11月11日
今朝の朝食はアパート周辺を探索していて気になった店へ。
看板に魚頭米之家、Fish Head Noodleとある。メニューにはいろいろあるが
頼んだのは揚げた魚のつみれがいっぱい乗ったこちら。
白濁したスープは魚頭で出汁を取っているのだろうか、濃厚だが生姜が効いて臭みはない。お茶とこれで14.8リンギット(約450円)。
食事を済ませたらバスで中華街に近いパサール・スニへ。今回は有料の市バスを使ったが運賃はわずか1リンギットと安い。
今日は郊外のクランと言う町へ行くのだが、セントラルマーケット近くからバスが出ているはず。
が、調べてきたバス停がわからずうろうろしていると目の前に「Klan」と書かれたバスが停まっているではないか。
運転手に確認すると確かにクランへ行くと言うが、市バスではないらしく現金が必要。その運賃がわずか3.5リンギットと100円ちょっとなのでいささか不安になる。
かなりぼろいバスに乗り込んで出発したが、スマホの地図を見ていると確かに目指す方向に向かっているのでやっと安心する。
このバスで高速を走ること50分。ちゃんと目指すクランの街の中心と思われる所に着いた。
それにしてもマレーシアの交通費、安すぎ。
建物は大きいが中はほとんど空っぽのモールでトイレをすませ、早速クランの街歩きに出発。
しかし観光地ではないクランのこと、事前情報はほとんどないので適当に歩く。
目の前に大きな屋根が目立ったのでそちらへ行ってみると
鉄道のクラン駅を作っているらしいがまだ未完成。
そのすぐ前にはマスジット・バンダー・ディラジャ・クランというモスクがある。
この周りは新市街らしく普通のビルばかり。
どうやら問屋さんが多いらしく、果物や衣類、家具の問屋などもあった。
こちら側には中華系が多いと見えて大きな学校にも漢字。Chinese Muslimなんてレストランもあるし
「祇園精舎」の文字が見える建物はらしくないが仏教寺院なのだろうか。
1時間ほど歩き回ったが、特に見どころもないので本来の目的であるお昼を食べに。
やって来たのは出発点にほど近い「四眼仔肉骨茶」という店。
クランの街は肉骨茶=バクテーで有名なのだ。
シンプルな店内にはお客さんがいっぱい。
店の中央では大きな鍋が煮え、壁には漢字オンリーのメニューもあるが席に着けばすぐにお兄さんが注文を取りに来てくれる。
お茶を頼むと籠が来るので好きなものを取る。周りには火にかかったやかんが2,3テーブルに一つはあり、後はセルフサービス。
暑い中を歩いてきたので体を冷やすという菊花茶にしたが、これがおいしかった。
特に頼まなくても速攻でご飯と生姜、青唐辛子、フライドオニオンの薬味セットがやってきて
バクテー登場。こちらのものは表面が湯葉と油条で覆われているが、その下には大きなお肉がゴロン。
よく煮込まれてほろほろと崩れるお肉がおいしく、スープは濃厚だがそれほど漢方薬くさくなくてとても食べやすい。注文の時に内臓はいるかと聞かれて要らないと答えたが、腸なども少し入って、しかしこれもおいしい。わかれば好きな部位を注文することができるようでそれもいい。
お茶とこれでお代は22リンギット(約660円)。胡椒が効いてさらさらとしたスープのシンガポールとはちがうバクテーが食べられて大満足。
帰りはバスではなく電車で行こうとクラン川と鉄道線路を超える。
橋を渡ると青いドームのモスクが見えて、その向こうには大きなインド人街があるらしい。
橋の脇にはクランでも有名なバクテー屋の一つがあり
周りには1920年代に建てられたらしい建物が並んでいて、散歩をするならこちらの方が良かったみたい。
橋を渡って左に折れた所にあるかわいらしい駅は1890年に建てられたとのことだが
駅に入った途端にすごい雨が降ってきて、危ない所だった。
ここも自動改札になっているがKLへの電車は1時間に一本。小さな売店でジュースを買ってしばらく待ち
やって来たコミューターに乗るとKLセントラルまで1時間10分かかった。
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