Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

マレー半島縦断 15 クランでバクテー

2023-01-09 14:24:24 | 東南アジア

11月11日

今朝の朝食はアパート周辺を探索していて気になった店へ。
 
看板に魚頭米之家、Fish Head Noodleとある。メニューにはいろいろあるが
 頼んだのは揚げた魚のつみれがいっぱい乗ったこちら。
白濁したスープは魚頭で出汁を取っているのだろうか、濃厚だが生姜が効いて臭みはない。お茶とこれで14.8リンギット(約450円)。

食事を済ませたらバスで中華街に近いパサール・スニへ。今回は有料の市バスを使ったが運賃はわずか1リンギットと安い。
今日は郊外のクランと言う町へ行くのだが、セントラルマーケット近くからバスが出ているはず。
が、調べてきたバス停がわからずうろうろしていると目の前に「Klan」と書かれたバスが停まっているではないか。
運転手に確認すると確かにクランへ行くと言うが、市バスではないらしく現金が必要。その運賃がわずか3.5リンギットと100円ちょっとなのでいささか不安になる。
 
かなりぼろいバスに乗り込んで出発したが、スマホの地図を見ていると確かに目指す方向に向かっているのでやっと安心する。

このバスで高速を走ること50分。ちゃんと目指すクランの街の中心と思われる所に着いた。
それにしてもマレーシアの交通費、安すぎ。
 
建物は大きいが中はほとんど空っぽのモールでトイレをすませ、早速クランの街歩きに出発。

しかし観光地ではないクランのこと、事前情報はほとんどないので適当に歩く。
目の前に大きな屋根が目立ったのでそちらへ行ってみると
 鉄道のクラン駅を作っているらしいがまだ未完成。
 
そのすぐ前にはマスジット・バンダー・ディラジャ・クランというモスクがある。

この周りは新市街らしく普通のビルばかり。
  
 
どうやら問屋さんが多いらしく、果物や衣類、家具の問屋などもあった。

こちら側には中華系が多いと見えて大きな学校にも漢字。Chinese Muslimなんてレストランもあるし
  
 
「祇園精舎」の文字が見える建物はらしくないが仏教寺院なのだろうか。

1時間ほど歩き回ったが、特に見どころもないので本来の目的であるお昼を食べに。
やって来たのは出発点にほど近い「四眼仔肉骨茶」という店。
 
クランの街は肉骨茶=バクテーで有名なのだ。

 シンプルな店内にはお客さんがいっぱい。
  
 店の中央では大きな鍋が煮え、壁には漢字オンリーのメニューもあるが席に着けばすぐにお兄さんが注文を取りに来てくれる。

お茶を頼むと籠が来るので好きなものを取る。周りには火にかかったやかんが2,3テーブルに一つはあり、後はセルフサービス。
 
暑い中を歩いてきたので体を冷やすという菊花茶にしたが、これがおいしかった。

 特に頼まなくても速攻でご飯と生姜、青唐辛子、フライドオニオンの薬味セットがやってきて
 
バクテー登場。こちらのものは表面が湯葉と油条で覆われているが、その下には大きなお肉がゴロン。
 よく煮込まれてほろほろと崩れるお肉がおいしく、スープは濃厚だがそれほど漢方薬くさくなくてとても食べやすい。注文の時に内臓はいるかと聞かれて要らないと答えたが、腸なども少し入って、しかしこれもおいしい。わかれば好きな部位を注文することができるようでそれもいい。
お茶とこれでお代は22リンギット(約660円)。胡椒が効いてさらさらとしたスープのシンガポールとはちがうバクテーが食べられて大満足。 

帰りはバスではなく電車で行こうとクラン川と鉄道線路を超える。
  
 橋を渡ると青いドームのモスクが見えて、その向こうには大きなインド人街があるらしい。

 
橋の脇にはクランでも有名なバクテー屋の一つがあり
  
 
周りには1920年代に建てられたらしい建物が並んでいて、散歩をするならこちらの方が良かったみたい。

 橋を渡って左に折れた所にあるかわいらしい駅は1890年に建てられたとのことだが
 駅に入った途端にすごい雨が降ってきて、危ない所だった。

 
ここも自動改札になっているがKLへの電車は1時間に一本。小さな売店でジュースを買ってしばらく待ち
 
やって来たコミューターに乗るとKLセントラルまで1時間10分かかった。


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マレー半島縦断 14 ムルデカ広場とナシレマ

2023-01-07 14:43:13 | 東南アジア

11月10日 続き

 国立モスクの前の坂を下ると鉄道公社の脇に出て、ここから少し先のバス停からまた無料のGoKLバスで一区間だけ移動。

やってきたのは中央に緑の芝生が広がるムルデカ広場。

緑の向こうにはロイヤル・セランゴール・クラブノ英国風のコテッジが見え、その向かい側にはムガール様式の建物が並ぶ。

 
今は市民劇場になっているクアラルンプール旧市庁舎に
  
中央の時計塔が目立つスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。
 
広場の横には旧チャータード銀行に、現在はシティ・ギャラリーになっている旧印刷所が並んでいて絵になる。

ところでここにやってきたのはアブドゥル・サマド・ビルの隣に立つ建物に入るため。
 こちらは旧鉄道事務局の建物が現在は国立繊維美術館になっている。
古いガイドブックには入場無料となっていたが現在は有料、と言ってもたったの5リンギット(約150円)。

