黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

今、注目の株は…えっ?…そっちかー。

2021-12-03 18:53:32 | Weblog

新聞の下段に大きく「今、注目の株は」
それはオミクロン株だろう。デルタ株は古いし。
違いましたー。株といっても、株式の売買、株式投資でもうけるぞぉ、の株でした。
株なんぞに注目している場合か。そう思う私です。

新聞の書評に誘われて買った本、その2。
『老人支配国家日本の危機』,エマニュエル・トッド著,文春新書。
老人が支配…?…失礼なヤツだ。外国人に何がわかる!
と、やや斜め方向に身構えて読む私。じゃあ最初から買わなければいいじゃないですか、ねぇ。
それが、面白い本でした。「老人支配うんぬん」は、あれは題名をつけそこなったのですね。老人支配を論じているわけじゃないです。著者はフランスの歴史人口学者。そういう専門の学者さんがいるのか。
ソ連の崩壊を予言したり、トランプ大統領を嫌いながらも、その人気と登場の必然性を解説するなど、切れ味がシャープです。
「日本は移民を受け入れるべきだ。その場合、多文化主義ではなく同化主義で」。
ここはモゴモゴと
「それぞれの国の多様な文化を認め合って…」
などと甘い方向で日本では言いますね。
日本社会は移民拒否の風潮が強いのに、見かけの態度は人道主義というか、文学的情緒的というか。
移民を受け入れて問題多発、大混乱のヨーロッパの経験から、フランス型の「寛容な同化主義」を主張しています。
「日本人になりたい外国人は受け入れよ」
と論じて、さすがに説得力あり。
「アメリカやヨーロッパの平等は、黒人を差別することを前提に成り立っている」
という分析は、ものすごい切り口です。思っていても、なかなか言えないだろう。
もっと強烈なのは
「日本は核兵器を持つべきだ」
という主張。言っていいのか。日本人が言うと大問題になりますけど、これも冷静に論じておられます。
「中国は、砂でできた巨人」
で、アメリカや自由主義諸国と対抗するのは、どだい無理。そう分析しています。
総じて著者は日本と日本人への評価が高い。

本社経由で唐崎教室へ。
チームK(企画運営、広報、教材作成)に付き合って移動しました。
冬期講習会の予備の教材の準備です。どこに…?と思ったら、ちゃんと唐崎教室で保管されていました。ありがたや。
冬期講習会の教材の準備が着々と進んでいます。
本社では印刷も始まっているようですよ。
ピンチをチャンスにする冬期講習会。反撃の冬です。
オミクロンなんか、パッカーンと蹴飛ばしますよ。
あ、くれぐれも感染防止は粘り強く。まだヤツがどんなウイルスかわからないから。
写真は唐崎教室。
そして、勉強の秋キャンペーンから冬へと走るおうみ進学プラザです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする