都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

スポーツ国家アメリカ(鈴木透):大学のスポーツは産業化

2018-11-15 03:24:44 | マクロ経済

 南北戦争終了後の産業化した金ぴか時代( https://en.wikipedia.org/wiki/Gilded_Age )からアメリカ型のスポーツ競技が発生と定義している。

 アメリカ的近代性スポーツとは生産と同じく、「適正な人材」を投入し、成果という「得点を最大化」すべく「チームワーク」と「地域貢献」を狙った。知見は

・野球は近代性と前近代性の混在:組織分業と組織プレーの一方、時間が不定、ストライク・ゾーンの曖昧さ、人間がベースを回り得点、野球場も色々な大きさで統一されない

・健康増進としてのスポーツ、YMCA発祥のバスケット・ボールなど

・体育的スクール・カーストと言うべきJockとGoth ( https://en.wikipedia.org/wiki/Jock_(stereotype) )と女性のチア・リーディングからのスポーツ参加

・学生スポーツのアマチュアリズムが広告塔、NCAAの創設による大学運営管理へ

・スポーツ、民主主義、地域社会が発展したが、スポーツ、ビジネス、メディアが取って代わる、組織と個も対立

 日本のアマチュア・スポーツで、ボクシング、女子レスリング、女子体操など利権とパワハラの巣窟みたいだ

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葵(京都 烏丸):夫婦でカキフライ堪能

2018-11-14 03:20:20 | 食べ歩き

 荊妻と二人で訪問。カウンターで隣は煙草マン(食後のコーヒーと置きタバコでスマホ)だったが、奥の二人向かい合わせにマダムの配慮。

 1,100円で5個はお値打ちで、軽やかな衣と味わいのある牡蠣も良いと荊妻の評価。煙草さえなければいいお店とのこと。

 それにしても、ランチくらい禁煙にならんか

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秋の御所を散策

2018-11-13 03:23:40 | 京都

 荊妻と二人で近くを歩く。御所が公開されていて無料で楽しむ。平安京から御所への変化の説明も閑院宮邸などで楽しんだ。御所の池の水は聞いたところ鴨川から引いていたが、今は地下水循環とのこと。取り入れ口はかなり上流と思い資料を探してみると論文があった( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejd/65/2/65_2_187/_pdf )、出水の小川も蹴上から疎水の分水があったという、御所水道だ(http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/cmsfiles/contents/0000233/233752/ponpusitunituite.pdf   https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25793180X10C18A1AA2P00/  )

 出水の東に「出水の桜」という枝垂れ桜があり、咲き誇る頃に夕陽を浴びた姿をみるとその妖艶な色合い、桜色、緑の葉、夕陽の朱色が混じり印象的だ。秋の姿も枯れた色気がある。

 ゆったり歩いて楽しんだ

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たこ焼 いっちゃん(京都 石清水八幡宮):醤油油たこ焼きは水が必須

2018-11-12 03:19:17 | 食べ歩き

 6個で300円。大き目でまわりは油っこく、皮があり、なかはとろとろタイプ。醤油味がついており、ソースも海苔も鰹もない。

 大き目で1個含むと熱い熱い、お水かビールなどが不可欠だ。

 しかし、半分に割ってさますとお味が半減する。冷やしながら食べるならお水などサービスを考えても良いと思う。

 たこ焼き自体は会津屋あたりとあまりかわらない。むしろ小さめのソース味が一番おいしいと反対に感じた

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日本旅館進化論(山口由美):まとまりが悪い、星野リゾートなど知合いを分析する内輪

2018-11-11 03:17:18 | 都市開発

 まとまりが悪く富士屋ホテル創業者を曽祖父に持つ著者は、知合いをまとめたような内容。まとまりは悪いが知見は:

・日本のおもてなしはおしつけと否定→旅館の泊食分離がないため、近代化できないコスト構造、主人一家との合併会計と仕事

・企業の一泊宴会だよりと婚礼の無礼講型消費の流行と脱却

・「庭のホテル東京」の独自性での成功

・星野は「リゾート運営の達人になる」ビジョン設定

・旅館の「中抜け(時間)」はマルチ・タスク化で無くす(フロント、料飲、清掃、調理)→トヨタの手待ちをなくすのと同じでサーヴィス業のTQC

・過剰なサーヴィスを無くし、夕食はエリアマップを提供した外国人向けの谷中澤の屋旅館

・何もない湯布院は「その土地の暮らしそのものが観光」

・泊食分離の星野リゾートの界も星のやも旅館ではない

 泊食分離とスタッフの体制、観光とレジャーのあり方の時代変化、海外観光客の増加と志向など体系的な考察が欲しい。

 

