了頓図子は三条から六角を結び、新町と室町の間の落ち着いた小路。昔は敷地内通路であり、天正の地割による図子ではない。とんかつのもり一や、割烹の藤本など狙い目が多く、最近若い女性を多く見かける。
還暦祝いで3人、カウンターに。ここは一汁三菜で、お凌ぎ、お椀、焼き物、八寸が出る。
白く煮含めたおからが面白い。焼き物は鯖で普通、季節の変化などが欲しい。全体にまっとうなのだが、季節感や驚きがあればもっと良い。例えば、酢橘の皮や汁で変化をつけるなどが良いと思う。
焼酎主体にしたが、濃い目で力強い。汁物でお酒を飲むのは関東風だが、もっと出汁に力強さがあるとつり合いがとれる。
八寸も丁寧だった。しかし、あまり印象に残らない。
別に頼んだ穴子は、細めで良いが、脂ののりと蒸しがいまひとつだった。詰めもあっさり。
全体に丁寧で居心地も良いが、お味の印象が薄いと思った