Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

南極旅行 5 NY~ヒューストン

2014-03-10 15:49:43 | 北米/南米/南極
2月3日

朝、目を覚ますと外は雨。
それがやがて雪に変わって、みるみる白く積もり始めた。

午前中はユニオン・スクエアのグリーンマーケットに行こうと思っていたが、この天候ではとても無理。
チェックアウトぎりぎりまで部屋でうだうだして、お昼を食べに外に出た。

 
雪は横なぐりに吹き付けてくるし、足元はびちゃびちゃ。エンパイア・ステートビルのてっぺんも霞んでいる。

これからしばらくアジアの食べ物にはお目にかかれそうにないので、選んだのはコリアン・タウンのこちらの店。
 
なかなか広い店内に、韓国人、日本人、中国人とアジア系のお客が集まってくる。

韓国料理店らしく、すぐにやってくるおかずの数々。
 
キムチやきんぴらをつまんでいるうちに主役のサムゲタンがぐつぐつと煮立ってやってきた。
本場物に比べるともち米や朝鮮人参などの詰め物がいささか少ないが、しっかり暖まって満腹、満足。

ホテルからは愛想もサービスも悪いタクシーに乗って42丁目のポートオーソリティー・バスターミナルへ。
 わかりづらい小さな看板のところで20分ほど待って、バスでニューアーク空港へ。
ニューアーク空港はニュージャージー州にあるので、ニューヨーク州のマンハッタンからタクシーで行くととても高くつく。バスなら16ドルで済むのだが、バス乗り場のわかりづらく、不親切なこと。

しかし乗ってしまえば空港までは30分強。
 
すぐにヒューストン経由ブエノスアイレス行きのユナイテッド航空にチェックインして、広いターミナルを出発ゲートへ。
地面に雪は積もっているが、これぐらいの積雪はいつものことだろう。

と軽く考えていたのが甘かった。
次々に聞こえてくるアナウンスは出発遅延やフライトキャンセルのお知らせばかり。
そのうちに自分が乗るヒューストン行きも30分遅延が1時間遅延になり、2時間を過ぎてもまだ搭乗開始にならない。ヒューストンでの乗り継ぎに2時間見ていたけど、これじゃブエノスアイレス行きに間に合わないじゃないか!

長蛇の列に並んで、一人奮闘する係りのおばさんにご相談。
ブエノスアイレス行きは一日一便しかないので、どうしても一日遅れにならざるを得ない。
それでも翌日の席を確保してもらえたのはいい方、同じ列に並んでいたインド人のお姉さんはオースチンに行きたいのにフライトキャンセル続きでもう2日も待っているとか。今度の便もまだウェイティングとやらで、本当にお気の毒。

しかし他人の同情をしている場合じゃない。
ブエノスアイレス行きが明日の晩出発となると、予約しているアルゼンチンの国内線に間に合わない。
あせりくるって南極旅行を手配してもらった日本の旅行代理店に電話するが、ああ、誰も応答しない!

とパニクッたところでよく考えたら日本はまだ早朝だった。
気持ちを落ち着けてメールで予約変更のお願いを送信。うまく手配できればヒューストンに着いたところで連絡が来るはず。
こんな時にスマホはやっぱり便利だ。

結局ヒューストン行きは3時間遅れでニューアークを出発。
遅れたのはヒューストン・ベースの乗員が来るのが遅れたせいとか。
広いアメリカの航空会社は乗員をあっちこっちから飛ばして運行する。だからどこかの空港で遅れや運休が出れば、全く関係のない空港にも影響が出る。それで年がら年中遅延やキャンセルがでるのだろう。

ニューヨークからヒューストンまでは4時間のフライト。
しかし国内線の座席にはオーディオもなく、エコノミーではソフトドリンクだけが無料で、食事もアルコールも有料。
メニューを見ても食指が動かないので、夕食は持っていたスナック菓子で済ませてしまった。
お昼をしっかり食べておいてよかった。

ヒューストン到着は22:40。
着いて早々にメールをチェックすると、期待通り日本から連絡が入っていた。
予定していた日の午後の便への変更はできなかったが、船の出港当日の早朝の便の予約が取れるとのこと。
ぎりぎりだけれど何とか間に合う。
今日が平日で本当によかった。これが休日で日本から助けてもらえなかったらどんなに大変だったことか、とほとんど泣きながら日本に電話を入れた。

