虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

数学的推理能力を育てる(5歳児3トリオのレッスンから 7)

2009-01-10 17:11:19 | その他
「今日はいまいちゲームしたくない~」とお疲れモードの子どもたち。風邪の季節ですからね…。
またしても赤ちゃん向けのおもちゃを出して
遊び始めました。
そこで、ちょっとクイズタイムにしました。

Tくんを隠し役にして
1~9までつながった電車のひとつにおもちゃを隠してもらいます。
Sくん、Yくんは当てる役です。

Tくんは、8に隠しました。
私「おもちゃは、7以上の列車の中に入っています。
その数より大きな数も小さな数も1~9までの中にありますよ。
さあ、どの列車の中にあるでしょう?」

するとYくんは7以上だからと、7に手を伸ばしかけました。
「待って!Yくん。7以上ということは、どれとどれとどれの
可能性があるの?」とストップをかけると、
Yくんは、7,8,9、を指差しました。
「その中で、その数より大きな数も小さな数もあるのはどれ?」

Tくんが「よく考えてみなよ~それより大きいのも小さいのも
あるんだから~」と答を言いたそうです。
「8だよ!だって9だったら、それより大きな数なんてないじゃん~」と{Sくんが
答を言っちゃいました。
Yくんも同時にわかっていたようです。言いそびれてしまいました。

それで、次にYくんが隠し役をして、もう少しひねった問題を出しました。
みんな解けました。

最後にSくんが隠し役。
今度は別のタイプの問題を出してみました。
「1~9までの中で、その数の横にある列車の数が右も左も同じです。
さて、どの数の列車に隠したでしょう?」
みんな悩んでいます。
左右から数えてみたりいろいろ工夫しています。
「5だよ!」YくんもTくんも言いました。
ちょっとSくんがヒント出してたようですが…そこは目をつむって…
「正解~!」みんなでパチパチパチ~♪
みんな目をキラキラさせています。

ここで、子どもたちを全員答える役にせずに
隠す役の人を作ったのは
立場や役割が違うと
見方や視点が変化して、理解が高まるからです。
記憶の定着にも役立ちます。
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