 まとまりのないエッセイのようなもの

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呑龍(京都 淀駅前):レトロなお味と競馬帰り、煙草の煙

2018-11-10 03:12:14 | 食べ歩き

 荊妻とお腹がすいて、13時過ぎに来店。八宝菜定食、焼きそば、生ビールで1,800円程。八宝菜は塩味で昔のお味。小さい唐揚げと懐かしお味のニラが効いた揚げ餃子がうまい、横にはハムとキャベツが懐かしい。

 焼きそばは塩味でMSGが効いている。これも中学生の頃食べたお味だ。ご飯に、黄色いタクワン細切り、スープは鶏ガラ出汁の粉末のお味。

 うまいまずいではなく懐かしい。

 客層は競馬新聞片手に煙草が多く嫌煙家はあまり長居できない

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ラーメンの歴史学(バラク・クシュナー):歴史的に見た麺、中華スープの日本への移入とラーメンとしての完成、人気

2018-11-09 03:16:18 | 趣味

Slurp!A Social and Culinary History of Ramen-Japan’s Favorite Noodle Soup が原題で、アメリカ人ケンブリッジ大学日本学科准教授の著作

 麺の歴史、肉食と中華料理のスープの移入を歴史的に書いているが、当たり前だ。麺食の歴史など著作は多い。

 麺食の流行として蕎麦など事例とし、江戸時代は「コンテナ社会」(行動規範に閉じ込め)というのが新しかった。衛生状態への言及や「小便考(1908年新聞記事)」で都市の不潔さ、工場での長時間労働などは面白いがラーメンと関係ない。

 18Pにある日本全国の麺の地図は面白い

 読む価値は、あまりない

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葵(京都 烏丸):カキフライがさらに進化

2018-11-08 03:11:19 | 食べ歩き

 秋の楽しみはカキフライ、熟成カキフライは1,100円で本日は6個。馴染みでもあり醤油が出るが、本日は中濃ソースに粒マスタードが小さなカップに入って皿の上に。

 レモンはないが、タルタル・ソースに付けてから粒マスタード・ソースをお箸でちょいちょいつけると、中濃のこってりソースの重みと粒マスタードの辛味が面白い。よく考えると、マスタードが出るときは、タルタル・ソースに混ぜるのがお決まりだ。余るとポテト・サラダにも良い。

 ニュー・ヨークのセントラル・ステーションのオイスター・バーでは卓上のサルサ・ソースがとても良かった。こんど、どうかとお話した。

 最近は水曜が定休日に、禁煙になるとさらに評価が高まると思う

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桂離宮(和辻哲郎):歴史と人物からの分析、建築的ではない

2018-11-07 03:15:03 | 京都

 歴史ものとしては面白いが、庭全体を考察する視座ではない。歴史と人物、建築のまた聞きが多い。桂離宮についての関係する歴史の勉強としては良いが、全く芯が通っていない、ぶらぶらした著作だ。

 当方は桂離宮を百回近く拝観した。平面図や立体図も頭に描ける。しかし、大事なのは飛石を踏む足の裏だと思う。飛石は考えられている。石の違い、形態の違い、高さの違い。これが、乾いたとき、雨に濡れたときも目に表情が違う。

 閑話休題、知見は:

・住吉の松と高砂の松(石浜)

・愛宕山と比叡山の軸

・白川石と反り橋→屋根のむくりとのつながりよりも、桂離宮はすべて「むくり」屋根であり女性的というのが特徴だ

・軒先の樋と雨落石(溝)→桂離宮の特色ではない、神社と寺社の違いか

桂離宮に関心のあるかたのみ、一応、読んでおくに損はない

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MACHIYA 兪(京都 烏丸御池):鶏のピリ辛炒めもうまい

2018-11-06 03:10:20 | 食べ歩き

 平日のランチは940円でお代わりできる。秋のテニスでお腹がすいて2杯半たいらげる。

 鶏のピリ辛炒めは酢豚の鶏に唐辛子を足したようなお味。野菜がたくさんでうまい。お酢をたっぷり、最後はご飯に掛けた。

 スープはコーンにちょっと玉子の白身が入る、甘めでねっとり。

 これに冷しゃぶで、豚肉、玉葱、胡瓜などが入ってポン酢を回しかけている。

 土曜日も日替わり定食をやってくれないかな

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6時過ぎの朝焼けを阪急京都線で楽しむ

2018-11-05 03:13:57 | 京都

 朝は早いのが好きだ。朝焼けと、その陽を受けた西山、朝もやの色の変化など飽きることがない車窓からの風景。

 出勤せずに、自転車で大山崎あたりゆったり走りたくなる。

 この、ちょっと忙しく気がかりな案件をこなしたらもう師走になりそうだ。定年後のお仕事でゆったりと計画したのは、朝の靄と消える

 ゆったりするのを楽しみに、友人は引退後に家でごろごろして猫に囲まれるのが夢と言っていた

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江戸堀木田(大阪):柿の絵をかけ替え、額縁も拭く、カレーうどんが喉に沁みる秋