さてそれからスルーでチェックインした荷物を取り戻すのに時間がかかり、さらに空港近くのホテルに電話してお迎えを待って、ようやく部屋に入れたのは午前1時。
 空港から5分ほどの Baymont Inn。
  
 部屋はなんとベッドが3つもある続き部屋で、ミニキッチンまで付いている。
これで99ドル。

空港には「ホテルは航空会社持ちよ。私はそうしてもらったわ」と言う人もいたけど、係員は違うと言うし、もう交渉する気力もない。
 こんなお泊りセットをもらっただけでおとなしく引き下がる。

疲れた。


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南極旅行 4 ブルックリン博物館

2014-03-07 18:31:14 | 北米/南米/南極
2月2日 続き

ブルックリンで次に向かったのはブルックリン博物館
 地下鉄駅を出ると目の前にあるが、思いのほかの大きさにびっくりする。
入場料は「いくらでも任意」とのことなので10ドル支払ったが、あとでパンフレットなどをよく見ると「推奨12ドル」とあった。

まずは1階を軽く覗くと Connecting Cultures と題された大きな部屋がある。
 
時代や地域を越えてつながりのあるものを並列した、博物館のショーケースのような展示。

その隣にはアフリカのセクションがあってちょっとおもしろそうだったが、館内が広いので飛ばすことにする。

2階はアジア・イスラム部門とのことなので楽しみに上がると
 
残念なことに現在改装のために閉鎖中。一部の収蔵品のみ棚に並べて展示されているが、なかなか良さそうなものがあるので改装後も見てみたいもの。

3階の中央には大きな吹き抜けのスペースがあり、レセプションなどに使われる様子。
 
その周りの回廊にはヨーロッパの絵画が飾られているが、中世から近代まで、ちょっと総花的な感じ。膨大なコレクションの一部だけが常時展示されているものと思われる。

この回廊から入ったところにあったのはアッシリアのレリーフ。
 
イラクのニムルッドから出土した紀元前9世紀のものだが、精緻な浅浮彫りがすばらしい。

そしてこの部屋からつながっているのがブルックリン博物館の目玉、エジプト・コレクション。
 
彫像から副葬品などの小物まで展示は多岐に渡り、
  
大英博物館のような大物こそないが質のいいものが多く、
 
アマルナ美術の小部屋は自分の好み。
  
ミイラだってもちろんあるし
  
猫族の特別展示室まであるのが面白い(2014年末までの特別展示)。

かなりのスペースを占めるエジプト美術を見終わり、4階に上がると
 
古いアメリカの家の内部を再現した部屋がいくつもあって楽しい。

さらにこの階にはフェミニスト・アートの展示室があって、その目玉が The Dinner Party というインスタレーション。
  
これは古今東西の傑出した女性たちを顕彰するというもので、大きなパネル展示の隣の部屋に巨大な三角形のディナーテーブルがある。
  
このテーブルには39の座席があり、ハトシェプスト、エリザベスI世など、それぞれにふさわしい装飾のクロスが敷かれ、ジョージア・オキーフの女性器を思わせる花の絵のようなモチーフが描かれた皿が置かれている。
一つ一つ見て回るとこれが実に面白い。

とじっくり見て回っているうちにここでタイムアップ。
アフリカやアメリカの展示も見てみたかったが、この博物館の規模と内容を見くびっていた。
ニューヨークと言えばメトロポリタン美術館が定番だが、こちらの博物館も来る価値がある。

博物館を堪能した後はブルックリンに多いと言う中近東料理屋に行こうと思ったが、地下鉄の降車駅を間違えたら迷子になった。
仕方がないので今夜もまたホテル近くのスーパーで買い出し。
 せめてものタブーリ・サラダとギリシャ風ヨーグルト。
朝のフレンチトーストでまだ胸焼けしているのだった。


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赤坂でトーゴ料理 「エコ ロロニョン」

2014-03-05 19:01:38 | 食べ歩き
久しぶりに仕事で赤坂。
せっかくなので珍しいものを食べよう(またかよ!)と検索して、選んだのがこちら。

トーゴ料理 「エコ ロロニョン」

店は雑居ビルの2階で、トーゴのものとおぼしき旗が目印。
 
扉の中が見えないのでいささか入りづらいが、店内は明るく、キッチンの暗がりに溶け込んだトーゴ人シェフがいきなり声をかけて来るのでびっくりするが、「今日は休みなの~?」と早い時間に行ったので明るく言われる。

