都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

稲門建築会近畿支部「交流の夕べ」で「地域の目から21世紀の日本の可能性を考える」

2016-11-25 04:28:01 | 都市計画

初めて出席。山崎義人さんと田口太郎さんの対談。両氏とも知り合い、早稲田の関西であり、重村先生が仕切っている。(雰囲気がどうもあわんなぁ)

  豊岡と徳島の神山など地方でしかも田舎の定住をテーマ。

  定住の定義だが2年の補助付きから、数年、両氏の「とりあえず」など、ずっと住むのではないという定義。逆に、「ここで死にたい」という高齢者とコンパクト・シティ(都市圏単位)との相違を感じた。

  住む方とは「その土地の人との相性が決めて」とのこと。よくわからないが、趣味的でもあり、移住した人もそれほど食べるのに困らない、家主も別に困らないから貸さなくても売らなくても良いという。外人の方が適応性は高いというのはそうだろうなと思った。(覚悟と目的が違う)

 質問として「楽しそうな生活で研究というより楽しみでは」との返答に「ワーキング・ホリデイのようなもの」とのこと。生き方の違いを感じた。

 当方から、徳島の田舎は良いとして、徳島駅前の寂れ方はどうにかならんかと聞くと、「徳島市の住民はお上だより、田舎は自立を探る」とのこと。確かに地方の県庁所在地はいまひとつ。この前、S銀行の方と大津駅前が寂れていると話した。鉄道から自動車への転換はあるが、盛り場の変遷、都市機能の変容を指摘していた。

 これは駅前の土地が高すぎるからだ。徳島も大津も駅前に住宅開発がある。用途の転換を誘導する「住宅容積割増(船場などの事例)」が有効だ。さらに、安くバラックで良いから、朝市と、夜のイベント(徳島なら阿波踊りの練習)など一時利用の開発が欲しい。地元も観光客もその土地の独自性と賑わいが好きだ。これは官民のファンドで開発しNPOの管理が良いと思う。土地は借地で信用補完は官だ。

  田舎の田舎を考えるのは苦手だが、田舎の県庁所在地なら相手になる。当方は都市計画(Urban Planning)が職能だ

コメント (1)
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