2018-11-04 03:09:58 | 食べ歩き

 例によって秋の鳴滝での柿の絵( http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/drawing7.html )を描いたため交換に。前の会社で弟子に育てた女性とともに。

 気が付いて、額縁を拭くとけっこう汚れが。ガラスを綺麗にするとすきっと見える。

 肉カレーうどんはこの時期なんともうまい。麺が細めに感じる。餡は固めでうまいが風邪気味の喉にしみる。お志の海老天がうまい。まずは麺をさらって、葱、玉葱、肉を玉杓子でさらって食べる。いつもより七味は少な目。

 弟子は御職の醤油うどん。ご主人の修行先が閉店の話をすると、そこの常連が流れて来客とのこと。

 ここに来るとほっこりする。次はまた荊妻も連れてこねば

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日本の分断(吉川徹):高卒と大学卒の分断社会

2018-11-03 03:14:35 | 世情

 LEGs(Lightly Educated Guys)とは「若年非大卒男性」のこと。大卒との格差が大きいとの分析。

 大卒でも、有名大学とだれでも入れる大学では差があると思うが。この差異についての言及はない。アメリカならMBA大学別の卒業生の収入データなどあるのだが。

 とまれ、若年大学層(さとり世代)、若年非大卒(マイルドヤンキー)で対比らしい

 よく分からない著作だ

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大友楼(金沢 金沢駅):金沢が楽しめる駅弁、治部煮も、丁寧な調理、安い

2018-11-02 03:08:56 | 食べ歩き

 83年にT工務店見習い明け旅行で金沢に。うまいと情報を得て大友楼で食事を楽しんだ。その時仲井さんから「駅弁もやっているから料亭として格下に見られる」と聞いた。治部煮のうまさに驚いて、そのあとは銀座の大志満というところでも味わった。

 利家御膳(1,050円)は駕籠の見立てで箸が上に。意匠としても優れている。二段で、瓢箪型のご飯(梅干し、ゆかり)に梅型の炊き込みご飯、ちいさな餡入り餅。もう一つは、治部煮でジュレのようなお汁で面白い。ちゃんと山葵ものっていて、鴨と鶏が楽しい。具だくさんで帰洛の車中で金沢のお味が楽しめた。

 口取りは、笹蒲鉾の串、海老団子、鮭の焼き物、出汁巻き(これは交換した)でお酒が楽しい。特に蒲鉾の歯ごたえが良い。

 昆布巻きと漬物がまとめられているが、昆布巻きでご飯はうまい。この組立は感心した。漬物は浅い塩で茸など変化のあるとりあわせでこれだけ売ってもらいたいくらいの秀逸さだ。

 荊妻曰く、「京都、東京なら2千円でもおかしくない内容とうまさ」

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水族館の文化史(溝井裕一):文学的な水族館の歴史と考察でものたりない

2018-11-01 03:13:40 | 都市開発

 著者は博士(文学)であり、建築的な観点よりも、「水族を見る、水族と人」の観点だ。なお、当方は海遊館の事業企画に関わったが、博士(工学)とMBAであり経験と視点が違う。

 歴史の軸で分析しており、資料として価値がある。但し、近代のパヴィリオン型(ケンブリッジ・セブン(以下C7A)の設計作品など)は異論がある。パヴィリオン型とは一筆書動線で決まった通路を動く博覧会的シナリオ型だ、ディズニーはさらにライドで運ぶ。これをC7Aは大水槽とセットで売り物にしていた。  

今回、C7A設計のアトランタのジョージア水族館( https://en.wikipedia.org/wiki/Georgia_Aquarium )がショッピング・モールのような「自由動線」というのに衝撃を受けた。一度、行ってみたいものだ。

 知見として:

・動物と水族の「園館」の推進

・洞窟(グロッタ風:フィンガル洞窟、ガウディも影響された19世紀中頃の流行)とパノラマ(映像展示のはしり)

・興行(アメリカのパーカーなど):珍しいもの志向、都会へ

・世界の水族展示

・循環の水質管理設備

・技術:ガラスからアクリル、大水槽へ

・C7Aのボストン、ボルティモア、大阪(海遊館)のパヴィリオン型水族館の歴史

・ハイパー・リアリティ:本物より本物らしい展示→ディズニーランドとの比較が面白い、にせものの面白さだ、漫画や二次元マニアと同じかもしれない

 最後の水族館は「本当の自然より自然らしい」というハイパー・リアリティの指摘は「そうだな」と思った。カイヨワの遊び( https://en.wikipedia.org/wiki/Man,_Play_and_Games )の中のIlinx( https://en.wikipedia.org/wiki/Ilinx )で別世界に飛んだという経験かもしれない。

 

 文学の面から水族館をとらえ楽しめる著作だが、内容は重い

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