11月19日 続き
犬山城から駅に戻り、今度は東口から明治村行きのバスで20分。
入場券は駅の観光案内所で犬山城とのコンビチケット2300円を買っていたのですぐに入場。
すぐに現れるのは立派な三重県庁舎。
しかしまずは腹ごしらえをしたいのでここは外観を見ただけで先へ。
すると予想以上に広い園内はアップダウンも結構あって、これはいい運動になりそう。
入場口のお兄さんが言っていた通り、紅葉も見ごろだ。
やがて見えてきたのはレンガ通りに並ぶ建物群。
交番の中にはお巡りさんもいたが
そのお向かいのなごや庵で朝に続いてまたきしめん。ホテルのお出汁は濃すぎたがここのはちょうど良くて、麺はたぶんシマダヤの冷凍ものだけれどおいしくいただく。
準備ができて見学開始。まずは園内一番奥までバスに乗る。
レトロバスは乗り放題500円。車内で周辺の建物の案内をしてくれるので、最初にこれに乗るのは正解。
やってきたのは帝国ホテル。
フランク・ロイド・ライト設計のこの中央玄関が見たくて以前からこの明治村に来たかったのだ。
レンガにタイル張りのこの外観、多治見のタイルミュージアムで勉強して来たばかりなので興味津々。
フロントを通って階段を上がるアプローチが劇場のよう。
柱や壁、窓の意匠、置かれた家具や照明のデザインも大好きなアールデコ調でうっとり。
1923年に完成したこの玄関部分だけでもよくぞ残してくれたと思うが、今ホテルを建て替えたら以前のようにすべて新しくしてしまうことはしなかったのではないだろうか。
ホテルの前は広々とした広場になっていて
その脇の重厚な建物は内閣文庫、斜めに切られたようになっているのは川崎銀行本店の一部。
広場の反対側にこじんまりと建つのは新潟県上越市にあった写真館。
赤い屋根がかわいらしいが
その一部がガラス張りになっているのは採光のため。
その脇には法廷風景を再現した裁判所。
裁判の後には監獄が待っていて
八角形の中央看守所から舎房が放射状に伸びる造りは網走監獄で見たのと同じ。
1888年に作られたという雑居房は衛生管理のために風通しよくスカスカ。冬はどれほど寒かったことか。
韓流時代劇ファンの友人と自分は木の格子がドラマみたいでツボ。
監獄に服役した後は教会で懺悔。
聖ザビエル天主堂は京都にあった教会。
ステンドグラスからの光が壁を彩る教会内にはピアノの音が響いていて、録音テープかと思ったら生演奏だった。
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11月19日
名古屋での宿泊先は「ヴィアイン名古屋駅前椿町」。
駅から徒歩5分、2018年の夏にできたホテルなのできれい、通常でもお安い宿泊費がGo Toのおかげで2泊で5000円もしないのはありがたい。
しかも朝食付きで
名古屋名物きしめんに、赤だしみそ汁はなんとディスペンサーで提供。
おかずはすべてカップ入りで、コロナ対策は大変だ。
ホテルは名古屋駅の太閤口にあるが、周辺夜はチキンのにおい漂う飲み屋街。
それが朝になると箱ごと野菜や乾物を並べた店になって、なんだか昭和中ごろの風景。
さて、今日はJR名古屋駅を突き抜け
名鉄線に乗車。
35分でやってきたのは犬山駅。
西口に出てみると歩いてきた通路はマンションの中を突き抜けてきたとわかってちょっと驚く。
駅前の通りをまっすぐ歩き、本町通りで右に折れると
そのずっと先に犬山城の頭がかろうじて見える。
この本町通りは古い家並みに土産物屋などが入っているが
けばけばしい看板など表に出さず、なかなかうまい街づくりをしている。
通りの突き当り、城山のふもとには三光稲荷と針綱神社があって
お稲荷さんの脇の赤い鳥居をくぐって行くと
門を通って高さ19mと小ぶりながらきれいな天守閣にたどり着く。
なんとなく古風な感じがするこの天守閣、1600年前後に建てられたオリジナルで、現存する天守の中では最古とか。
4層の階段を上がって高欄の間の外に出ると
それほど高くは見えなかったこの天守からさすがの眺め。
すぐ下を流れるのは木曽川で
川べりになにやらしゃれた建物があるのは「灯屋 迎帆楼」という高級旅館だそうな。
犬山城ははじめ織田信長の叔父の織田信康が1537年に築城したがその後城主がいろいろ変わり、1617年からは家康の家臣の成瀬氏が幕末まで代々城主となり、1891年から2004年までも個人所有されていたという「成瀬さんの城」。
なので天守に代々の肖像画が飾られているのだが
12代目のこの写真って・・・。
小さくてもさすが国宝、天気にも恵まれてこのお城訪問には大満足。国宝指定されている5城のうち松江、松本、姫路はすでに訪れているので、もう一つの彦根城にも急階段を登れるうちに行かなくては。
お城見学の後は本町通りを戻って、途中モンブランソフトでちょっと休憩。
栗味のジェラートのようなソフトクリームにマロンクリーム、栗の実まで乗ったこれはおいしくて大当たり。
ところで多治見にはうながっぱなるキャラクターがいたが、ここ犬山にもご当地キャラがいる。
コミュニティバスから自販機にまで登場するこの犬の殿様、「いぬまる君」とよびたくなるが「わんまる君」だそうだ。
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