美術館内には自分の他には一人しか見学者がいなくて森閑としていたが
  
 
それほど展示品は多くないもののマレーシアの多様な民族の服飾品が見られて
 
特に少数民族の独特の柄が面白い。
 
制作工程の詳しい説明もあるし
 
装飾品の展示もあって、織物に興味があるならここは来る価値がある。

 繊維博物館からクラン川を渡ると2つの川の合流点にマスジット・ジャメが見える。
 
川辺の建物には壁画が描かれていて、まったくマレーシアは壁画だらけ。

 
川沿いはプロムナードになっていて、モスクを過ぎるとLRTの駅に出る。
 
ここからLRTのスリ・ペタリン線に乗車。KLの中心を離れて南へ向かうが、車内の雰囲気は東京の郊外へ向かう私鉄といったところ。

目的地は線名でもあるスリ・ペタリン駅だったが、35分と思ったより時間がかかった。
この駅の近くにネットで見つけたおいしそうなレストランがあるので来てみたのだが
 
来てみると駅の周りには緑ばかりで店などはなく、改めてグーグル先生に聞いてみると目指す店まではなんと2㎞もある。事前調査の甘さよ。

が、こんな時の強い味方がGrab。呼ぶとすぐに来てくれて、マレーシアでは安いので2㎞乗って200円ちょっと。しかも目的の店の前まで行ってくれるので探す必要もない。

駅の周りには何もなかったが、少し離れると郊外らしい商業地域があって食べ物屋さんもいっぱい。
 
その中の一軒がネットで心惹かれた Nasi Lemak Bamboo というこちらの店。
元々サバ州で始まったチェーン店らしいが
 
開け放された店内は清潔なものの、ちょっとファーストフードっぽくていささか不安になる。
しかしわざわざここまで来たのだから、とお目当ての  Nasi Lemak Bamboo を注文すると
 名前の通りの竹筒がやって来る。
 
筒を持ち上げるとバナナの葉にくるまれたナシレマが現れて、パラパラのご飯の中にはエビと小さなイカがいっぱい。添えられたイカンビリスやピーナッツも混ぜて食べれば、うま~い。
アイスティーも入れてお代は22リンギット(約660円)。
時間とお金をかけてここまで来たが、その甲斐はあった。

帰りもまたGrabを呼んで、LRTでアパートに戻ると夕方から雨が降り始めた。
 今夜はイポー・チキンのサラダを食べながらNetflix三昧。


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長寿館のお風呂と食事

2023-01-05 16:31:49 | 国内旅行

法師温泉、長寿館にはお風呂が3つあるが、男女の入れ替えはなかなか複雑。
 特に一番有名な「法師の湯」は混浴の時間が長くて女性には厳しい。

チェックインから夕食の時間まで、女性専用は「玉城の湯」一択なのでまずはそちらへ。
 
大きな額の右手に行くと法師の湯、その奥にあるのが新しく作られた玉城の湯。
 
湯舟が大きく、カランが6つあるので体を洗うにはここがいい。が、残念ながらこちらのお湯は循環で塩素の匂いがする。
窓の外には岩で囲まれた野天風呂があるので、そちらで雪見風呂を楽しんだ。
 湯上りにいただく冷たい山の清水がすごくおいしい。

夕食は部屋出しで、こたつの上にたくさんの皿が並ぶ。
 
豚すき焼きの上に乗っているのはおっ切り込みという群馬のうどん。ひもかわのように幅広なのは知っていたが、ここまで幅広なのは初めて。
お造りがギンヒカリというマスにイワナの昆布締め、こんにゃくと湯葉なのも山の中らしく
 
さらにイワナの塩焼きやニシンの煮物、デザートのババロアがやってきた。

食後は午後8時を待って念願の「法師の湯」へ。
 
脱衣場は男女2つに分かれているが中は大きなお風呂が1つ。上の写真は昼間、誰もいない時に撮らせていただいたが、夜は当然暗くて特徴的な窓からの光が入らないのがとても残念。
しかし透明なお湯に入ると足元湧出のカルシウム・ナトリウム硫化塩酸泉のお湯はなんとも肌触りが柔らかくて、体の表面に細かい泡が付いてくる。温度は奥の方は36,7℃、手前の方は40℃でいつまでも入っていられる心地よさ。このお風呂が名高いのは浴室のデザインのためだけではなかったのだ、と入ってみて実感した。思い出すだけでも素晴らしいお湯。

入浴している間に部屋には布団が敷かれて、しかし朝食も部屋出しなので朝には上げられてしまう。
最近は滞在中ずっと布団が敷かれたままの宿に慣れてしまったのでこれはちょっと残念。

