虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

半分の半分の半分の半分

2016-11-02 20:42:10 | 子どもたちの発見

 

年中と年長の子たちのレッスンで家を作りました。

作り方の基本は、長方形の画用紙を縦と横のそれぞれが半分になるように折って切り込みを入れるだけという簡単仕様。

 

工作をする時、手を使うのはもちろんなのですが、想像力と知恵をフルに使ってたくさんおしゃべりしながら作ると面白いです。

 

この日、子どもたちがとても興味を持ったのは、ひとつ目の部屋の隣に猫用の小さい部屋を作って、猫の部屋の隣にハムスター用のさらに小さい部屋を作って、その隣にカニのためのもっともっと小さい部屋を作るというアイデアです。

それぞれの部屋は動物用の頭で押して引き上げる形のドアでつながっています。

このアイデアは、集まった子どもたちが口々に「こうしたい」「こうすればいい」と意見するうちに膨らんでいったものです。

さぁ作ろうということになって、わたしが「人間の部屋より小さい猫の部屋を作るには、どうすればいいと思う?

ちゃんと、見ていてよ。最初は、大きい色画用紙を全部、縦と横に折ったよね。

もう少し小さい部屋を作るとしたら、最初の画用紙を半分に切るのよ。

それから、それを縦と横に折る。ほらっ、人の家よりひとまわり小さい部屋ができたでしょう。

その次に、もっともっと小さい部屋を作るには、残った半分の画用紙をもう一度半分に切って、それを縦と横に折るの。」

というと、子どもたちは、手品でも見ているように心底感動した様子で、めいめいがどんどんサイズの小さい長方形を作って、

2階のうさぎの部屋や3階の小鳥の部屋などを作っていました。

 

高いところに小鳥の部屋を作ったけれど階段を作ってから、「どうやってこの部屋に上がろうかな?」

と言っていたAちゃんは、部屋の中にクレーンを取り付けて、上に引っ張り上げるようにしていました。

 

お風呂を大きくしすぎたBちゃん。

外のスペースを大きくして、お風呂をプールに変更しました。

 

 お風呂、階段、ブランコ、立方体の作り方など学ぶ際、子どもたちの間に形や長さ、サイズについてさまざまな気づきがありました。

部屋の中にお風呂が入らないなら、お風呂の中に家を建てたらいいというジョークが子どもたちに大うけでした。



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