたくさんの料理を出されたが
正直どれもあまりおいしくない。唐辛子も山椒もなんだかぼけてるし、坦々麺など誰も手を出さないほどのまずさ。
空洞の万頭にひき肉を詰めて食べる、これがおいしかったぐらい。
互いに慣れて来た頃、成都在住のスルーガイドに聞いてみると、「あの店は本店が火事になってから移転してオーナーも替わりました。味もおいしくなくなったので、成都の人は地方からお客さんが来た時しか行きません」だって。
う~ん。
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朝、今日も快晴の中、バーイー郊外の林芝空港へ向かう。
途中、窓の外にまるでピラミッドのような形の山が見える。
「あれは何?」と聞くとドライバーが「ナムチャバルワ!」とトランシーバーに向かって叫んで急遽写真ストップ。
なるほど特徴的な山の形、遠くからとは言え、最後にこの山が見えてよかった!
やがて林芝空港に到着。
せっかく仲良くなりかけた楽しいチベット人ドライバーさんたちとはここで早くもお別れ。
2006年10月にできたという林芝空港はまだピカピカ。今日も成都行きの一便しかなく、要するにあまり使われていない。
乗客はそれほど多くないと思うが、荷物のチェックが厳しくて時間がかかる。
チェックインの列にぼーっと並んでいると、隣のカウンターにおじさんが大きなかごを預けた。中にはムクムクと黒い毛のチベット犬の子犬が3匹。
するとそれを見ていた中国人のスルーガイド、「チベット犬は今すごく人気があって、一匹100万元ぐらいします。この間は上海で白いチベット犬が300万元で売れました」って、犬一匹が4500万円!桁が一つ違うんじゃないだろうか。恐るべし、金満中国。
中国国際航空のB757は時間通りに出発してチベットを離れる。上空からもナムチャバルワが良く見える。
1時間半ほどで到着した成都は今日ももやっている。
成都は湿度が高いので、それで成都の女性は肌がきれいだといわれているそうな。
成都の街は来る度にビルも車も増えて大きくなっている。
今日はこの街で一泊。午後半日時間があるが、すでに成都には何度も来た事のあるお客ばかりということで旅行社も頭を悩ませたらしい。
そしてつれて来られたのが金沙遺址博物館。
不勉強にして知らなかったが、ここは2001年、住宅建設中に発見された遺跡で、出土物から今から3000年ほど前、三星堆につぐ長江文明の遺跡とわかったのだそうだ。そこで住宅建設は中止、30万平方メートルの広大な遺跡公園が作られたということらしい。
入場料は80元(1200円)もする施設だが、広い園内には幼稚園の遠足をはじめ、中国人観光客も大勢来ている。
まずは遺跡館へ向かうと
発掘現場が大きな屋根に覆われて保存されている。西安の兵馬俑大博物館を思い出す。
ここから出土したものを見るために次はこれまた大きな陳列館へ。
この博物館は2007年にできたのだそうで、出土品の研究がまだ進んでいないのか、解説はあまり詳しくないが、展示の仕方は見事。
小さな出土品をおしゃれにディスプレーし、ビデオやタッチパネルを多用して実に見やすく楽しい。
この博物館で一番有名なのは左の「太陽神鳥」という金の円盤。これがいまやパンダと並んで成都のシンボルマークになりつつある。
右の金のマスクは確かに三星堆とのつながりを感じさせる。
さらに
石の虎とか、小さな鳥とか
この宇宙人のようなものはなんだろう。
後ろ手に縛られた捕虜の石像がたくさんあるのも何か呪術的な意味があるのか、とても面白い。
博物館好きとしては大満足して出口を出るとそこには大きなミュージアム・ショップ。これも期待して入ると、なんと展示物の絵葉書などがまったく売っていない。英語の手軽な解説書もサンプルはあるものの「すいません、在庫切れです。」一生懸命探してくれたから許すけど
こんなもの売るならせめて絵葉書を売ろうよ。
夜は成都で一番有名と思われる「陳麻婆豆腐」で夕食。
一階はかなり庶民的な感じの食堂だが、そこよりも2階のレストランの方が混みあっている。
ここで麻婆豆腐や麻婆茄子をはじめずいぶんたくさんの料理を出されたが
正直どれもあまりおいしくない。唐辛子も山椒もなんだかぼけてるし、坦々麺など誰も手を出さないほどのまずさ。
空洞の万頭にひき肉を詰めて食べる、これがおいしかったぐらい。
互いに慣れて来た頃、成都在住のスルーガイドに聞いてみると、「あの店は本店が火事になってから移転してオーナーも替わりました。味もおいしくなくなったので、成都の人は地方からお客さんが来た時しか行きません」だって。
う~ん。
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