窓際の席に陣取ってランチを注文をすると、冷たい飲み物はセルフサービスとのことで、烏龍茶やジュース、アイスコーヒーなどが飲み放題。

そしてまずは「今日は寒いからね~」とオニオングラタンスープ。
 かなり濃い目で胡椒がたっぷり。
スープではなくサラダにすることもできるらしい。

メインに選んだのは「アジンデシ」。 
 ラム肉のピーナッツチリソースとのことだが、よく煮こまれた羊にくさみはまったくない。ソースも思ったほどピーナッツ味はなく、こってりしたトマトベースのクリームソースと言う感じ。辛さも感じないが、テーブルには自家製のチリソースが置かれていて、これは北アフリカのハリッサなどと同系列。辛いのが苦手な自分でもこれをちょっとつけた方がおいしいと思う。
バターライスにパスタが付け合わされているのでボリュームたっぷり。

 食後のエスプレッソには小さなクッキーが添えられていて、これもおいしい。
メニューには食後の飲み物190円とあるが、実際にはサービス。

会計をすると「また明日も来るね?」と楽しいトーゴ人。
明日とはいかないけれど、HPを見るとトーゴの食文化の説明などあっておもしろそうだし、また来るよん。


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南極旅行 3 ノイエ・ギャラリーとブルックリン・ブリッジ

2014-03-03 16:21:16 | 北米/南米/南極
2月2日

タイトルは南極だが、今日も一日ニューヨーク観光。

せっかくなので、にわかニューヨーカーとしてこの町らしい朝食を食べようとホテルからすぐのところにある「サラベス」へ。
 
ジャムで有名なこの店、週末のブランチは行列と聞いたが、驚くほど大きな店内、開店からすぐの8時ではさすがにもう1組しかお客はいなかった。

窓際に案内されてメニューを見る。人気はエッグ・ベネディクトやパンケーキらしいが
 アップル・シナモン・フレンチトーストなんて文字を見たら注文しないわけにはいかない。
大振りで厚切りのトーストはこんがり焼かれ、上に乗せられたアップルジャムがさすがにおいしい。レーズンも酸味が効いておいしいが、卵液のしみこみ具合はまあまあ、全体として悪くはないが特筆すべきこともなく、大きいので食べ終わる頃には胸焼け。
これにコーヒーをつけ、税金にチップを入れるとなんと27ドル!コスパ悪すぎ。
それでも9時を過ぎると続々とお客が入って来ていた。

しばらくホテルで休憩し、また地下鉄に乗って今度はアップタウン。
メトロポリタン美術館のすぐそばにある「ノイエ・ギャラリー」へ。
 
この美術館はエスティー・ローダーのコレクションを中心として20世紀初頭のオーストリア、ドイツ美術に特化している。

目玉はこれ
 クリムトの「アデル・ブロック・バウアーの肖像」

このほかにもクリムトが数点、シーレやココシュカ、ドイツ美術ではカンディンスキーがたくさん展示されていて、ユーゲントシュティールの食器や家具、時計なども配置されているのだが、建物自体が1914年に建てられているので全体の雰囲気が統一されていてとてもいい。

2,3階は写真撮影禁止だが、ロビー、地下と1階のカフェはOKとのこと。
 
   
カフェのお客さんはお金持ちそうな年配者ばかりで、それがまたここの雰囲気にピッタリ。ウィーンみたいだ。

「ノイエ・ギャラリー」を出て、また地下鉄で Brooklyn Bridge/City Hall へ。
 
駅前のまっすぐな道を行くと、歩いてブルックリン橋を渡ることができるのだ。
この日は冬のニューヨークにしては暖かくて、歩いて渡る観光客がいっぱい。
 
すぐ下は自動車道なのでいささか排気ガス臭いが、近くで見る橋脚やワイヤーがかっこいい。
 
遠くにはちい~さく自由の女神が見え、隣に並んでいるのはマンハッタン橋。
 途中には鍵がいっぱいかかっているところがあったけど、これ、何の映画に出てきたっけ?

