嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

イタ車はこんなものですよ 第52話 イタリヤンポジションには理由がある

2005-05-20 19:25:07 | 
14イタリヤ車にかぎらず、ドイツでもフランスでもこのところドライビングポジションのアジャストに関しては不満はない。シートにもステアリングにも当然のようにきめ細かな調整機構が組み込まれていて国籍を問わず好みのポジションがとれるようになった・・・なんてえのはじつはここ5年くらいでようやく、なんである。
わたしも機会あるごとにいろいろと乗ってみたが、試乗なんかしてみてもじつはクルマの本質なんてわからない(きつぱり)、おおまかな印象をもつことはできてもそれだけである。気に入るかどうか、そんな程度である。
私程度のヘタレがのってみてもその程度、というお話ですが・・・(爆)。ラインオフのままな、組んであるだけのバランバランの個体の走りに関してシロートが評価しようとしても無理なお話である。そいうことだ。

が、インテリヤ、ドラポジ、これらにはしっかりと評価をすることができる・・・ちょいと前のイタリヤ車なんてそりゃもうすごかった。ペダルに合わせてシートを決めるとステアリング遠すぎ。ステアリングに合わせるとペダル近すぎ・・・イタリヤ人とは根本的に体格が違うから、だなんつって納得させていたものだが、とんでもない。現地に出向いてみても男女ともにむしろ我々に近い。どちらかというと小柄でドイツやフランスによくいるでぶ、ぢゃなかったふくよかな方はむしろ少ない。そいう人々が日常転がす車のポジションがあれである(爆)実はこれには理由があった。トクイチオートのIさんに教えていただいた。

まず、どちらを優先させるのが正しいのか・・・いうまでもなくペダルに合わせる。正確なアクセルワーク・・・こいつが実は最優先。クルマはアクセルで曲げるもの、そいう信念のもとイタリヤのクルマは調整されている。なぜか・・・その方が楽しいからだ(爆)。それやるにはレスポンスのよいエンジンとグワワ~ンと切れるステアリング、んまそのほかにもアライメントやブッシュのチューニングなんかを総合的におこなってそういう乗り味が実現されているはずなんだが、いかんせん極東の島国で整備をするときにはそのコンセプトが理解されていない。
フツーの速度域でオーバーステア気味に回り込むクルマを楽しいと解釈する風土はこの国にはないからである。アブナイと評価されてシマウマ・・・ヘタすると訴訟沙汰にまでなる(爆)。

週明けにはいよいよTTのリフレッシュである。距離16000。ちょうど1年でよく走ったものだが、今回はブレーキ周りのリフレッシュからはじめて、アンダー一辺倒の操縦性にいよいよ手が入る。冒頭述べたアクセルコントロールを前面に出してもらう予定。車高、スタビライザー・コントロール、ブッシュ、エンジン調整、ステアリングの切れ方をかえるべくアライメント調整・・・4MOTIONとの兼ね合いもどうくるのか・・・ううむ、楽しみである。いよいよテイラーメイドの世界に踏み込む私のTT。今週末はそいつのディスカッションで大いに盛り上がる予定(完全意味明瞭)。ううむ、楽しいぞ!イタリヤンな味付けのTTだなんてまことに意味不明でよろしい(違)