 湯豆腐に温泉卵などの典型的旅館朝食をいただいてから、今回はこの宿に連泊なのでゆっくり朝風呂へ。

今度は3つ目の「長寿の湯」。
  
こちらは4,5人でいっぱいになりそうな小さな浴槽だけれど
 
こちらも足元湧出で底の石の間からプクプクと泡が上がってくるのが見える。窓の造りや明かりにも気を使われていて、ここもいいお風呂。朝は玉城の湯に行く女性が多くて空いているのもいい。

部屋で雑誌などめくっているうちにお昼になって、これまた部屋出しでおそばをいただく。
 食事処のない宿ではお風呂以外に歩くことがない。

そこで午後はまた野天風呂でゆっくりして、2泊目の夕食。
 
今夜は昨夜より豪華な感じで、海の物のお造りもおいしい。
 
揚げ物も煮物も手が込んでいて、ネパール人のお兄さんが山盛りにしてくれたご飯は食べきれない。

 朝食も1日目とは全く違うメニューで、この宿で連泊にしたのは大正解。

心残りは法師の湯に明るい時に入れなかったことだけ。お昼前に覗いていた時、「今なら男性はいませんよ」と宿のお兄さんが教えてくれたのだけれど、そう話しているうちに「お客さんが来ちゃいました」とチャンスを逃してしまった。
こちらの宿、3ヶ月に一度ほどオール女性デーというのがあって、その時に来れば昼間でも法師の湯に入れるのだが、フロントで聞いても「たぶん三月になると思いますが」とまだ日にちが決まっていない様子。HPにもなかなか出ないし、これを狙うのは容易ではない。

 
帰りの町営バスの切符はフロントで買って、雪の法師温泉にさようなら。

ところで今回の旅、また旅行支援で宿代が1万円引きになり、クーポンを6,000円分もらった。
 
そこで宿の売店で温泉まんじゅうと浪花屋さんの柿の種(おいしい!)を買い
 
上毛高原駅の売店で必死の買い物。今回は使い出があって普段は買わないようなものまで買うはめになったけれど、正月に家族でおいしくいただいた。

さて、今年はどれだけ温泉に行けるだろうか。


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法師温泉 長寿館へ

2023-01-04 17:45:37 | 国内旅行

明けましておめでとうございます。

と、すでに新年を迎えているわけだが、昨年暮れに恒例「女同士のクリスマス温泉」で念願の法師温泉に行ってきたのでその記録から。

出発は東京駅から上越新幹線。この2年半はずっと空いていたので自由席にしていたが、今回は久しぶりに指定席を買っておいたら案の定、日曜のお昼でもほぼ満席。いよいよ旅行もコロナ以前に戻って来たことを実感する。

10月の水上に続いてまた上毛高原駅で下車。
 すると駅前もすでに雪景色で、これはちょっと予想外。
 
赤城山のタイル画の前から出る猿ヶ京行きバスはちょうど満席で出発。

終点の猿ヶ京までは30分。
 
小さなバス停の中で10人ほどが肩寄せ合って20分待ち、みなかみ町営バスで法師温泉へ。
猿や猪注意の看板を見ながら雪の山道を行くこと15分でやっと目的地に着く。

 すでにたくさんの車が来ている駐車場に着くと雪の中で宿の方たちが出迎えてくれる。聞けば2日前まではまったく積雪はなかったとのこと。

地元の方たちは大変だろうが、我々としてはこの景色はごちそう。
 
赤い丸型ポストに明かりの入った秘湯提灯が映える玄関前には控えめなクリスマスツリーもある。
 
渡り廊下の下をくぐって少し先には蔵が見え、宿の脇には川が流れているが、この雪ではこれ以上先には進めない。

旅館の中に入るとフロントの前にはりっぱな火鉢や神棚のある天井の高い部屋。
 
その奥には囲炉裏があって、ここに火が入ると館内に焚火のようなにおいがする。
 
この反対側には椅子の並ぶ休憩スペースがあり、その前の売店の奥には最近作られたカフェスペースがあってビールやコーヒーが飲める。

さて、フロントで記帳をしたらお姉さんに案内されて部屋へ向かう。
 
途中には昔懐かし、国鉄のフルムーンのポスターやら有名人の色紙やらあって、中にヤマザキマリを発見。ローマ人、ルシウスも平たい顔族と法師温泉に浸かったらしい(笑)。

今回は別館の部屋を予約したので渡り廊下を通ると、昭和15年に建てられたという建物がきれいに見える。
 
 
その渡り廊下には動物の剥製やら石やら、これも昭和の香り?

 
建物は古いが内装はきれいにされていて、案内された部屋は4畳の踏み込みに8畳間。暖房が効いているがこたつがうれしく
 障子の向こうに見える雪景色のなんと絵になること。
 
小川の向こう、左手に見えるのが湯屋だ。

 
レトロな黒電話が今も現役なことに驚きつつ、部屋のトイレはウォシュレット。
 お茶を淹れてくれたお姉さんはベトナム人で、法師温泉にも時代の波は来ている。
温泉饅頭と共にクリスマスのクッキーがおいしかった。

さあ、それではお風呂に行こうか。


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