蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

あの人、感じよくなった

2020-04-21 | 時事&世の中
さあ、ウォーキング開始時間になる前にブログ更新しよう!
と、いつも書きたいことが別に思いつかないうちに、記事がスタートする。
最後まで、助走ということもある。

さて、頭に浮かぶものは何かな?

モラハラのことを書くには、助走が短過ぎる。
温もらないと、書けない。
徐々にヒートアップしないと、平時では温度が低すぎる。

そう言えば、、、昨夜のNHK TV番組。
村上ファンドの、あの村上氏が出ていた。
お久しぶり。
お目々クリクリだったが、綺麗な白髪とスタイリッシュな眼鏡で印象がガラリと変わっていた。
ぼこぼこに叩かれる「お金儲けするのは悪いことですか?」と目をむいて食ってかかっていた若き日の村上氏に比べると、とても柔和でステキなシルバーエイジになっていた。
笑顔がすこぶる良い。
儲かったお金を社会に還元したい様子。
村上基金から、村上さんのお眼鏡に叶ったら資金援助をしてくれるとか。 
高校生を対象に投資に関わるセミナーをしていた。

子供の時から投資というのは、どうもわたしの好みから少し外れる。
ゲーム性、ギャンブル性のニオイは嫌い。
だが、そうでない動機、目標、目的がある場合は、わたしは全面否定しようとガチガチに縛りつけている紐を少し緩める。
村上氏も、面接で言っていた。
「能力ではなく情熱だ」と。

もちろん、能力も大事だ。
どうすれば思いが叶うか、ノウハウや登り口、入り口を探す能力がないと、ただただ夢を見るだけに終わる。
糸口を見つけるまでの情熱があるか、ないか。

なんらかの手応えを掴み、ノウハウを探すには、まずやってみること。
次第にやり方がわかり、世界の有名、重要機構の入り口まで自力で辿り着いた高校生がいた。
村上氏は、自分でそこまで調べて行動したことを賞賛していた。
その高校生は、10年後か、何十年後に、村上さんと対等に口を聞けるような、意見を戦わせられるような、そんな自分になりたい、そうなれるように頑張る、と言っていた。
これこそ、情熱だ。
やり方を教えるのは簡単だ。
そうではなく、考え方のヒントを出すに留める。
お金をがんがん何でも出すのではなく、何を目指すのか、目標の創設が大事だ。
欲望だけあっても、それを具体化させるにはどうすればよいか。
そもそもその欲望の実態は?
欲望の裏にある本質は?
考える力をつけなければならない。
導き方は要である。

自分はもうよい。十分、ご馳走さま。(番組ではそう感じた)
これからは自分を育ててくれた社会に還元したい、と村上氏。
成功者は欲に呑まれ、アリ地獄のように上を上を目指す場合もあるが、欲から離れ、自分から離れ、社会に目を向ける。
社会に何をしてあげられるか、何ができるか。
無条件に丸投げでお金さえ出せばよいというものではない。
お金を活かすシステムを作りたい。

ちなみに、NHK別番組でヒグマを殺さず共存している北海道の漁師の人々が紹介されていた。
飢餓に苦しみ里に顔を出す、ヒグマに、決して人間は餌を与えないというスタンスを崩さない。
そうやって共存する。
たとえ、子グマが飢え死にしても、こころを鬼にして。
餌を与えると、餌欲しさに人間を襲うそうだ。
人間がクマを殺してしまうのは簡単だが、それで良いのか、と、自然界での共存共栄を目指す。
自立させないと、その場限りの支援になってしまう。
いつまでも支援を頼ることになる。

で、話は行ったり来たり。
シンガポールに拠点を置き、ワールドワイドに活動している村上氏。
顔は履歴だと、つくづく思う。
あの、「とっちゃんぼーや」のようだった村上氏は、すっかり変貌した。

ある程度、ターニングポイントを過ぎれば、折り返し地点からの距離、時間のほうが短い。
残りの人生をどう過ごしたいか、考えも変化してくると思う。
全然変化しない場合もある。
あるいは、どうにもならないので諦める。

今なら、、、仕事場に行けず部屋に閉じ込められ、コロナ離婚危機もあるだろう。
あるいは、仕事に行かなければならない酷な事情も。
村上氏のよう社会のテッペンにいる人を紹介しても仕方ないが、社会からドロップアウトした人々の実態を知ったり、手を差し伸べようとしている村上氏の動きも紹介されていた。
何らかのメッセージ性は各人、読み取ることだろう。
それぞれの事情は今は最悪でも、必ず良くなると信じるしかない。