Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

乳頭温泉めぐり 2 鶴の湯

2020-10-03 15:20:17 | 国内旅行

1泊目に泊まった「駒ヶ岳温泉」は乳頭温泉で一番有名な「鶴の湯」の姉妹館。
なので夕食後の8時にバスを出して、通常の日帰り客がいなくなった鶴の湯に案内してもらえるのだ。

指定された7時55分にロビーに行くと宿泊客のほとんどが集まっていてマイクロバスに乗り込む。
鶴の湯までは途中、別館の「山の宿」でも宿泊客を拾ってちょうど20分。
出発までちょうど1時間を与えられる。

鶴の湯には20年近く前に両親と来たことがあるが、その時は日中の立ち寄り。
  
 
夜は初めてだが、昔風の裸電球のみで薄暗い敷地内はタイムスリップしたかのよう。

 
たくさんあるお風呂のうち、最初に文字通り真っ白な白湯に入ったが、ここが女性用露天につながっていると思ったのは記憶違い、ちょっと浸かっただけですぐ隣の黒湯に入り、小さな内湯にも挨拶したら露天へ。
女性専用露天は人が少ないためか記憶よりさらに広々と感じられ、40℃の適温で硫黄の香りのお湯を満喫。

と、ここだけでゆっくりしても良かったのだが、せっかく暗い時に来たのだから、と欲を出して中の湯へ。
  
 こちらの内湯も実に気持ちよく、外に小さな露天と打たせ湯もあるのだが、この打たせ湯の裏に回ると大きな岩に隠れながら混浴の露天に入ることができる。
周りは暗いし、お湯は真っ白なので首まで浸かって初めて一番有名な露天に入浴成功。
お湯は38℃でぬるめ、思ったよりも広く感じなかったが、この晩は空も晴れて頭上に天の川まで見え、夜に来た甲斐があった!

さらに翌日、乳頭が初めての友人のために昼間の鶴の湯も見学に。
 
茅葺の陣屋や昔ながらの湯治棟、昼間見れば一層フォトジェニック。
 この日はあいにくの雨だったけれど、おかげで人の少ない黒湯と女性用露天でのんびり。

 入浴後、これまたレトロな休憩所でバスを待っていると妙なポスターが目についた。
 
温泉にまで萌えキャラ。いかにも安易な発想だが、これクールジャパン・プロジェクトの一環でキャラはすでに全国で約120、乳頭代表は乳頭和ちゃんだそうだ。

ところで鶴の湯に再度来たのにはもう一つ理由があって、実は夜来た時に脱衣駕籠に腕時計を忘れてしまった。見つけてくれたか、あるいはそのままになっているかと受付で聞いてみると、さすが、ちゃんと保管してくれていた。

昔ながらの風情を残し、管理も経営もしっかりしている鶴の湯さん。
人気があるのもむべなるかな。


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乳頭温泉めぐり 1 駒ヶ岳温泉

2020-10-01 15:27:54 | 国内旅行

京都、滋賀に続いては大人の休日パスを使ってまた東北へ温泉に入りに行った。

2020年9月24日~9月27日 秋田・乳頭温泉郷への旅

まずは例によって東京駅の駅弁屋を覗くと、おぎのやの峠の釜めしが紙のエコ容器になっていてびっくり。まあ陶器の釜は重いし、いくつもあっても困るけど。
 
しかし選んだのは珍しい所で「台湾風ルーロー飯弁当」。鎌倉の大船軒製造のこちら、八角がわずかに香って食べやすく、肉団子までおいしい。

と、これを食べながら「こまち」は盛岡から秋田方面へ。
 福島を過ぎたあたりからは田んぼの収穫がまだで、黄色に実った稲穂が美しい。

2時間47分で田沢湖駅に到着。
 外から見ると向こう側の山が透けて見えるおしゃれな駅舎だ。

この駅前から乳頭温泉郷行きのバスに乗車。
しかし今日は終点まで行かず、途中の「休養センター」というバス停で降りる。
 思いがけずたくさんの人が降りたが、周りには何もない所。同じ宿に行くらしいおじさん、おばさんたちは迎えのバスを待っているが、友人と自分は歩くことにする。

 少し来た道を戻るとススキの向こうに田沢湖が光っていてきれい。
 さらに少し行くと宿への分岐点があって、ここから先が意外に長いが、15分ほどで「駒ヶ岳温泉」に到着。
 
入ってすぐにチェックイン、コロナ予防のために案内はなし、「布団も自分で敷いてください」とここは徹底している。

が部屋に入って納得、6畳の狭い部屋なのでここにあらかじめ布団を2組敷いてしまうと足の踏み場もなくなる。
 
しかし入り口の両脇に洗面台とトイレがあるし、小さいTVもWiFiもあって設備は十分。

荷物を置いたところでお風呂の前に周辺をちょっと散歩することにする。
宿には何の案内もないが、地図によるとすぐ近くに友情の滝なるものがあるそうなのでそこへ行こうと玄関を出ると
 
なんのことはない、すぐ目の前に細い道があって、その先100mほどの所に滝が見える。
すぐ下まで行ってみると小さいけれどとてもきれいな滝。2本の滝が並んで落ちているので「友情の滝」らしいが、この日は水量が少なかったのか、1本しか落ちていなかったのがちょっと残念。

この小道への入り口にとても目立つ紫色の花があった。
 
そこで早速以前に入れた植物検索アプリで調べてみるとこれがトリカブト!こんなにきれいな花で人が殺せるのか。

アプリが楽しくて、周りに咲く花を片っ端から検索。

ミズヒキ、男郎花、アキノキリンソウ、イヌタデ

牛の額、ナギナタコウジュ、トチの実、メマツヨイグサ、とこのアプリの有能さには驚かされる。

さて、それではそろそろお風呂に向かおうか。
 
お風呂棟へはきれいな廊下を通って行く。
 
途中には宿泊者専用の貸切露天が2つ並んでいて、これが空いているかどうかは廊下の手前の電気でわかる便利な仕組み。
ちょうど岩の湯が空いていたので入ってみると
 
小さいけれどきれいな脱衣場の向こうに3,4人は入れそうな岩風呂。お湯は青みがかり、細かい湯花で薄く濁っている。ほのかに硫黄の香りがする石膏泉は40℃の適温。目の前の緑も心地よくて、やっぱり温泉はいい!

 6時からの食事は十分に間隔をあけた食事処で。
 ミズの実やならたけ、八幡平ポークは前菜の他に陶板焼きもあって、比内地鶏のおいしいスープに続いて出されたのが
 みそ仕立ての山の芋鍋。
これは乳頭温泉の鶴の湯の名物鍋だが、この宿は実は鶴の湯の姉妹館なのでおそらくは同じもの。フワフワの山芋団子もお汁もうまーい!
 
さらにこの宿自慢の十割そばが出るので、御飯は当然入らず。デザートの熊笹シャーベットをいただいて満腹。

夜寝る前には大浴場に行ったが
  
こちらは休憩スペースや脱衣場の木の梁も見事で
 
内湯も露天もぬるめだったが、この美しい内湯は露天以上に気に入った。

 翌朝は上品な朝食であきたこまちをたくさんいただいて、部屋は狭いがこのお宿には大満足。

しかしこの満足度にはもう一つ大きな理由があるのだった。


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