「子どもの脳が学ぶ時」戸塚 滝登 高陵社書店
に興味深い研究が載っていました。
ラポポート博士とジード博士は、全米から集められた
1800名に子どもたちひとりひとりについて、4歳から21歳になるまで
定期的に脳スキャンを行い、
継続観察しています。
ラポポート博士は、子どもの脳発達とIQとの関係を追跡しました。
ラポポート博士は6~19歳まで307名の子ども達を、
●普通のIQの子ども達、
に興味深い研究が載っていました。
ラポポート博士とジード博士は、全米から集められた
1800名に子どもたちひとりひとりについて、4歳から21歳になるまで
定期的に脳スキャンを行い、
継続観察しています。
ラポポート博士は、子どもの脳発達とIQとの関係を追跡しました。
ラポポート博士は6~19歳まで307名の子ども達を、
●普通のIQの子ども達、
●ややIQが高い子ども達、
●最もIQが高い子ども達(IQ121~149)
の3つのグループに分けました。
脳画像を見ながらIQテストも実施し、
13年間分の脳画像データーとIQデーターを
比較してみたのです。
すると最もIQが高い子ども達の場合だけ、
奇妙な現象が見つかったのだそうです。
その子たちの脳では、灰白質の増え方が著しく遅れていた
のです。
灰白質層には、ニューロンと呼ばれる神経細胞が、約1000億個も
つまっていると言われています。
ララポート博士は、この灰白質層の厚みが成長するにつれて
どう変化するかを調べました。
灰白質層は成長するにつれて厚みを増しました。
普通のIQの子ども達は、厚みは6歳で最大に達しました。
ややIQの高い子ども達は、9歳頃に最大に。
もっともIQの高い子ども達はだけは、
11歳を過ぎても最大に達しなかったのです。
この実験でわかったのは、IQの高い子どもの脳ほどゆっくり成長するということです。
IQの高い子どもの脳はスローペースで成長し、思春期がやってくるまで
成長をやめませんでした。
一方ジード博士も不思議な発見に突き当たっていました。
脳の神経細胞「ニューロン」のくっつきあっている部分をシナプスと呼びます。
このシナプスのシナプス密度が成長するにつれてどう変化していくかを追跡したのです。
シナプスは誕生するなりどんどんシナプスを作っていきます。
が、生後一年にも満たないうちに、
今度はシナプスを捨て始めるのです。
この床屋さんのような仕事を「プルーニング」と言うそうです。
●最もIQが高い子ども達(IQ121~149)
の3つのグループに分けました。
脳画像を見ながらIQテストも実施し、
13年間分の脳画像データーとIQデーターを
比較してみたのです。
すると最もIQが高い子ども達の場合だけ、
奇妙な現象が見つかったのだそうです。
その子たちの脳では、灰白質の増え方が著しく遅れていた
のです。
灰白質層には、ニューロンと呼ばれる神経細胞が、約1000億個も
つまっていると言われています。
ララポート博士は、この灰白質層の厚みが成長するにつれて
どう変化するかを調べました。
灰白質層は成長するにつれて厚みを増しました。
普通のIQの子ども達は、厚みは6歳で最大に達しました。
ややIQの高い子ども達は、9歳頃に最大に。
もっともIQの高い子ども達はだけは、
11歳を過ぎても最大に達しなかったのです。
この実験でわかったのは、IQの高い子どもの脳ほどゆっくり成長するということです。
IQの高い子どもの脳はスローペースで成長し、思春期がやってくるまで
成長をやめませんでした。
一方ジード博士も不思議な発見に突き当たっていました。
脳の神経細胞「ニューロン」のくっつきあっている部分をシナプスと呼びます。
このシナプスのシナプス密度が成長するにつれてどう変化していくかを追跡したのです。
シナプスは誕生するなりどんどんシナプスを作っていきます。
が、生後一年にも満たないうちに、
今度はシナプスを捨て始めるのです。
この床屋さんのような仕事を「プルーニング」と言うそうです。
ジード博士たちは「前頭葉」と呼ばれる
脳の先っぽにある思考や判断力をつかさどる部分のシナプスの密度が、
どう変化していくか追跡しました。
5歳くらいでストップするだろう…って思っていたのに……。
シナプス密度は成長し続け、思春期にさしかかる直前に
最大に達したそうです。
ところが思春期にはいったとたん減り始めました。
またもや床屋さんのようなプルーニングが始まったのです。
こんどは長い!!なんと20代に入るまで、
脳は工事中でした。
思春期の脳の中では、よく使うものは強化し、
使わないものは切断すると言う脳の機能強化がおこっていたのです。
脳と言うこの宇宙一複雑な生物機械は、
自分で自分の構造を変えてしまう「可塑性」を秘めていたのです!!
