虹色教室には、すぐ出せる場所においていて、遊びのシーンでも、工作のシーンでも、雑談のシーンでも、
ちょっとしたことがあるたびに出してきて使う道具があります。
1メートルのものさし、コンパス、分度器、デジタル顕微鏡、指で針が動かせる時計、
イラストつきの地図の図鑑など。
アナログの量りもそのひとつです。
何かあるごとに登場していると親しみがわくし、実際に便利で、
使いながら当て物クイズをするのも楽しいですから。
たとえば、教室の子がおかしを持ってきた時なども、
食べる前に量りに乗せています。
めもりはそれぞれの年代の子がちょっと集中すればわかるレベルで
読んでいます。
2歳くらいの子なら、動いた目盛りの先に指をおいて、量っている気分にひたる
だけで十分ですし、
数字が読める子には、「50グラムより重い?」とたずねたり、
「もう少しで100ぐらむ」と読んだりしています。
小学生の子らでまだ目盛りが読めない子は、
めもりの部分だけ大きく数直線にして書きだして
1目盛りがいくつずつ増えているのかわかりやすくして読んでいます。
よくする当て物クイズは、
いくつか入っているお菓子の重さがわかった時に、
「1つだと何グラムか?」というもの。
1枚何グラムくらいかな?
袋の重さはどうすればわかるのかな?
教え込んでしまうよりも、しょっちゅう使って、
常に新しい気づきを深めていくのが大事と思っています。
「量るのって楽しい、面白い!」という気持ち。
工作のあとも量り。