Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西部ヒマーチャルの旅 6 デヴィコテ村

2016-09-09 17:18:42 | インド
7月25日 続き

しばしの休憩の後、また車に乗って30分ほど離れたところにあるデヴィコテと言う村へ行く。

 
杉林を抜けると山の斜面にへばりついた村が見える。

車道が一番高いところにあるので村の中の小路を下りて行くと、
  
 
密集して建てられた家々は石造りの土台に木造部分をつなげ、屋根はこの地方でよく採れると言うスレート葺きで美しい。

小さな村だけれどちゃんと郵便局があるし
 
小さな雑貨屋さんも何軒かある。

こんなところに外国人、ましてや日本人が来ることなど皆無なので
  
村の人たちは当然興味津々。
  
でもみなさんとても穏やかで、女性は美人が多い。
  
まじめにお勉強している子もいるけれど、もちろん子供にとってはこんな面白いことはない、と言うわけで一緒にぞろぞろ。

途中、通りかかった家で、S社恒例、アポなしお宅訪問。
  
中にお邪魔すると壁は厚い土壁。標高2000メートルのこの村は冬は雪に閉ざされるそうなのでこんな造りなのだろう。
おばあちゃんは家畜部屋の隣に寝起きしているようだが、この家全体では10数人の家族が暮らしているらしい。

 水汲み場を過ぎて村の一番下まで来るとそこにお寺がある。

 
1751年に建てられたと言うチャムンダ寺はその名前と正面のライオンでわかる通り、ここもドゥルガーを祀っている。
 
屋根の上の飾りや正面の彫刻もおもしろいが、
 
このお寺は本堂の3面に壁画が描かれ、天井も木彫りのパネルで覆われているのがすばらしい。

壁画は創建時のオリジナルとのことだが、落書きはあるものの状態が良くて、特に正面から右手の絵はクオリティーも高くて大興奮。

本堂を時計回りに回ると、左手と背面は神様と鬼たちとの戦いの場面だろうか。
 


右手の絵は神話の有名な場面を描いているらしく
 
 
おもしろい絵がいっぱい。

というわけで、興味のある方はこちらを↓



聞けばこの村とお寺、今回ガイドをしてくれているダラムサラの旅行会社が下見に来た時、地元の人に薦められて発見したそうで、おそらくどんなガイドブックにも出ていないだろう。
こんなお宝が埋もれているからインドは面白い。

素敵なデヴィコテ村からの帰り道には、川に水車小屋があったので見学させてもらう。
 
 3軒ほどある水車で挽いていたのはとうもろこし。
ここまでの道中でも畑で作られていたのはほとんどとうもろこしで、家畜の餌として換金できるのでこのエリアの生活もよくなったと聞いたが、人間もチャパティにして食べるそうで、ガイドもお土産に粉を買っていた。

宿に帰って、我々の今夜の夕食は中華。
  
 
でもインドの中華にはやっぱりダルとチャパティが付いてくるのだった。


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西部ヒマーチャルの旅 5 チャンバ~バイラガル

2016-09-08 16:15:31 | インド
7月25日 続き

ホテルをチェックアウトした後は車で九十九折の坂を上がってチャンバの町の上へ。

 
この高台にお寺があって、前面にあるバルコニーから下を見下ろすと

ラヴィ川沿いに広がる街が一望できる。
しかし我々が昨晩泊まった町の中心はこの反対側で、チャンバは思った以上に大きい町。
 
ホテルとその隣のシカラは見えるが、ラクシュミー・ナラヤンは王宮の陰に隠れて屋根の一部がかろうじて見えるだけだ。

この高台にあるお寺は1729年に建てられたチャムンダ・デヴィ寺。
 
お寺の下には立派なシヴァ・リンガがあるが、チャムンダ・デヴィとはドゥルガーの別名だそうで
 
本堂の正面にはその美しくも恐ろしい女神さまの絵がある。
しかしこのお寺で特筆すべきはこの周りの天井板で
  
 
ラテルネンデッケにびっしり彫刻が施されている。
 
その彫刻もなかなか繊細で、たくさん下げられたベルともども、女性的なところがドゥルガーにふさわしいような感じがする。

チャンバの町を出るとすぐまた山道になるが、途中の祠で運転手さんたちがこれからの道中の安全を祈る。
 
でもこちらが興味があるのは隣で売っているきゅうりだったりして、ちょっとマサラを振ったこのきゅうりはみずみずしくてとてもおいしかった。

 
そこからはこんな道をひたすら走って
 途中、いきなり発破をかけて道路工事をしているところに出くわしたのには驚いたが、思ったより早く通れたので助かった。

そんな具合でチャンバを出てから4時間、もう午後2時になるけどお昼はまだかな、と思っていると
 
「途中、停められるところがなかったので着いちゃいました」、と今夜の宿泊ホテルに到着。
 ホテルの食堂で用意してきたお弁当をいただいたが、完熟マンゴーがやっぱり甘くておいしい。

食後は部屋を割り当てられて一休み。
 
簡素だけれど広い部屋にはテレビ完備。バスルームも清潔でお湯もたっぷり出る。
 そしてこの部屋にはベランダがあって 

ここからの景色が素晴らしい。予想外に素敵なホテルだ。

ちなみにこのホテルの前はここまでのローカル・バスの終着点になっていて
  
この近隣の村の人たちはこのタイヤの位置が変なバスに乗るか
 こんな乗合いジープを使うらしい。

根性のない自分にはとても無理。


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西部ヒマーチャルの旅 4 チャンバ朝散歩

2016-09-06 17:34:39 | インド
7月25日

本日の観光は朝食前からガイドに先導されてスタート。

まずはホテルのお向かいにあるチャンバ・バディ寺院にお参り。

  
ホテルの窓からも見えるこのシカラと呼ばれる塔はこの地方に特有の形状だそうで、石造りの壁面は細かい彫刻で覆われ、てっぺんには木造の笠をかぶっているのがおもしろい。
 彫刻をよく見るとちょっと大人向けの物もあって、10世紀から13世紀ごろに作られたとされているそうだが詳しいことはあまりわからないらしい。

