麗しの枕草子物語
明日は檜に
「あすはひのきに」って木をご存知でしょうか?
このあたりではあまり見かけない木ですし、私など名前も聞いたことがなかったのですが、吉野の御嶽に詣でられた方などが持って帰ってくるそうですよ。
枝ぶりなどはとても荒々しくて手を出しかねるほどですが、どういうつもりで「あすはひのきに」などと名付けたのでしょうか。
何事につけ、頼むことの虚しさを思いますと、「明日は檜にしてやろう」などということも、あてにならない約束なのではないでしょうか。
「一体誰と約束したのか」と思うにつけましても、約束した相手の名前を聞かせてもらいたいものです。
(第三十七段 花の木ならぬは・・、より)
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