20世紀最大の物理学者、アインシュタインの脳は、
著名人や科学者の脳を保存している「ブレイン・バンク」に
送られ、分析されています。
アインシュタインは、子ども時代に発達の遅れがあり、言葉をしゃべるのも、
読み書きを覚えるのも遅かったそうです。
アインシュタインはいわゆる「眼で考える子ども」で、
視覚的な思考力に優れ、言葉や文字よりも、
図や記号に頼って考えを進めるのが
得意だったのです。
アルベルト坊やは、伯父から数学の初歩の手ほどきをしてもらい、
ユークリッド幾何学にぞっこんになったそうです。
その後、知恵遅れとみなされていたアインシュタインは、
すばらしい才能を伸ばしていきました。
アインシュタインの脳は、分析したところ、未分化の部分があり、
それがニューロンとシナプスの結線を豊富に形作っていたそうです。
虹色教室にも、言葉の発達等に遅れがあって
教室に見えるお子さんがいますが、「眼で見て考える」タイプの子が
多いです。
また育てにくいお子さんのなかには、知能の高い子がよくいます。
脳の科学が教えてくれること…おもしろいですね。
脳の先っぽにある思考や判断力をつかさどる部分のシナプスの密度が、
どう変化していくか追跡しました。
5歳くらいでストップするだろう…って思っていたのに……。
シナプス密度は成長し続け、思春期にさしかかる直前に
最大に達したそうです。
ところが思春期にはいったとたん減り始めました。
またもや床屋さんのようなプルーニングが始まったのです。
こんどは長い!!なんと20代に入るまで、
脳は工事中でした。
思春期の脳の中では、よく使うものは強化し、
使わないものは切断すると言う脳の機能強化がおこっていたのです。
脳と言うこの宇宙一複雑な生物機械は、
自分で自分の構造を変えてしまう「可塑性」を秘めていたのです!!
20世紀最大の物理学者、アインシュタインの脳は、
著名人や科学者の脳を保存している「ブレイン・バンク」に
送られ、分析されています。
アインシュタインは、子ども時代に発達の遅れがあり、言葉をしゃべるのも、
読み書きを覚えるのも遅かったそうです。
アインシュタインはいわゆる「眼で考える子ども」で、
視覚的な思考力に優れ、言葉や文字よりも、
図や記号に頼って考えを進めるのが
得意だったのです。
アルベルト坊やは、伯父から数学の初歩の手ほどきをしてもらい、
ユークリッド幾何学にぞっこんになったそうです。
その後、知恵遅れとみなされていたアインシュタインは、
すばらしい才能を伸ばしていきました。
アインシュタインの脳は、分析したところ、未分化の部分があり、
それがニューロンとシナプスの結線を豊富に形作っていたそうです。
虹色教室にも、言葉の発達等に遅れがあって
教室に見えるお子さんがいますが、「眼で見て考える」タイプの子が
多いです。
また育てにくいお子さんのなかには、知能の高い子がよくいます。
脳の科学が教えてくれること…おもしろいですね。
引用は 「子どもの脳が学ぶ時」戸塚 滝登 高陵社書店