虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

どっちが大事?子どもの発想 大人の提案?

2010-09-14 16:01:59 | 教育論 読者の方からのQ&A
図鑑を見ながら、ちょっとした実験などをするとき、
「こんなことやってみよう!」と大人が提案するのがよいのか、
子どもの「こんなことしたい」を待つのが良いのか
悩むという方がいます。

私は、どっちも五分五分で、どちらでもいいけど、
途中では、できるだけ子どもの発想や気づきを優先させると
良いと思っています。

いろんな方法に正しい、正しくないという
○×をつけて、良いことばかりすると、結局子どもが伸びない
気がします。

子どもの自由にさせていっさい口出さないときもいるし、
きちっと大人の指示に従わせるときも必要。
子どもが試行錯誤して失敗するのを見守るのもいるし、
きちんと手本をしるして、
そのとおり真似させるのも必要。
大人が「こんなことしてみない?」と誘うときも、
子どものやりたそう~に敏感に反応するのもどちらも
大事ですね。
大目に見るときもいるし、ビシッと叱るときも必要。

こうしたことって、
一貫性のない子育てとは、ちょっとちがいます。
情報でだけ、「一貫性のない子育て」が悪いと知ると、
偏ってバランスが悪くなっても、目の前の事実から目をそらして、
思考停止状態で自分の信じる情報に従う方がけっこういます。
でも、そうして思考停止でいつも同じことをするのは、
本当に一貫性のある態度と言えるのでしょうか?

現代のように情報があふれる世界では、
大人自身が、
凛とした気持ちと柔らかな感性で、「今」を正直に生きていないと、
子どもに教えることも、伝えたいことも、
何が何だかわからなくなってしまいますね。

 補足です♪

私は、いつも何もかも完璧にしようとは考えないようにしています。
「今」自分ができることのうち、重要なものから、20~30パーセント
に全力投球できたらよしとして、
あとの細かい足りない部分は次の課題として見送ります。
そんな風に大事なことにだけ力を注いで、
完璧でない部分にいつまでも悩まないようにしていると、
いつの間にかいろいろなことがうまく動いているものですよ。



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5 コメント

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Unknown (korasukaru)
2010-09-15 08:44:01
情報の多い現代、本当に自分にやわらかな感性がないと、子どもに何を伝えたいのか自分でもわからなくなります。
混乱してきたときは、いつも先生のブログを再度読み直し、気持ちを立て直しています。
完璧にはできないですよね。ブログでの先生の実験等をみると、あーそんな発想わたしにはないなーと落ち込みますが、自分ができることを子どもに伝えていきたいです。
返信する
おはようございます。 (ここ)
2010-09-15 06:38:26
私もまさに今、一貫性のない私の態度は、子どもたちが混乱してよくないのかも…と悩んでいたので、スッキリしました。
つい、~でなければいけない、と頭が固くなってしまいがち。毎日頭を柔らかくほぐして、目と心をクリアにして、子どもたちの成長を見ていきたいと思います。
しかも、20~30パーセントの達成でいいとの言葉。ハードルが低くて取り組みやすいし、何よりも疲れず、私もこれなら毎日全力投球できそうです(笑)
一昨日は勉強会ありがとうございました。今の小学生のことを話される度、目の前でおきている現実と重なり、深く心に響きました。
帰りにご一緒した、お二方。いろいろお喋りできて、楽しかったです。
ありがとうございました~♪
学びは遊びの中に!子育て、思い切り遊んで、楽しんで下さいね~。
遠く三重から(笑)応援しています!
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Unknown (そよ風)
2010-09-14 23:32:27
両方同時…というか、
いきなり何かをしようと提案するのではなく、今、子どもが親しみを感じているものや夢中になっているものを題材化して、何か(実験に相応しいなら実験、工作に相応しいなら工作)をやってみようと提案するのもアリかな、と考えています。

ところでわたしも、「間に合っていれば良い」と考えるようにしています(60点ぐらい)。
そうしないと、つい100点を目指して悲鳴をあげてしまいそうになります。
返信する
Unknown (きょん)
2010-09-14 23:18:53
13日の勉強会では、お世話になりました。
先生、そしてお手伝いをしていただいていた方、ほんとうにありがとうございました。

先生の左隣から、散々質問して脱線させたのは私です(冷汗)

会場の持ち時間と、会費と、自分の移動距離と、主人の協力度と、今まで虹色教室に参加したいという切望と、すべてを総合して、「今日は時間イッパイたくさんのことを吸収しないと帰れない!」とこころに決めていたので、先生にはたいへんご迷惑をおかけしました。
参加されていた方にしても、もっと発言したいという方はたくさんいらっしゃったかと思います。
たいへん、失礼しました(汗)

私もランチにも参加して、もっとお話していたかったのですが、子供三人連れて駅にいる主人に申し訳なく、先生にご挨拶する間もなく退席した失礼をお許しください。

私もこの人生のなか、世の中、社会、生活のすべては算数と科学なんだと、常日頃実感していました。
漠然と自分の中で思い描いていたことを、うまくまとめてくださったことに感謝しています。

「すきこそ、ものの上手なれ」
ということで、何事にも「嫌い」というマイナスイメージを植え付けないで、楽しく生活していけたらいいなと思います。

「好き」と「知りたい」という欲求が強かったら、人間としてかしこいコになると思いました。

帰りの電車で、主人にキューブの問題を出したら、1秒で解かれてバカにされてしまいました(笑)
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日々柔軟に♪ (ひなママ(ヒュ~ママ))
2010-09-14 20:58:21
子どもの自由にさせていっさい口出さないときもいるし、きちっと大人の指示に従わせるときも必要・・・・の下り、心にとってもズシンときました。

どこまで自由にさせるべき? どこで口出すべき? どこで叱るべき? どれもこれも自分の子育ての感性(?)に頼るしか仕方なく、心配の絶えない毎日・・・^^;

昔から勉強にも仕事にも白黒はっきり!完璧に!をモット~にしてきた私には、「柔軟な子育て」とは全くもって五里霧中状態です・・・・^^;

なので、
完璧でない部分にいつまでも悩まないようにしていると、いつの間にかいろいろなことがうまく動いているものですよ。
という奈緒美先生の言葉に少し救われました^^
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