寺院への入り口は奥にあって、戸口の前にライオンがいるのはここに祀られているのがドゥルガーの証し。
  
 
この手前の木造部分は新しいものだろうがラテルネンデッケの天井があり
 一番奥に石造りの塔への扉があってこの中にご本尊がいらっしゃるのだろうが鍵が掛かっていた。

ここの見学を終えたらメインストリートに出て、さらに脇道の坂を上がる。
  
 
途中の家々はボロ屋なのだけれど、木造でなんとなく味がある。

坂を上がりきると突き当りには顔の彫刻がはめ込まれた壁があり
 
その中にシカラが6つ並んだラクシュミー・ナラヤン寺院群がある。

 
門の所で靴を脱ぎ、境内に入ってすぐ目の前にあるのは一番大きなラクシュミー・ナラヤン寺のマンダパ(拝殿)。
 
その奥に先のお寺と同じ形のシカラがあって、その隣に少しづつ大きさの違うシカラがラーダー・クルシュナ、チャンドラグプタ・マハーデーヴァ、ガウリー・シャンカラ、トリヤンバ・ケーシュワラ、ラクシュミー・ダーモーダラと並んでいる。
 
入口の向かいに牛がいるのはシヴァ神のお寺だが、間抜けな白い牛がかわいい!
 
前面のポーチと入口上の屋根は民家のようで親しみがわく。
 
 
これらのお寺も10~18世紀にかけて建てられたとされている。

この後はホテルに戻るが、出発までに戻ればいいと言うので一人で町をお散歩。

 
坂の途中にあったチャイ屋でだべるおやじたちを眺めながら朝の一杯をいただき、
 
坂を下ると八百屋が集まる一角があった。
 
おじさんの洗うナスのおいしそうなこと。

さらに行くと昨夜部屋から見えた屋台街に出たが、売り物は予想通り安物衣類っぽい。
 
遊園地の方には観覧車以外にも乗り物がいろいろあるが、インドではこれらのほとんどが人力なのがすごいのだ。

 さらに行くと町の入り口の門があって
  
その隣にもシカラ様式のお寺があるが、名前はわからない。

ここから振り返ると泊まっているホテルの赤い屋根が見え
 
その奥にある白い大きな建物は18世紀の王宮だそうだが、今は学校になっているらしい。

さて、散歩のついでに外で朝ご飯と思ったが
 
開いている店は多くなく、ランニングのおやじの店はむさい男客ばかりで入りづらい。
 
そこでちょっとこぎれいなお菓子屋さんでドーナッツのような物を買うと、パイのような生地が揚げてあって、甘いがなかなかおいしい。バルサイと言うこのお菓子は一つ10ルピー。
バナナは名前のわからないお寺でお参りに来たおばちゃんにおさがりをいただいた。

集合にはちゃんと間に合って、ホテルを出た。


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西部ヒマーチャルの旅 3 アムリトサル~チャンバ

2016-09-03 20:58:26 | インド
7月24日 続き

アムリトサルを出て、旅の本番はここから。

この先はなじみのない地名ばかり出てくるので、旅行社提供の地図をあげておこう。


まずは高速に乗って北東に向かうが、パンジャブ州内は平らで、畑には水牛の姿が見える。
  
 
どこの町や村にも丸いドームが特徴的なシーク寺院が見えるが、屋根の上に大きな鳥が乗っている家も多い。
しかしやけに丸々した鳥だと思ったら、これは水タンクだそうな。

 やがて水牛が水浴びする川を渡ったらその先はヒマーチャル・プラデシュ州。

 州境でお昼になり、リゾートホテル風のレストランでランチ。
  
チーズパコラがおいし~。

ここを出ると道は山の中に入って行き、
  
 
出会う動物も山羊や猿になる。

  
 
進むにつれて平地はなくなり、段々畑が増えてくるが、山の斜面にへばりつく家々はカラフルでかわいい。

 夕方になってダム湖に到達し、
 
ここに流れ込む川をさかのぼって現れる町が本日の目的地、チャンバ。

 
多くの人でにぎわうメインストリートをそろそろと通り、なにやらお役所っぽい建物の前で車は止まる。
  
その脇の「えっ、こんな所?」という路地を入り、階段を上がって左に折れるとホテルの入り口があった。

 入口ロビーこそ小さいが中は意外に大きなホテルで
 
大きな浴室にはバスタブもあるし、テレビにエアコンまで完備。標高1000メートルでもここはまだ暑くて、エアコンがありがたかった。

部屋の窓から外を見ると
 
道を隔てた向かいの運動場のステージではなにやらイベントを開催中。
その様子は地元のケーブルだろうか、部屋のテレビにも映っていて、次々に歌手が登場するが必ずしも伝統芸能というわけではなさそう。
聞けばここでは毎年この時期にミンジャール祭というお祭りがあるのだが、今日はまだ本番ではなく、前夜祭のようなものが1週間続くのだとか。どんだけ力が入っているんだか。

夕食はホテルで、もちろんカレー。
 
デザートにアイスクリームが出るところ、ここは都会だ。

 
食後もステージはますます盛り上がり、屋台店に移動遊園地まで出ていたが、朝が早かったしまだ初日なので今日の所はおとなしくしておいた。
 

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