King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

みんなに聞きたい事があるんだ。

2006年05月06日 01時53分47秒 | 日々のこと
清志郎がいつもコンサートで客席に問いかける言葉。
4日のコンサートでも聞きました。日本は戦争を出来る
国になろうとしている。そして、その言葉がスポーツ新聞とか
朝のワイドショーなどに出たら、早速それを批判する連中が
湧いて出ました。

アメリカが9.11テロ以来、色々な言動に過敏に反応すると
いう報道がありました。映画ボーリングフォーコロンバインで
マイケルムーアはなぜアメリカは銃で犯罪が起きるのかという
問いかけに、もともとアメリカに移民が渡った時にすでに先住民が
いて、当然いさかいになって移民たちは、銃により彼らの土地を
奪った。それが今のアメリカであり、奪い去った今でも彼らは
銃を放さないのはなぜかという問いには十分な説明はありません
でした。

ひとつには、銃にしろ爆弾にしろ兵器製造業で食っている人がいる
ことと、支配階級とか経済界と財界で金と暴力がうまくリンクしている
からというのは容易に想像できます。更に、カナダが同じ銃がどこの
家庭にでもあるのに銃による犯罪が少ないという事実に対して、映画で
同監督は、常に襲われるという強迫観念を国民に抱かせているから
という説明でした。これはかなり衝撃的です。今の日本もこれに似て
います。韓国や北朝鮮による度重なる領海領空の侵犯や、領土問題
など日本もいつ攻め込まれるか解らないという危機感と、戦争できない
憲法を持っていることで一人前とみなされていないから、そういう事態が
おきているというまことしやかなうそです。

戦争もできないから一人前じゃなく、核も持たないからなめられるという
事を本気で言う人は、隣人に対してもそのようなお付き合いの仕方
なのでしょうか。つまり、いつでも暴力をちらつかせなければ口が利けない
ということです。日本は、戦後平和憲法を持ってから、隣国で戦争が
起きても同盟国の強い要請があっても軍隊を派遣することはありません
でした。それが、今やブッシュに言われれば返事ひとつで派遣してしまう
現状です。攻め込まれたら闘うとか、核を持つ事が抑止力になるとか
本気で言う人はもはやマスコミに毒されています。

実際に日本にミサイルや砲弾が向けられたことはないのです。
北朝鮮のミサイル実験も韓国や北朝鮮の領海侵犯や領空侵犯も
日本は撃ってこないと知っているから入ってくるのです。実際に戦争を
すれば、どのような損害があるか皆知っていますからそれよりも闘うことを
選ぶ選択をさせない事が重要であり、日本は戦後それを実践して来た
物と思われます。しかし、今だ戦争をすることなく自衛権を行使する
ことなく過ぎています。それをあえて戦争をできるほうに舵を切る事が
より一層平和的繁栄が望まれるのでしょうか。それを考えて日本も
改憲して核を持つべしと言っているのでしょうか。

日本では、武力でそれぞれの派閥がやりあう野蛮な国ではない
のです。他の紛争地域の国は、武器を取り合いやりあう以外道の
ない人達の集まりであり、それを誘導する国も支援する国もあり、
日本では、武器を供給するということはしてきませんでした。平和
貢献するという姿勢は、イラクでも同じです。日本は丸腰を貫いてきた。
それがアマちゃんだという人たちは、もっとよく考えてみてほしいのです。
なぜ今日本は戦争をするという憲法の国に改憲しなくてはならない
のでしょうか。

忌野清志郎の記事に夢見ている人とか現実が解っていないという
解ったような口を聞く人達こそ自分の見識をそんなものだったかと
考えてみてもらいたいのです。私は、憲法を直す事には反対しません。
現実に現況にあっていないものはただすべきなのです。ただそれは
戦争をしてもいいという憲法にするのではなく、戦争ができるのが
当然の権利でそれを他所の国に宣言する事を望むものではありま
せん。アメリカに押し付けられたものだから直したいというのなら、
自分たちでもっとよい物を作りましょう。

当然の自衛権とか交戦権などわざわざ明記する必要があるでしょうか。
そんなことよりまだまだ真っ先にやる事があると思うのですが。
コメント
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