ヒラリー・クリントンは前回オバマに負けた。しつこく今回も出てきて、黒人の次の初は「女性」と売り込んだ。民主党にしては献金も多く企業寄りで「共和党」みたいと思ったのは当たり前だ。しかも共和党もろくな候補者が今回は出なかった。当初からトランプがヒラリーを鏡に使って、「荒馬でもぶつけて、この選挙を終わらせよう」と「嫌われ者」の戦いに誘導したからだ。ここでトランプは勝ち目ができた。
ヒラリーが賢い学歴を誇り、政治経歴を売り、女性を前に出すのに、「冷めたピザ、しかも2回目」と思われるため考え抜いた選挙戦略を構築していた。しかしトランプは、ヒラリーを鏡として「対比」を際立たせた(一種やけくそ)
①アナログな浪花節で俺が変えるぜ
・ヒラリーに任せると金持ち優遇イメージ:デジタル的で近代
・職がないのは移民、危ないのはイスラムというポピュリズム
②賢い女に対する、強い男
・暴言も勲章だぜ、ポリティカリー・コレクト糞くらえ
・勢い重視、反省より攻撃
③なぜかヒラリーのメール問題の再燃
・FBIはよくわからない
④ヒラリーの政策提案のなさ
・普通に考えると素人相手には「専門家」で乗り切るべきが感情的に相手を攻撃に走った、トランプの思うつぼ
・もともと政策を考えない、トランプと同列と思われた
⑤ヒラリーの精緻な戦略:ハイテク対ローテク
・メール問題など不確定要素への対応の柔軟性がなかった
・下馬評重視
・トランプの直観
ガメラ(悪役から変身:トランプ)対ギャオス(強いので有名:ヒラリー)の戦いで、真打のゴジラがいなかった。
共和党の天下だが、レーガノミクスみたいな大問題政策にならないのを祈る