設計も美学だけでは無くなった。汚染管理、リスク管理、周辺コミュニティとの調和・説得、工期短縮、工費低減、ライフ・サイクル・コスト低減、景観保護など一式対応する。
今回は、日建設計が勝手に変更したとの報道があるが、設計会社がやる訳がない。オーナーの承認無き変更は訴訟になる事例も多いくらいだ。(きつねうどんを頼んだのに、カレー蕎麦が出てくるのと同じだ)設計者は変更には神経質だ、というのも事故が設計起因ならこれも賠償問題になり、経営の大痛手になるからだ。
但し、デザイン・コンペとして、技術や事業提案(Proposal)の場合はあるが、この場合はオーナーから「当選案」として認められる。
東京都が設計内容と根拠、維持管理などを開示しなかった体制や組織論理に問題がある。言わなかったことは「悪」だ。(勝手に経済的衛生的にメリットがあると判断し、給食に手作りのハンバーグでなく出来合いのハンバーグを使かったはいいが学生の大豆アレルギー持ちにアレルギーが出るようなものだ。事前に成分を見せ説明するとトラブルは回避できたはず)
今回の騒動は「判断」と「説明」の分断と言わざるを得ない