虹色教室では、どの子もたいていの場合、工作や算数の学習に
すごく意欲的に取り組む姿があります。
熱意や集中力の高さに、周りの大人が圧倒されることも多々あります。
そんな子どもたちの様子を見て、「どうしたらこんな風に
子どもたちのやる気のスイッチを入れることができるんですか?」と
たずねられることがあります。
私は子どもが大人の用意した活動や勉強などに
いつでもやる気満々で参加する必要はないと思っています。
気分が乗らない日や、やりたくないと感じる活動は当然あるはずですから。
そんな風に子どもが大人にとっての『いい子』でなくていいと思うものの
せっかくわざわざ教室に来てくれたのなら、
自分の全身全霊を傾けて何かに没頭する喜びを味わってほしいと願っています。
それと教室での体験を土台にして、家庭や学校での活動に
ワクワクを感じる機会が増えたらとも思っています。
前置きが長くなりましたが、子どもたちが物作りや勉強に
前のめりになって参加するために教室でしている工夫を
紹介していきますね。
まず教室では、ひとりひとりの子のやる気スイッチの入るタイミングを
ていねいに把握しています。
上の写真は1年生のAちゃんが工作している様子なのです。
Aちゃんは、大人に「こんなことしてみない?」と誘われたり、
他の子らが、「こんなことやりたい!やりたい!」と盛り上がったりしている時は、
ひとりだけ場から離れて、「やりたくない」と主張することがよくあります。
ひっぱりますが次回に続きます。