ぶらぶら写真を撮りながら、それでも30分もかからずにブルックリン側に到着。
マンハッタンの向かいにあたるブルックリン・ハイツと呼ばれるエリアを歩くと
  
 
古い建物が並ぶ静かな街並みで何ともいい感じ。
  
地下鉄駅から5分ほどのアパート、2ベッドルームで8000万円だって。

イースト・リバーの川沿いは公園として整備中。
 
長いボードウォークを歩いて行くと鴨が散歩する芝生があり、

マンハッタンのビル群とブルックリン橋が目の前に広がる。
 自由の女神のお姿もこの通り。

ニューヨークに来た~、と感じさせてくれる場所だ。 


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NYからの帰国便でじじい映画2本立て

2014-03-01 01:27:29 | 機内食・映画・美術展
昨晩、無事に南極旅行から帰国しました。

もう出港地に到着するまでがハラハラで、果たしてどうなることかと気をもんだが、船に乗ってしまえばあとはお任せ。
プログラムの通りに動き、出されるものを食べて、何の心配もない。
天候にも大いに恵まれて、19日間の航海は長いかと思ったが短すぎたくらい。
大体乗り物は何でも好きだが、やっぱり船は好きだ~、と再確認した次第。

船に乗るまでが長いし、その後はペンギンの写真を撮りまくって、なんと4500枚。
とんでもなく長い旅行記になりそうなので、忘れないうちに帰国便で見た映画のことだけ先に記録しておこう。


日本行きのJL機内で見た1本目は
 「大脱出」 Escape Plan

スタローン(67歳)とシュワルツェネッガー(66歳)が体張って難攻不落の刑務所から脱走するという超単純なアクション映画。
面倒な犯罪者をどこの国の司法権も及ばないところにこっそり監禁して二度と日の目を見ないようにするって、それなら普通、莫大な金と手間をかけて収監するより消しちまうだろう、と設定からして無理があるのだが、こういう映画で理屈を言っても仕方ない。

シュワよりスタローンの方が1つ年上とは驚いたが、スタローン、筋肉のお手入れも欠かしていないようでアクションもまだまだ頑張る。お顔の方はかなりいじっているようでいささか不自然だが、肉体派じじいの星、かな。
シュワちゃんの方は実は殴り合い場面以外たいしたアクションはないのだが、顔は意外に若々しくて、知事をしていて老け込んだかとの心配は無用だったよう。

しかし今回のお気に入りは悪役である刑務所長役のジム・カビーゼル。トム・クルーズをぐっと渋くした感じで、冷酷そうなところにぐっとくる。
なにげに好きなサム・ニールが意外につまらない役だったのは残念だが、期待していなかった分気楽に楽しめた。


そしてもう一本見た映画もじじいオールスターズ。
 「ラストベガス」 Last Vegas

子供のころからの仲良し4人組が若いお姉ちゃんと結婚する仲間のバッチェラーパーティーのためにベガスに集合してはめをはずす、というどこぞで何回も聞いたような設定。
だがこれを実年齢70前後、全員アカデミー賞受賞者と言うキャストにしたところがみそ。

出演者の年齢を調べてみると:

マイケル・ダグラス、69歳。若作りでさらに若い嫁を貰おうとするところ、実生活も反映させているところが実にうまい。

ロバート・デニーロ、70歳。もっと年が行っているかと思ったらマイケルと1つしか違わなかった。この映画ではマイケルとデニーロが一応主役だと思うのだが、デニーロはあまりぱっとしたところがない。この映画に気が乗っていなかったのか。

ケビン・クライン、66歳は4人の中の最年少。わずかな違いだがやはり一番若々しく、ちょっと脇の役を嬉々として演じている。

そして最年長はモーガン・フリーマン、76歳で、この人が一番余裕の演技。ディスコで踊るところなど、ちょっと腰を動かすだけなのにかっこいい。

実はモーガン・フリーマン、「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞を取った頃、成田空港で見かけたことがある。大スターなのにお伴も連れず、一人で普通にイミグレの列に並んでいたのだが他の人よりも頭一つ背が高く、その頃すでに70近かったはずだがしゃきっとして実にかっこよかった。あの時、握手してもらえばよかったなあ。

大体オールスター映画というのはあっちもこっちも立てようとして中途半端になり、あまり面白くないことが多いので覚悟しながら見たのだが、4人のパーソナリティーと演技に頼り切ったこの映画、頼り切ったところが良かったのか意外に面白かった。
ヒロインが年相応にきれいで歌も披露するメアリー・スティーンバーゲンだったのもよかった。


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